文・写真/石亀明夫 いしかめあきお 1953年生まれ千葉県在住 

DAIWAフィールドテスター 日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ会長

 

この春は新型コロナウイルスのせいで、大勢が集まってはいけない等、騒々しくなって困ったもんだ。

 

今は、夏から秋の盛期とは違って、どこでもキスが釣れる訳じゃない一年で一番難しい季節です。春は天候が目まぐるしく変わる季節。気温の差も激しく、これがさらに釣りを難しくしています。しかも春の嵐というように大荒れすることもあるので、なおさらポイント選びに苦慮します。

 

・・・ということで、状況を精査して春ギス狙いに南房総の鴨川へ出掛けることにしました。

 

向かった先は、全国どこにでもありそうな遠浅で砂浜にテトラがあるこんな場所です。

到着したのは、もうすでに11時過ぎです。

昔から「春は昼から、秋は朝から釣れ」の格言があるのは、春の潮は昼から動き、秋の潮は朝方動くからです。

本日は午前11時がソコリです。暖かい下げ潮に乗って沖に移動してしまったであろうキスが上げ潮に乗って入ってくるのを遠投して待ち受ける作戦です。

因みに、私は前期高齢者で大して遠投出来ないのです。まだまだ遠くに投げたい気持ちは人一倍強いんですけどね。最近、コロナのニュースで65歳以上の高齢者の感染が多いなんて表現してる報道聞くたびに違和感があるんだよなぁ・・・

まぁ、若いつもりでいるのは本人だけかもしれないけどねぇ(笑い)

 

飛距離を少しでもロスしないように、水の中に入って引き潮のタイミングを計ります。

寄せ波がくる前に、フルスイングです。

構えは良いんだけどねぇ・・・

オモリの行方を追いますが、せいぜい6色半だな(^_^;

盛期じゃないので、じっくりストップ&ゴーのゆっくりサビキしてたら、大きく竿が引き込まれまれて

こんなのが姿を現わしました。

読み通りに良型がヒットできたのって本当に嬉しいです。

盛期の束釣りも楽しいけど、あまり釣れない時期に釣りの組み立てが上手くいって釣れた満足感は何事にも代えがたいです。

テトラに沿って、沖からキスが入ってくるイメージです。

 

 

大して飛ばないので、私にとって道具選びは最重要課題です。

 

まず、本日のロッドはトーナメントプロキャスターAGS30-385

これは振りやすいんだよな~。感度も抜群だしね!

 

力糸は当然だけど、UVFサーフセンサー8ブレイド+Si の0.4は、耐摩耗性が抜群で細糸なのに安心して使える遠投必須アイテムです。

発売以来永遠のベストセラー、トップガンTVも必須です。

着水音が小さいし、空気抵抗も小さいので飛距離が稼げます。

そして、トーナメントサーフ45も必須。スプールテーパー角度7.5°は無抵抗にラインが放出される感覚は魅力的です。

前期高齢者でも多少は飛ばせる、私の遠投アイテムは以上です。

これで、あと10年は現役続行ですね。

 

最後に仕掛けに使うお勧めの材料です。

春ギスのように、スローサビキ~待ち釣りには信頼のD-MAXシロギスSSV T-1です。

ご存じの通り、針先が外出しなのでノド奥に掛かるのでバレにくいのも優れた点なんだけど・・・

外出しは、とってもエサ付けがしやすいんですよ。

多点針を使うトーナメントでは、エサ付けのスピードは勝敗に影響します。

私の場合は、老眼なのでこのT-1は扱いやすいです。

エサ付けが得意じゃない人や、老眼の方には味方になりますよ。

 

最後に、モトス用のラインです。

各人好みや拘りがあると思いますけど、私のお勧めはバス用のバスX フロロです。

300mのボビン巻きで税抜き1200円程度と価格を抑えています。

50mあたり200円は、とってもリーズナブルです。

優れた点は、価格だけではありません。

結節力も凄いです。軽く締め込むだけでしっかり止ります。

だから、エダスを出すときに苦労せずに簡単に結べるので仕掛け作りがとても楽になりました。

もちろんラインに張りが適度にあるので、キス専門のモトス用を作ったんじゃないかと思うほどです。

8lb(2号)、6lb(1.5号)、5lb(1.2号)4lb(1号)3lb(0.8号)と各種揃っていますので、お好みでどうぞ!

 

このブログに掲載の商品情報はこちらをクリック!

トーナメントプロキャスターAGS30-385

UVFサーフセンサー8ブレイド+Si 

トップガンTV

トーナメントサーフ45

D-MAXシロギスSSV T-1

バスX フロロ

 

文・写真・/中本嗣通 なかもとつぐみち 1958年大阪府生まれ DAIWAフィールドテスター 投げ釣り倶楽部大阪会長

 

 
日ごとに暖かくなっていく陽差しに誘われて、今年の2月にリリースされたNEWロッドである
 
 
を携えて早春の瀬戸内海へと釣行してきました。
 
 
人間様がいくら「暖かい…」と感じていてもひと足遅れとなる海底の水温はいまだ冬ですから、狙うターゲットは低水温に強いアイナメやカサゴといった”根魚”となります。
根魚狙いはポイントによって根掛かりとの戦いとなるキツイ場面も多いのだが、それも春が近づいて身に脂が乗りだしてメッチャ美味しくなる根魚の「甘辛の煮付け」を味わうためならば、多少の苦労なんぞは惜しみまへんで(笑)。
 
