文・写真/大野 等(おおのひとし)1969年富山市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
全日本SCF・北陸協会岩瀬釣友会会員。

 

 

今年フルモデルチェンジした19トーナメントサーフ45

 

#トーナメントサーフ45 #ダイワ #投げ #リール

発売からモデルチェンジを繰り返してきましたが

ヨンゴーの歴史と、私自身の年代とヨンゴー(あえてヨンゴーと記載させて頂きます)を

世代ごとに語ってみたいと思います。

 

第一世代

#トーナメントサーフ45 #ダイワ #投げ #リール

和62年(1987年)ダイワからトーナメントプロキャスターSS-45が発売

(石亀テスターからSS-45の写真をお借りしました)

 

SS-45発売当時の私といえば、ちょうど高校3年生。

その後、SS-45II、Z45Tとモデルチェンジを繰り返していきました。

この世代ですが、10年以上続いたわけですが、この間に、PEラインが発売されて、投げ釣りが一気に進化した時代だったと思います。

ただ、流石に10年以上も、同じ基本設計で頑張ってきてこの世代の後期の頃になると当時のヨンゴーのウイークポインが露わになってきたように思います。

今になって思いで的に、皆さんが「ああ、そうだったよなあ!」と思って頂ける事としてラインローラーがギュルギュルすぐ泣き出すこと。

ボディこそ、ウイスカー製でしたが、ローターがマグネシウム製で手入れを怠ると(釣行後は、すぐに水洗いして、錆止めのオイルスプレー塗布などなど)塗装がボコボコと浮いてくる。

また、ストッパー機構が旧態依然のラチェット式(その頃の他のリールは、インフィニットアンチリバースが順次搭載されていっていた)等など。

今からすれば、20年以上前の事になりますので、懐かしさこそ感じられる事かと思いますが、当時のヨンゴーのウイークポインとでもありました。

また、PEラインの出始めの頃は、いわゆるバックラッシュを多発した方も多く、その解決策として逆テーパー形状のABSスプールを提案したのもこの世代でした。

私自身は、この世代のヨンゴーと共に過ごした20代でした。

 

第2世代

2001年、満を持してまるっきりの新型として発売されたZ45C

ボディは表面に特殊な処理を施すことにより腐食耐性を持たせたエアメタル製、ネジもジュラルミンを採用するなど徹底的に軽量化されZ45IIではついに、45mmストロークという大型リールでありながら395gと夢の400g台に突入。

#トーナメントサーフ45 #ダイワ #投げ #リール

 

(真っ赤なボディが印象的だったZ45II competition)

 

PEラインの使い方も、釣り人の方が慣れてきて、最後の1色程度はテンション巻きをするなどして対応出来るようになってきて、45mmストローク、6度テーパーという正テーパースプールの他に、2度スプールなどのバリエーションが出てきた時期でもありました。

2005年のフィッシングショーで展示された「I'ZE FACTORYのTOUNAMENT SURF Z45ⅡLight」

当時のZ45IIをベースに徹底的な肉抜きなどで軽量化を行った試作モデルですが

#トーナメントサーフ45 #ダイワ #投げ #リール

重量は、なんと295g

このとき軽量化のために、肉抜き出来るところは、肉抜きしたわけですが。

そこでやったのが、ローター裏の肉抜き。

今となってみれば、この試作機が次の世代にバトンタッチする試金石となった様な気がしています。

私の30代は、この世代のリールと共にありました。

 

第3世代

2008年発売のZ45

#トーナメントサーフ45 #ダイワ #投げ #リール

 

いまだに、08トーナメントサーフZ45の愛用者も、キスマスターズなどのトーナメントでは多々見かけます。

2007年、発売の前年になりますが、初めて試作機を使わせて頂いただいたときは

まさか、ローター裏をくり抜いてくるとは思いもしまませんでしたので、今までのリールでは考えられないような大胆なデザインに大変驚かされました。

はじめてZ45の試作機を渡されたときに、思わず「軽っ!」って声が出てしまった事を今でも覚ええています(360g)。

 

マグシールド搭載の13トーナメントサーフ

そして、ナナハンスプールとマグシールドラインローラーが搭載された16トーナメントサーフと進化。

マグシールドの耐久テストと、ナナハンスプールのスプールエッジのテストでは、とにかく、何度も海に通ってのテストとなりますので大変でした。

(そのためのテスターなのですが)

その話は

2016年6月アーカイブ

「16トーナメントサーフ45誕生秘話」投魂物語

に書きましたので、是非ご一読を。

 

私自身は、この世代と40代を過ごしました。

 

