2018年9月アーカイブ

文・写真/松尾幸浩 まつおゆきひろ 1954年兵庫県三木市生まれ DAIWAフィールドテスター
全日本サーフ兵庫協会 関西ベイキャスターズクラブ会長
 
 
 
さぁ、爆釣が楽しめる「秋ギス」のシーズン到来です。
落ちに入る前の秋ギスは食欲も旺盛で、近場で群れを作る習性があるため、その寄り場を見つけると、バコバコ状態の満艦飾になります。一年を通してのキスシーズンの中でも数釣りの「壁」と言われる「三桁」が達成出来る最高の時期と言えます。
昨シーズンは淡路島でもキスの群れが居つき、毎回三桁以上の釣果があって、最高は240匹も釣れました。
そこで、今年の秋ギスはどうだろう?と、わくわくしています。
 
 
 
 
ただし。皆さんも体験したかと思いますが、想像を絶した大型台風の威力。
私のホームグランドである淡路島や東播方面でも、多発した台風の影響をモロに受けてしまいました。砂浜の形状が変わり、また護岸でも大波が打ち寄せて崩れたりと、シロギスが寄るポイントにも大きな影響が。。。
 
例年なら、実績のある好ポイントへキャストすると、直ぐにブルン、ブルルンと心地よいアタリが連発するのですが、大波で砂底が変わるとポイントも変わってしまい、また一から捜すとなると大変…。
 
 
さて、そんな状況でも「秋ギス」シーズンですから!皆さん根気良く探っていきましょう。
と、ただ闇雲に探るのは、ちょっと勿体ないですよね。確実に「情報が集められるタックル」が、こういう時に重宝するんです。
 
それが、感度の良いAGS搭載ロッドと、回転が滑らかでスムーズなリーリングが出来るリール。
 
私もキストーナメントに参戦していますが、これがあるからこそやりきる!そんな自信に繋がるタックルを紹介。
 
■ロッド編
ロッドは「スカイキャスターAGS」。メインで30号-425を使用しています。
 
今年の新製品だから!という理由で使っているのではありません。このシリーズを愛用している理由は、何といっても「曲げやすくて操作がしやすい」ことに尽きます。
 
冒頭にも記載しましたが、秋ギス狙いで行く私のよく行く関西地方ではシロギスの魚影が濃く、この時期の釣行時の目標は三桁!!
そのためにも10本~15本の多点仕掛けを多用します。このロング仕掛けを使う場合でも、絡み防止や掛かったシロギスを抜き上げる場合でも何かと便利。というかこの長さが必要になりますね。425のラインナップは重要です!
まぁ、結局は大きく曲げやすいのでスイングが楽しいことが重要だったりします。
 
従来のスカイキャスターと違いは?
・元竿節長設計:元々ハイテーパー仕様のスカイキャスターが更に進化したな、というのが第一印象
・HVFナノプラスを採用:コントロール性能が一段と良くなった
・AGS:これはキャスターの皆さんには、メリットしかないでしょうね。軽量!高感度!
 
特にAGSの採用は、予想していた反面、「高くなるだろうなー」とか、「トーナメントブランドのみの展開しか難しいだろう」といろいろ考えていましたが、そんな悩みも吹き飛びました。全て網羅されたスカイキャスターAGS。これ以上求める我々は、ある意味贅沢すぎるかもしれません。
 
出来るだけノートラブルで、リズム良くキャスト出来るタックルとは少ないもので。
集中力アップ!合わせて釣果もアップ!扱い易いロッドは確実に信頼出来る右腕となって活躍してくれます。
 
 
 
■リール編
合わせて使用するリールが「NEWトーナメントサーフ35」
私も遠投には兄貴分の45mmシリーズを使用しますから、必然的に中距離以下のエリア向けとして使い分けています。
 
私が感じたことは、
・まずは軽量!
・タックルバランスの良さ
・まだまだ続くスプール互換性
 
手に持って、先ず第一声が「軽い!」!自重僅か410g。ロッドに装着すると、タックルバランスが更に良いのがわかる。トーナメントサーフ45と比較しても、タックルバランスが良いけど?と担当者に確認したものの、どうやら秘密はスプールにもあるようで。。。その重要なスプールも、互換性が続いている点は高評価!
 
