文・写真/小池 勝 こいけまさる 1945年広島市生まれ DAIWAフィールドテスター 
全日本サーフキャスティング連盟島根協会しまねえのみやサーフ会員。

 

 

 


シロギスは、「八十八夜を過ぎると陸を向く」。


カレイなら、「キンモクセイの花が香り始めたら」など、釣り人の間では言い伝えられている。


また、クロダイも「クマンバチがブンブン羽音を立てて飛び始めると、産卵に備え肛門周りを赤くしたチヌが乗っ込みを始める」と言われています。

マダイの場合はどうだろう?


それが、よくしたものでマダイにもちゃんと合言葉があるのです。


古くから広島で精通した熟練タイ投げ師の間では、


「須川の5番灯台に入ったか!?」と言うのがそれにあたります。

 

広島湾の東南に浮かぶ倉橋島、その南岸にある須川という集落の沖合にある灯台辺りの船釣りでマダイが釣れ始めると、広島湾のタイ投げも本格的な開幕になるということ。

こうなると、100g6000円を超える『タイムシ(アカムシ)』と、
一個200円を超える『コウジ』をしこたま買い込んで、いそいそと出かけるタイ投げ師の姿を見かける。

(★100g6000円以上するタイムシ。高級品ですね)

 

「それだけのお金を出せば、どれだけのマダイが買えることやら」などと野暮なことは言いっこなし、
まぁそんな声はタイ投げの魅力に取りつかれた釣り師にはどこ吹く風で聞き流すでしょうが。

 

「ホンムシやゴカイでもマダイが釣れたことがあるのに、なぜ高価なタイムシを使う必要があるのか?」との声が聞こえそうですね。
確かに、カレイ釣りなどの合間にマダイの30~40センチがホンムシで釣れることがよくあります。
しかし大ダイ狙いには潮が大切で、一年にそう何回もチャンスが訪れない釣りの場合、やはりチャンスをモノにしやすいタイムシを使う方がいいと思います。

理由は、ホンムシの場合、エサ取りに弱いんです。
せっかくマダイの通り道にエサを投げ込んでいても知らぬ間にフグなどにエサを取られたり、アナゴなどに食いつかれてはたまりません。

その点、タイムシはエサ取りに強いし生命力も旺盛!
例えば一時間投げっぱなしでも、十分に生きて動いているのです。

 

また、「タイムシはのぉ、タイが好むけぇタイムシゆうんよ!カレイムシなんかありゃぁすまぁが」と、のたまうタイ投げ師もいます。

それほどタイムシとマダイの相性は抜群と言えます。

 

夜釣りで狙うことの多いタイ投げ。

潮に沿って泳いでいるマダイが、暗闇のなか大海原にたった竿3本程度の、長さ5~6㎝のタイムシにたどり着くにはかなりの「作用」が働くものと思います。
(★これから夏にかけてのマダイ釣りは、経験上大型の場合は夜釣りの方に確率が高い!)

私の勝手な推測ですが、カレイがホンムシやゴカイを確認するにはせいぜい7~8mくらいだと思いますが、
マダイがタイムシを確認するには25~30m程度の範囲は詮索可能だろうと考えています。
これもタイムシがたい投げ師に愛用される理由でもあります。

 

ここでお勧めタックルをご紹介!

<大ダイ狙いの場合>
★リール(ドラグ付きが無難です。QDは使い勝手良好ですよ)
トーナメントISO4500~5000
プロカーゴ遠投4500~5000
パワーサーフQD4500~5000


★ロッド(タイ投げに欠かせない飛距離や強引な引きに耐えうる30号以上がお勧めです)
トーナメントサーフT 30-405・W
スカイサーフT 30-405・K


★その他
ライン:サーフキャスター4色ラインR 5号
力 糸:サーフキャスターちから糸 5~12号(5号部分を切り詰めて6号くらいから結束など工夫も)                            ハリス:Dフロン船ハリス真鯛7号~8号

 あるタイ投げ師が言うには、「ハリスには張りが欲しいのだが、反面しなやかさも欲しい」と言って、
「Dフロン 船ハリス 真鯛」を気に入って使ってくれており、7号か8号の結び目なしの通し仕掛けが一般的とのこと。


私のような『夜苦手。。。歩くのも大変。。。。雨が降ったらなおさら腰が重い。。。』といった弱気な者とは違い、高価なエサと言い、ラインやハリスへのこだわり、まさに瀬戸内のタイ投げ師は『投魂』のかたまり!だと思います。

 

(★50センチちょっと切れるクロダイですが、自撮りだと小さく写ります…)


最後に、タイ投げと言えば!
夜釣りや磯場からの釣りが多くなりますので、ライフジャケットの着用は必ず行い、安全を心がけた釣行にしましょう!! 