第4世代

今年、ついに大幅なモデルチェンジを行った

19トーナメントサーフ45

#トーナメントサーフ45 #ダイワ #投げ #リール

 

例に漏れず2018年の昨年、試作機を使わせて頂きました。

最初の印象は、前モデルまでは、だんだん、ヤンチャになっていったデザインに比べたら

ちょっと、落ち着いたイメージのデザイン

大人になったって感じですかね。

 

まずは、渡されて最初にすることは、もちろん、リールのハンドルをクルクル(笑)

その回転の滑らかさには、すぐに気がつきました。

ただ、思わず聞いちゃったのが、「ストッパーレバーどこ?」最初は、今までとストッパーレバーの位置が変わって、リールのボディ下側に変更されたので、違和感がありましたが、テストで1日使ったら、慣れてしまいましたけどね。

今年発売されて、普段の釣りで19トーナメントサーフ使っていますが、リールの剛性感、組み付け精度の高さなどからくる回転の滑らかさ、リールから感じるノイズが少ななどのおかげで、キスを釣っているときの、楽しさが一桁上がった気がしています。

私自身の事ですが、実は今年、ちょうど50歳の節目の年を迎えました。

 

10代後半、高校生の年に発売された「ヨンゴー」ですが45mmストロークという基本設計が、30年以上前から変わらない

そして、年代と共に、ブラッシュアップされて、モデルチェンジ、世代交代を繰り返しながら、ここまでやってきた

しかも、いままでのスプールがすべて使うことが出来るという互換性を捨てずにやってきた。

「ヨンゴー」以上に、ここまで投げ釣りを愛する人たちに長きにわたって信頼され愛されているリールは他には無いのでは無いでしょうか。

 

まだ19トーナメントサーフ45を使ってない人には、ぜひ、このリールを使って釣りをしていただきたい。

トーナメントで勝つため

そして

普段の釣りで投げ釣りの愉しさを感じていただくため

 

 

最新のトーナメントサーフ45の情報はこちらをクリック

文・写真/石亀明夫 いしかめあきお 1953年生まれ千葉県在住 

DAIWAフィールドテスター 日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ会長

 

異常気象と言われて久しく、ここ何年か、余り良い釣果に恵まれなかった気がしますが、それでも昔から比べるとシロギスの絶対数は確実に増えていると感じています。30年前の所属クラブの年間(例会、年12回)最多尾数を調べてみると100尾だったのが、ここ数年250尾位になっています。

 

地球温暖化→海水温の上昇→産卵回数の増加→シロギスが沢山釣れるようになったと考えています。このため、常套句で使われる「誰でも簡単に釣れるシロギス釣り」が本当に現実となってきています。

但し、沢山釣るには、ポイント選びとダイワの投げ専用タックルにする事が大事ですよ(笑)。

 

さて、シロギスを沢山釣るには、海が穏やかであることが条件です。

キス釣りは岸から誰でも釣れるので、岸(キシ)釣り→キス釣りになったという説もあるくらいですから、良い釣果を得るには、釣りに行く日の数日前から、釣り場の風向き、波高のチェックは必須です。これをするのに、ネットでリアルタイムの海の様子が確認できるライブカメラ映像が便利です。

 

因みに私の地元の房総半島は北東~南東の東向きの風なら内房、南西風なら外房、南風の強風なら洲崎~館山と選べるので助かります。

 

いつも行っている釣り場なら、だいたいのポイントは把握できると思いますが、初めて訪れる場所なら、背後の少しでも高い所から海を見て払い出しを見つけたり、波が立っている所は浅いので、その周りの深くなっていそうな所を狙ってみたり、また、何も変化が感じられない時は砂浜を歩いてみて、周りより砂粒が大きい所は海流の変化があるのでポイントの可能性が大です。

 

タックル選びについてですが、大会等ではどのような状況にも対処できるように遠投出来る硬めのロッドでリスクヘッジします。

ですが、夏ギスの時期は海が穏やかなら大概ポイントが近いことが多いので、プライベート釣行なら軽くて、終日持っていても疲れにくい、扱い易いチョット柔らか目のロッドがお勧めです。但し、予備竿は1本入れておくと安心です。

 

私はプライベートではトーナメントプロキャスターAGS25号405、マスタライズキス27号405、トーナメントプロキャスターAGS30号385を多用しています。この号数では万が一の時、遠投出来ないじゃないか!って声が聞こえてきそうですが、トーナメンター上位の常連選手の中にはスカイキャスター27号で6本針仕掛けにエサを付けた実釣で7色以上投げる人もいます。

