2017年11月アーカイブ

文・写真/文・写真/大野 等(おおのひとし)1969年富山市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
全日本SCF・北陸協会岩瀬釣友会会員。
 
 
 
今年、フィッシングショー発表にて衝撃の新製品「トーナメントプロキャスターAGS」が発表されました。
おおよそのキャスターの予想と期待を裏切り?!まさかのプロキャスターが最新テクノロジーを引っ提げて登場。赤キャスターの正統進化ということで、多くの方にご覧いただけました。
AGS搭載は予想通り!
ただ。。。。
単純に既存のAGSをそのまま搭載しないのがダイワの面白いところ。
AGSに「Cリング」という「薄くて・軽くて・強い」と三拍子揃ったダイワならではのエッセンスを加えてきました。
 
今回はそれだけに留まらず。ガイド固定のスレッドまでもカーボンが。。。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
手帳を見返してみると、2012年3月頃。
ちょうどこの頃、「新型10Lクーラー」企画や「CPサイドボックス」のサイズ確認など東京のダイワ本社にてクーラー担当者と打ち合わせをしていました。
そこにロッド設計者が乱入。「こんなの作ってみたのですが。。。。」と手渡された1本の並継竿。すぐに違和感に気付きました。なんとガイド固定部が従来製法の糸ではなく、「カーボンシート」で巻かれていました。
 
ロッド本体を指先で叩いてみると、「カンカンッ」と響きが心地良い。これはやばいかも。って直感で感じました。
「これ、来年の新製品でやるの?」と尋ねたら、
「技術的に、コスト的に、まだまだ実用化はほど遠いです。でも、こういう試作もやっていますというのを見てもらうのに持ってきました」といったやりとりがありました。
 
皆さんもご存知の通り、この後2013年にリールでは「マグシールド」がサーフ45へ。2014年に投竿で「AGS」というガイド革命を起こしてきました。
今となっては当たり前の機能ですが、どちらも歳月を掛けて搭載された自慢のテクノロジーです。
 
 
 
それから数年。2015年頃のこと。
ロッド担当者より、「今後の展開ですが、ネクストプロキャスターでは、AGS以外に、新規要素『カーボンスレッド』を搭載しようと考えています」と告げられました。
私としては、「まだまだ技術的にもコスト的にも難しいって話じゃなかったの?」との問いに、
「なんとか実用化が見えてきました。具体的にフィールドテストを進めていきます」との前向きな発言に、「いよいよだ!」と確信したことを思い出します。
 
その後始まったのがガイド固定を『カーボンスレッド』へ変えた初期サンプルの過酷なテスト。無謀とも思える投擲数をこなしていきます。一部、SNSでも試作ロッドを露出していましたが、新製品等の調子テストではなく、耐久テストそのもの。
ひたすら現場にてトライ&トライ。実際に投げる動作を繰り返すことで見えてくる現実もあり、思うように行きませんでした。
 
 
50投とか100投とか、そんな生半可な投擲数ではありません。投げ練習を続けているとわかると思いますが、投げて巻き取るだけの動作はせいぜい20~30投。というより、1日50投が限界。体力も、時間も、なかなか辛いところ。
 
当然、「実釣での使用もお願いします」、との課題も加わると、1日50投はとてもとても。。。
修正版が送付されると、時間があれば、、、というより時間を作って海に行く。10投でも20投でもこなさないと、次へのステップに進めない。
この内容は私だけの問題でなく、プロジェクトメンバーにて動いていましたので、遅れをとるわけにもいきませんでした。
余裕で4桁を越える投擲数。やりきりました。
ここまでやってもテスト期間中に「カーボンスレッドは今回は見送るべきか」なーんて話も出たり消えたり。担当者との打ち合わせで色々とありました
 
そんな長期にわたる試行錯誤の結果、開発された『カーボンスレッド』。
2年弱に及ぶフィールドテストをクリアし、今年発売のトーナメントプロキャスターへ搭載できたのでした。
ダイワの開発陣による様々なアイデアがふんだんに詰まった、これぞ革命。やっつけで出来ちゃうモノではないですから。
 
 
これだけテストを繰り返す間に、最新版AGSに搭載された「Cリング」。こちらも同時進行でテストを実施していました。先行してルアーロッドに搭載されていましたが、投げにおいても十分な強度と耐久性を確認したうえでの採用となっています。
 
『カーボンスレッド』
私が初めて初期段階の試作を見てから、約5年で製品化。0ベースから考えて、長期に渡るフィールドテストを考えると、製品化にたどり着いたのも早かったように思えます。
 