文・写真/高橋明彦 1965年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
第12回SBC投げ決勝大会で6年振りに優勝を手にし、これまでで4度の優勝を果たす。
日本サーフキャスティング連盟神奈川協会。茅ヶ崎サーフキャスティングクラブ会員。

 

 


フィッシングショーで初お披露目となった「トーナメントサーフ45」ですが、いよいよ発売となりました。
既にご購入された方もいるかもしれませんが、改めてトーナメントたる風格を感じていただければと思います。


ここ数年はラインローラー部のマグシールド耐久試験に時間を掛けて評価を行いました。
昨年、私自身もプロトタイプを使用し、スプールデザインや赤サーフ仕様の色味も好感が持てました。
今回は、キャスターの絶大な信頼を得ているダイワフラッグシップモデル「トーナメントサーフ45」を徹底解剖します。


今回のトーナメントサーフ45は遠投での釣りを意識した設計で仕上げています。大きな変更点は3つ。


①7.5度のハイテーパースプール採用
遠投性を高めることをテーマに、スプールにメスを入れる方向で開発を行いました。
従来のテーパー角度は6度を採用しましたが、ライン放出抵抗を極限まで少なくするために7.5度のハイテーパー化に成功。
PEラインの標準規格に準拠した設計仕様や超極細ライン対応により、スプールエッジも従来品と比較すると大幅に小さくなりました。


超極細ラインを巻くことで、緻密に巻かれ投擲時に下糸を引っ掛けることが少なくなったため7.5度スプールが成立したとも考えています。
ライン放出時の抵抗音なども感じられなくなったことは嬉しい誤算でしたね。
ここまで超遠投を意識したスプールが、標準仕様として発売されたことは正直驚きです。


これも、約30年前に発売したSS-45から脈々と受け継がれる基本性能であるスプール互換性があるからこそ、できることなのだと思います。
親しみを込めて呼んでもらいたい、そんな想いからこのスプールは、「ナナハンスプール」の愛称で呼んで下さい。


②ラインローラー部のマグシールドボールベアリング搭載
長年、サーフリールの弱点として指摘を受けていたラインローラー部の改良は必須でした。
「基準が変わる」
「発想が変わる」
「常識が変わる」

まさしく、マグシールドボールベアリングを纏ったトーナメントサーフ45に相応しい言葉だと思います。
ラインローラーがマグシールド化されたことで当然耐久性も向上しました。
私にとっての大きなメリットは、遠征時の釣行やトーナメントでも安心して使えるようになったことです。
幾らメンテナンスをしていても、従来のベアリングだと遠征時の際、
場合によってはトーナメント最中でもラインローラーの動きが悪くなるケースがありました。
こうなってしまうとライン巻取りの際に異音が発生し、集中力の欠落により釣りができなくなってしまいます。
過酷な環境下で使用されるリールだからこそ、より快適に釣りを楽しめるスペックに仕上げています。
今回のマグシールド化で今後はストレスのない釣りができそうです。


③65mmショートハンドル採用
外見でも機能でも一番大きく変わったと感じられるのがハンドルです。
従来品は85mmのロングハンドルを搭載していましたが、今回は65mmのショートハンドルを採用しました。


ショートハンドル化の最大のメリットは?とよく聞かれますが、まず遠投時の仕掛け回収が高速で対応できるようになりました。
これはトーナメントでも非常に有効で、仕掛け回収時の時間ロスが大幅に解消されます。
1分1秒を競う大会だからこそ、手返し重視といった点では明らかにトーナメントスペックと言えます。
また、従来の85mmでは大きく肘を回さないとハンドルを回すことができませんでしたが、
ショートハンドルによって手首だけでリーリングができるようになりました。
これも大きなメリットであり、リーリングサビキ中に肘を脇腹に固定しながら手首だけで仕掛けをサビくこともできるので、試合中もアタリに集中して釣りができるようになります。