前号の投魂物語でのスポーツキャスティングの若きトップトーナメンター吉野海洋氏の話は遠くに飛ばす事へのこだわりがとても興味深く、投げ釣りマンにとってワクワクする話でした。その中で語られていた、「竿選びは体力との相談、竿に慣れるのも凄く大事」のフレーズは的を得ていると思います。

 

知らないうちに前期高齢者になってしまった私ですが、当然年々体力の衰えを感じていて使用ロッドは35号→33号→30号→27号と号数を落としてきています。

しかし、私が若い頃33号で出ていた飛距離と、この齢になってから27号で出す飛距離はそれ程変わっていません。これ程、ダイワの投げ竿の性能は上がってきているんですよ。

 

いよいよ釣り開始です。

 

シロギス釣りの税金ともいえるフグは波口にいる事が多いので手前は後回しにして中距離から探ってみます。

海の中を自分なりに2色ずつ区切って効率の良いところを探って行きます。5色なら3色まで、3.5色なら1.5色までです。

 

エサは数釣りなら手に入りやすいジャリメ(石ゴカイ)で十分ですが、型物にこだわる方は青イソメやイワイソメなどを用意してもよいでしょう。

 

初めに入ったところで結果が出ない時は、こまめに移動です。

「2投空振り即移動」を鉄則にしています。

夏のシロギスは活性が高いのでエサを見つければ、すぐに反応してくれるものです。キスのいない所をいくらサビいても釣れる訳がありませんから、こちらから、キスの居場所を探しに行かなければ結果は出ません。移動先の海岸の形状や、背後の地形の変化を良く観察して、どうしてここが釣れたのか!あるいは釣れないのかをインプットして、釣り場の読解力を上げることが今後に繋がるはずです。

キス釣りは基本的には朝方はポイントが近く、陽が上がるにつれて、やや沖目になることが多いものです。勿論、潮位によっては、その逆もあります。

 

さてさて、こんな釣り方を実践してみたら

4~3色付近でシロギスのアタリ!そのままフッキングしたシロギスを静かにこちらに頭を向けて泳がせるようにしたら、この泳いでいるシロギスに反応するように周りのシロギスが食いついてくれました。

やはりテフロン加工の投魂Tシリーズは掛かりが良いですね!(また広告だ!)

ということで、3時間程で満足のいく釣果が得られました。

 

誰でも簡単に釣れる夏ギスの元気の良いアタリを楽しんで頂きたいと思います。

 

文中でも挙げられた石亀テスター愛用の竿について、詳細は下記商品名をクリック!

トーナメントプロキャスターAGS25号405

トーナメントプロキャスターAGS30号385

マスタライズキス27号405

 

写真撮影時に使われたリールはこちら!

トーナメントサーフ45

 

文・写真/渡部裕司 1963年愛媛県松山市生まれ DAIWAフィールドテスター 

全日本サーフキャスティング連盟愛媛協会松山キャスターズ会長

 

今回は今年度の新製品ウインドサーフTについて、開発過程でのエピソードや実際に釣行してみての感覚や性能などご紹介いたします。

まずは、昨年の夏ごろだったと思いますが、ロッド担当者から連絡があり

「来年度の新商品「ウインドサーフT」で行こうと思います。」

「ウ・ウ・ウ・ウインドサーフ・・・」

って聞きなおしたのを鮮明に覚えています。振り出し竿では、その時はトーナメントサーフシリーズ、スカイサーフ、ランドサーフ、ロングサーフなどが代表的なシリーズでしたので、直ぐに

「リールにはある名前ですがどのクラスになるのですか?」

担当者は、「スカイサーフTとランドサーフTの間になると思います。」

・・・「え!!兄弟が増えるのですか?」

こんな会話でスタートしたのを昨日のようにハッキリと覚えています。当然ですが、そんな会話の中で次に出てくる言葉は、価格は?ガイドは?色は?こんな感じでした。価格は定価で3万円台とお聞きしましたので、このクラスになるとバットがふにゃふにゃと柔らかいイメージをもっていたので、できるだけバットをしっかりと張りのある先調子が良いとお伝えしました。

次のプロトが出来、テストに行った際、少し調子の違う3本30号を使用して実釣でテストしたのですが、第1投目を投げてみて、驚いたことがありました。まずはスクリューシートの威力、そして、ガイドセッティング。

 

「5点Kガイドでこんなに張りのある竿が作れるんですね!」っと驚きを伝えました。

また、私のホームグランドは瀬戸内海ですので、潮の流れが速く流された仕掛けを潮上に巻き上げるだけでもかなりパワーがいるのですが、実釣時にたまたま47㎝のクロダイが流された仕掛けに食いつきオマケに道糸に流れてきた藻が付いた中スイスイ魚が上がってきたのには、本当に驚きました。穂先は少し柔らかくアタリも鮮明にでる、今までの振り出し竿にない先調子の出来上がりにいろんな号数を早く試してみたいなと強烈に思いましたし、出来上がるまでワクワクしていました。

程なくして、次に動画撮影用の竿が送られてきて、竿袋少し開け見てみると????何で青竿(スカイサーフT)送ってくるんや?そうか?青竿と比べて調子を確認するのかな?っと思っていました。次の日に庭で竿袋から出してビックリ!!