  
そして、今回の釣行では
 
NEWモデルのトーナメントサーフT・R」 と 前モデルの「トーナメントサーフT・W
 
をジックリと使い比べてそのポテンシャルに差を見つけてやろうという、もう一つの目論見もありまっからネ♪
 
 
  
夜半過ぎから釣り場に入ると、まずは赤サーフのタイプRとタイプWの穂先にケミカルライトを装着し、イワイソメを刺した1本バリ仕掛けをシモリがあるエリアへキャストして「サーフスタンド750」に並べます。
 
 
春の根魚は意外と暗い時間帯に活性を上げるケースが多く、寒さに耐えながらの夜釣りで攻めるパターンもめずらしくありません。
 
 
当日も深夜の時間帯はアタリが遠い状況が続きますが、夜明け前に満潮から引きへと潮が動き始めたタイミングに不意に時合いが訪れます。まるで待ちかまえていたかの様に15~21㌢のカサゴが5匹と25~28㌢の中型アイナメ3匹が次々と魚信を送ってくれましたが、明るくなるとポイントは無限のイソベラ&クサフグ地獄へと突入。
 
 
その後は投げても、投げても、投げ続けても仕掛けが着底すると同時にイソベラとフグによってアッという間に空バリにされる虚しさから、早々と納竿を決めて帰路に就いたのでありました。
 
 
 
さてさて、外道地獄に陥った虚しい時間帯を利用して予定どおり””と””を同時に使用して、そのポテンシャルの差を探ってみました。
 
まず、Rのデザイン面では元竿部分やシッカリと握りこめることでキャストにアドバンテージを発揮する
バーミンググリップシート
の締め込みで映える「カラークロス」と、細部にまで金色を配したカラーリングが目を引き、前作Wをよりゴージジャスにした印象を受けます。
 
 
そんなRを実釣に使用しての第一印象といえば、前モデルのWと比べて
 
振り抜けの良さ
 
を感じられたこと。
これは速いスイングスピードによって曲げた穂先に残る負荷が、絶妙のタイミングで反発をみせて射出することから得られるフィーリングに他ならないと思います。
 
また、当日のような底根の荒いポイントからハリに掛けた魚を一気に離すための大きな合わせや、障害物をクリアするためにイチ早く掛けた魚を浮かす強引な巻き取りを敢行したケースにおいて、Rの「起こすパワー」がWよりも優れているように感じられました。 
 
…かといって、それはカンカンの硬い先調子の投げロッドがみせる圧倒的なハイパワーとは異なる
しつこい粘り」
に通じる ”したたかな反発のパワー”だといえます。
 
  
 
そして、僕が「釣りを楽しむために欠かせない釣り竿の要素」と考えるのが、ハリに掛った魚の生命感を増幅して
伝えてくれる”竿の曲がり”です。それだけにNEW赤サーフのRは「しなやかな調子」で美しい曲がりを作りキャスターへ魚の動きをシッカリと伝わるように設計されていることは好感を持てましたで。
 
 
もちろん、RとWに感じたこれらの性能差はごく小さなレベル。
これらの差はRで新たに採用された新素材の
SVFナノプラス
や新機構の
Ⅴジョイントα
などが作りだした数々の小さな差だと考えられますが、それらのRで寄り集まった”小さな差”の相乗効果によって『トーナメントサーフT』の性能がより進化を遂げたことを、今回の釣行で充分に認識することができました。
 
 
 
なお、コスパもダイワ振出投げ竿のフラッグシップモデルでありながら僕が得意とする「置き竿釣法」で必要な複数本を揃えるにも納得できる抑えた価格設定になっていますから、この面でも開発スタッフの苦労が見え隠れしてまんな…。
 
てなことで、僕が繰り広げる今シーズンの投げ釣りシーンにおいて、この安定した実力が魅力的な
が大活躍をするエモーショナルな展開が期待できそうでっせ ❤
 
 

シーズンの皮切りとなるイベント、投げ試投会についてのお知らせです。

 

例年シーズン最初のイベントの一つとして多くの方にご参加いただいている試投会。

春発売の新製品を試投していただくことができる機会として、楽しみにしてくださっている方も多くいらっしゃいます。

 

この試投会、今年は3月末で神奈川・静岡両会場で実施するべく鋭意準備を進めてきました。

 

しかしながら、このようなイベント開催を再考せざるを得ない状況が出てまいりました。

ご存じの通り、新型コロナウイルスの影響により各種イベントが中止となる動きが広がっています。

釣り業界でも3月に計画されていた地方展示会が中止になったという情報をすでにお耳に入れている方も多いのではと思います。

 

この状況の中、計画していた次の2会場での試投会についても実施について検討を進めております。

神奈川会場

静岡会場

 

筆者としては何としても実施したい気持ちなのですが、お越しいただく皆様の健康・安全面を考えると延期も含めた判断をせざるを得ないかもしれないと思っております。

 

近々正式決定し、この投魂物語ブログおよびダイワホームページにて告知させていただきます。

私どもとしましては、お客様の楽しみの場をなるべく多く作れるよう進んでまいりますが、

なにとぞ状況踏まえご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

 

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