 

この3点の革新によって、サーフリールの常識が変わります。
これからのトーナメントも更にハイレベルな戦いになりそうです。
 
 

文・写真/渡部裕司 1963年愛媛県松山市生まれ DAIWAフィールドテスター 
全日本サーフキャスティング連盟愛媛協会松山キャスターズ会長

 

 

「あれ?ランドサーフT、もう新しくなったの!」
「モデルチェンジ、早くないですか?」
正直、今年の大阪フィッシングショーで一番多かった声でした。

それほど前回の鮮やかな発色カラーのインパクトが強かったんだなー!と今になって実感しています。
と、そんなに早く変わってしまったのでしょうか?

私も早速、投げカタログを読み返してみました。

ありました!2012年投げカタログで鮮烈なデビューを飾っています!
…そうそう思い出しました、前作は振出投竿に初めて遊動Kガイドが装着されてデビューしました。

 

 


2016投魂カタログでは、
「実釣振出竿として高評価を受けていたランドサーフTが装いも新たに登場。」
と書かれています。


さて、投魂物語をご覧の皆様が一番気になっているところは、前作との違いですよね。
実際に大阪フィッシングショーで多くのお客様とお話させていただきましたが、その時のリアクションから。


ランドサーフTを持っていただいた一言目が、「うわー軽い!」とのリアクションでした。

 

意外ですよね?
今回の「ランドサーフT」のほうが確か重量は増えていたはずです。

 

皆様不思議に思われたかと思いますが、理由は簡単!
今回の「ランドサーフT」は、前作モデルと比べて胴の張りを強くし、持ち重り感を軽減させたことが要因です。
簡単に言うと、「X45」を搭載したことでパワー感が向上し、バランスが良くなったと言う訳です。

 

昨年の6月、フィールドテストでこのランドサーフTに出会った時の第一印象は、「パワフルさ」を今一番に感じました。
目を瞑って振ってみると初代スカイサーフTを彷彿させるほどのしっかり感。
「これで充分や!」と声を出したのを覚えています。

前作モデルの時も似たような印象を感じたことを思い出しましたが、
更に「X45」を搭載したことで、ネジレによるパワーロスを防ぎ、スムーズにキャストができ、振りやすくなっています。「X45」、本当に良い仕事していますね。

 


今回、最初に振ったのはランドサーフT30-405。

通常、ランドサーフT30号だと錘27号からテスト開始するのですが、
直ぐに30号を試してみたくなるほどパワフルに仕上がっていました。

 

流石、「高密度HVFカーボン」+「X45」+「Vジョイント」のスーパートリオ!
パワフルさを感じつつも、キャスト性能のスムーズさ、更には魚を掛けてからのやりとりも、得意の粘り腰で魚を浮かしてくれます。竿がしっかり仕事をしてくれる、頼もしいパートナーです。


テスト当時は、まだまだ水温も低く、藻(ホンダワラ)が生い茂っている状況でしたが、
ポン級のアイナメや、カレイのダブルも藻に突っ込みを堪能できるほど余裕もあり、容易にいなすことができました。
何より、6月にカレイのダブルヒットがミラクルです。

釣り人はとかく縁起を担ぎますが、私にとっても最高に縁起の良い竿になりました。
自分で言うのもなんですが、なによりこの笑顔が物語っています。

 

そして、今回はデザインも重視して作られた点は嬉しい限りです。
ブラックサーフェスのロッドにゴールド基調をあしらったデザインは、見た目でもパワーアップした印象を受けます。
ただブラックになった訳ではなく、前回の鮮やかな発色カラーのDNAもさりげなく継承されています。憎いね!ダイワ!

値段もリーズナブルで、このパワー。
これから本格的な投げ釣りをされる方には本当にお勧めです。

今シーズンはこのNEW「ランドサーフT」で、花見ガレイから始動し新たなドラマを期待しています。

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