2018年6月アーカイブ

文・写真/高橋明彦 1965年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
  日本サーフキャスティング連盟神奈川協会。茅ヶ崎サーフキャスティングクラブ会員。
 
 
 
 
【グランドサーフ25】
今年は3代目スカイキャスターの登場で、更に元竿節長設計のロッドが出揃いました。
さらにはトーナメントサーフ35も加わるなど新製品の話題で盛り上がっています。
そんな話題沸騰の中、密かに注目されているのがグランドサーフ25です。
一見、投げ専用リールとしてはコンパクトサイズという以外は華やかさやインパクトは感じにくいかもしれません。
しかし、このリールの注目すべきところは投げ専用リールとしては異例の高速巻き上げが可能なところなのです。
具体的には16トーナメントサーフ45の巻き上げ量がハンドル一回転あたり75cmに対して、グランドサーフ25は94cmも巻き上げることができるのです。
仕掛けの回収速度にすると25%UP
私自身、30年間45シリーズを使い続けていますが、こんな小さなボディで高速巻き上げができることに少し衝撃を受けました。
 
 
では、グランドサーフ25は実際にトーナメントでも使えるのでしょうか?
答えはキッパリ十分使えます!
もちろん遠投時用にトーナメントサーフも兼用することがベターですが、グランドサーフ25を利用するケースとは機動性を必要とする場面だと思っています。
つまり近投の釣りに適していると考えています。
そもそもトーナメントでは遠投の釣りもありますが、近投の釣りも多いものです。
すべてのトーナメント会場では、シロギス釣りが最盛期に開催されますので、シロギスも十分接岸します。
 
そこで効率よく接岸したシロギスを釣り上げるには、何よりも手返しと釣り座移動の見極めの早さだと私は思います。
こんな状況下で道具として手助けできるのは、軽量かつ早巻き可能なリールではないでしょうか。
つまりグランドサーフ25なのです。
 
また、25mmストロークの替えスプールもコンパクトですから手荷物も小さくすることもできるので釣り座移動も楽になりそうです。色々考えると価値のあるリールだと私は思います。
 
一方、16トーナメントサーフ45と比較した場合のデメリットは、リーリング時の滑らかさは明らかに劣ります
価格の差としても当然なのですが、これは大した問題ではないと思います。
何故なら近投の釣りではシロギスのアタリも明確に感じられるものです。そのような条件下であれば、グランドサーフ25でも十分にシロギスの前アタリも感じ取れるので、この点については全く不便さを感じていません。
 
合わせて、糸落ち落下防止機能は当初は不要と思いましたが、手返しを最優先させる近投の釣りの場合、焦りも加わって万が一でもトラブルを起こしてしまっては元も子もありません。そういう意味で手返し優先の釣りには、糸落ち落下防止機能は安心できるアイテムだと判断できます。
 
今回デビューしたグランドサーフ25は、トーナメント時の近投釣りには100%の実力を発揮できるリールではないでしょうか。
私も今年からグランドサーフ25をトーナメントサーフと同様に主力リール使っていく予定です。
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