今現在も、あっと驚くあんなものやこんなものまで?!ダイワは向こう3年、いや、もっと先を見ながら開発を進めています。絶えず新しいテクノロジーを注ぎ込んで、新製品という形で想いを伝えていきたいという振り返りでした。ダイワが掲げているスローガン「Make it Wow!」と皆様に体感いただくために、今後のダイワに注目!
文・写真/川口 友輝朗 かわぐち ゆきお 1989年埼玉県生まれ DAIWAフィールドモニター 
日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ所属。
 
 
 
今年、投げ専用クーラー「クールラインαSU/S1500Xサーフ」の2アイテムが仲間入りしました。
SUシリーズは底一面パネル採用で保冷力は抜群。投げ専用クーラーでクラス最高の「キープ43」というスペック。Sシリーズはスチロールパネル採用で機動性に特化した仕様。保冷力は「キープ33」と選べる2シリーズ展開です。
 
 
 
 
容量拡大により内蓋をしても500mlペットボトルをストレスなく縦置きできます。これってかなり大事。横幅は、10リッターシリーズと共通!
 
 
 
 
オーダーメイドで内蓋を作成されている方でもちゃんと流用できちゃいます。ここは投げ釣り師目線で作られています。
 
 
 
そしてそして!絶対に伝えたいのが投入口!待望の新型タイプになりました。プルタイプから、プッシュタイプ構造へとなったことで、割れに対する耐久性も大幅アップ。細かい仕様ですが、スプリングも搭載したのは嬉しい改善点。風でパタンと勝手に閉まってしまう、皆さんよくある経験がこれにてオサラバ!となります。今まで使い込んでいて感じていた不満点がガッツリ改善されました!
 
 
また、念願の座れるクーラーへと変貌を遂げた点もチェック!その名も「マッスルボディ」仕様となって登場。
よりキャスター目線のモノつくりで、更に快適に扱えそうですね。
 
 
 
さてここからはプチ改造にチャレンジ!
ダイワから発売されてるCP(クーラーパートナー)シリーズを使って、誰でもできるカスタムをご紹介!
 
先ずは、クーラー底面のココ。
 
ふんばるマンを取り付けます。砂浜で使うメリットは、砂汚れの軽減!堤防ではグリップ力がアップ!手軽にできるまず最初にお勧めするカスタムです。
今回のSU1500サーフに適合するふんばるマンのサイズは「L」ですのでお間違いの無いように。
 
 
移動の際、魚がの量が増えてくると肩パッドも物足りなく感じますが、ここでフィッシングストラップ(A)に換えるととても快適になります。ベルトはそのままで、肩パッドだけ交換するだけでもOKなので、簡単に終わっちゃいます。ダイワロゴもカッコいい!
 
 
 
 
 
 
私の場合、スプールや仕掛け、小物用品を多く持っていくのでサイドボックスは必須です。サイドボックス取り付け用の取り付け具さえあれば、共通で使えるのが便利ですよね。マスキングテープ等でしっかり位置出しをして付属のスクリューで固定すれば。
こんな感じです!両サイドにサイドボックスをつけることで、重量バランスも安定するため歩きやすくなるんです。
 
 
 
 
 
また、ロッドスタンドも贅沢なWアーム仕様にスペックアップ!取り付け部分は、もちろん共通!スタンドだけ入れ換えるだけと、痒いところまで手が届く徹底っぷり。更にロッドスタンドに一工夫。CPホルダーベルトという便利グッズを巻いちゃいます。ここに尻手ロープなどを取り付け、フィッシングストラップと接続すれば、肩パッドが地面に落下するのを防ぐことができます。ちょっとした工夫ですけど、砂で汚れることもなくなりますよ。気付いたらウエアが砂だらけ。。。なーんてこともなくなっちゃいます。
 
 
さてさて実際に実釣で使ってみました!浜の端から端まで歩きましたが、フィッシングストラップ(A)のお陰でフィット感も抜群!移動時の安定感も増して快適に歩き疲れ知らず!移動していざ釣りを開始するときには疲れちゃうこともしばしば。。。釣りに集中することが出来るメリットも繋がりますね
季節的にピンギスが多い時期ですが、まだまだ暖かいタイミング。この時期は食味も抜群のシロギス。鮮度良く持ち帰るためにも、保冷力の高いクーラーは必需品です。持ち帰ってからでも、足の早いピンギスもバッチリキープしてくれました。
 
 
 
これからの落ちギスシーズンも楽しみ!カスタム魅力満載のクーラー活用術!是非皆様も楽しんでいただきたいです。 
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