 
その他、印象的な部分をもう少しご紹介。
トーナメントサーフ35には、「2度テーパースプール」が標準装備されているのでトラブルも軽減されて心強い。大口径なので、巻きがスムーズなんですね。スプールの使い分けは、キスが群れるシモリ回り等の根の荒いポイントではPE1.5号や2号の太いラインを使用といったところです。
 
そうそう、防水・耐久テクノロジー「マグシールド」はもちろん、ラインローラー部の「マグシールドボールベアリング」まで搭載と、抜かりなく徹底したトーナメント仕様だな、といった印象です。
SLP WORKSで実施している「サーフ35/45マグシールドボールベアリングカスタム」でのお値段を考えると、よく搭載できたな、と驚きでした。
 
飛距離についても、皆さん気になるところでしょう。「中距離から近距離で威力を発揮する。」とカタログに書いてありますが、なんのなんの、7色超えの遠投も十分射程距離です。波打ち際でバコバコでヒットするキスも突然ポイントが手前から沖へと移動することもあり、こんな時にもスプールを(極細ライン巻き)に替えて直ぐに対応出来るので安心です。
 
 
 
メインで紹介したタックルよりも、今回お伝えしたいのがラインなどの小物類!
ここ、意外と知りたい情報だったりしますよね。秋ギスを「ストレスなく」楽しむための必須アイテム!
 
特にラインは重要です。
この春に発売となった「UVFサーフセンサーNEO+Si」。
コストパフォーマンスも良く、耐磨耗性向上がウリの新製品。
私なりの使い分けは下記のとおり。
・0.8号-200m:標準使用として
・0.3号-300m:ポイントが遠くて超遠投で攻める場合
・1.2号-200m:荒れた日や張り出した根が点在するシモリ回りを狙う場合
 
結構、はっきりした使い分けをしています。替スプールを持ち運ぶことを考えると、状況に合わせた対応力が必要ですからね。
 
 
ちから糸は摩擦抵抗減少でスムーズな糸スベリと信頼出来る強さの「サーフセンサーハイパーテーパーちから糸+Si」。0.6~6号、0.8~6号をメインラインの太さに合わせて使用しています。
 
シンカーは、投擲ポイントによって使い分けをしています。
・フロートシンカーW/G 25号~27号:150m以内やシモリ回りを狙う場合
・TGフロートシンカーG 30号:着水音が小さくしたい時や遠投で狙う場合
やはりフロートシンカーという点が、キーとなります。
フロートシンカーのメリットは
・浮き上がりやすい
・根掛かりが軽減
・サビキがマイルド
こういう使用感+素材の使い分けで、広範囲を探る「秋ギス」探査には欠かせないマストアイテム。
 
 
また、この「秋ギス」を攻略するためには、エサも重要なんです。
これからのシーズンは特効餌であるチロリの入荷が止まるため、基本はイシゴカイ。
秋ギスは食欲旺盛なのでハリ一杯の小エサでも十分釣れますからエサ代も安くて助かるものです。
 
仕掛けの工夫も少しアドバイス。
雨後等の濁りがある時には細い青イソメが抜群で、ハリのチモトには極小の発光玉を入れると効果が出たりします。せっかくの爆釣シーズン!一工夫が更なる引き出しに繋がる時期に試すべきものは試して結果を見出すのにも良い時期です。
 
 
 
 
今年はまだまだ水温も高くて、秋ギスも遅れる傾向かと考えていますが、さわやかな秋晴れの日に思う存分キャストして、夢の爆釣を期待して釣り場へ行きましょう!
最高のシロギス釣りを堪能する最高の季節!是非チャレンジして下さい、私も満喫できるようシロギス釣りを楽しみます。
 
追伸
若い頃はスポーツキャスティングで日本記録も達成しましたが、最近は還暦も過ぎ、歳と共にパワーも飛距離も落ちてきましたので、今年は奮起してスポーツジムに通って筋トレしパワーアップをもくろんでいます。まぁ、何処まで戻るか、筋肉モリモリのボディーに甦れ!
1

2021年11月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30