ウインドサーフTって

「あ・あ・あああ青色なんや!」

はじめて見られた人も私と同じ感覚だったとおもいます。色については情報をもらっていなかったので、正直びっくりしました。個人的には「青」は好きなので私的にはOKでしたし、元竿にはカラークロスやホワイトのワンポイントなどこだわりが詰まっているというのが第一印象でした。皆様はいかがですか?

さて、新製品ウインドサーフを携えての動画の撮影に臨んだのは10月。私のホームグランドの中島で10月の初旬にカレイを釣るのは、なかなか難しい。本来のシーズンは11月中旬から12月末ですから。反対にシロギスは何処でも釣れるシーズンなので、問題ないと思っていました。しかも、1日半という短い時間での撮影。竿が主役ですから夜釣りもNG、カレイがダメでもマダイ、クロダイ、でもと逃げ道を考えるのですが、早場のカレイ釣り場はどの魚種も少なく、「神様!仏様!カレイ様!」そんな釣行でしたが、諦めかけた最後の最後にマコガレイが釣れました。撮影そっちのけで喜んでいる姿が写っていて正直恥ずかしい気持ちです。

 

ビデオも含む商品ページはこちら

http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/nage_rd/wind_surf_t/index.html

 

本題の竿の調子ですが、テスト時のプロトに色が塗られてくるので、少し調子が変わるかなと思っていましたが、どちらかと言うと良い仕上がりになっていてホッとしました。撮影当日は、30号と27号の2種類を使用しました。私の場合振り出し竿では、竿の号数30号でしたらオモリは27号、竿27号でしたらオモリ25号を使うことが多いのですが、当日は27号の竿を使い、主にオモリ27号、更に風が強くなったときは、オモリ30号を使っていました。振り出し竿は、オモリが重すぎると指先の負担が大きく竿の振り抜きも悪くなりますが、バットを張らしたことでしっかりと振り切れる振りやすい仕上がりでした。更に竿25号でキスの引き釣りをした映像でも感度のよさが写っていたと思いますが、感度も良く冬場のカワハギ釣りにもおもしろそうだと思いました。

改めてこのウインドサーフTの特徴ですが、ブランクスはHVFナノプラスを採用、ネジレ防止の最適構造X45HVFを搭載することでこだわりのバットの張りを実現しました。更に遊動Kガイドで糸がらみを防止し、V-ジョイントファインピッチガイドロックでスムーズな曲がりと持ち前の素材のパワーを引き出してくれています。

他にもリトルセンタータッチグリップ、合わせマーク、更にトーナメントシリーズにしか搭載していなかったスクリューシートで本格振り出しロッドの仲間入り。動画で何度も言っていますが、このリーズナブルな価格でダイワのテクノロジーが満載されており、私が言うのもなんですが本当によく出来た竿になったなと強く思います。2月の大阪フィッシングショーでは、お客様の反応も良く、価格と手に持った感じに驚くお客さまも多かったと思います。

3月にはカワハギ釣りに25号を使用し手持ち竿で1日やってみました。

愛媛県の南予(宇和海)のカワハギ釣りは、真珠の生簀や、養殖マダイなどの生簀際を狙ったり、ロープも点在するところでの釣行が多く、水深がある深いポイントが多いことから、オモリは大きく早く沈めたいし、アタリは小さく、アワセは大きくしないと針掛かりしにくいのですが、バットの張りでしっかりアワせることができます。更にカワハギが掛かった状態でスムーズに駆け上がりもクリアし25㎝級がダブルでも楽々寄せて浮き上がらせることが出来ました。

 

これから、夏の夜釣りシーズンになりますが、ライトな25号、27号で夜ギスやクロダイ、30号、33号では夜釣りでのマダイ、コロダイ、タマメなどの大物釣りにも使えるオールマイティーなロッドだと思いますので、皆様のフィールドや狙うターゲット、体力に合わせてお使いいただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

更なる商品の詳細情報は下記リンクから、商品ページでご確認ください。

http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/nage_rd/wind_surf_t/index.html

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