文・写真/小池 勝 1945年広島市生まれ DAIWAフィールドテスター 全日本サーフキャスティング連盟島根協会 しまねえのみやサーフ会員。

 

このところ、盛んなトーナメントなどの影響なのか、一口に投げ釣りと言っても、ロッド1本でのキス釣りファンが増えたような。

 

確かに気難しいカレイや、不敵な引きで釣り人を翻弄するマダイに比べれば、キスは大かれ少なかれそこにいれば、必ず答えを出してくれます。

そういったあたりからも、ファンが増える動機ともなっているのかもしれませんね。

 また、複数のロッドを置き竿にしているのも、トーナメントに憧れる人たちの目にはちょっとダサい、と映るのかもしれません。

 

 鈴などを付けて投げっ放なしにしている置き竿について、日本投げ釣り界のパイオニア、故・小西和人氏が何かに書いておられました「竿先に付けた鈴は「ヘタヘタ」(注・下手下手)と鳴る」と。

 そのような音がするかはともかくとして、置き竿が、ただ「運」を待っていると思っている方、私の置き竿釣りを一度見てください。

 
 あるテレビ局のディレクターさんが「カレイ釣りとは、のんびり座って竿先を見ているのかと思っていましたが、小池さんはふかせ釣り以上に動きますね!」と言っていました。待って釣るのではなく潮流や反流点を釣るのですし、待つとしたら潮を待つ時だけです!

 

 とまぁ声高に吠えましたが、本音を言わせていただければ、私も一番好きな投げ釣りターゲットはキス!ですから鹿児島の甑島辺りまで出かけているのです。

 それほどキスの好きな私ですが、瀬戸内海は季節によっていろんなおさかなが楽しめます、それを楽しまない手はありません。

そこで私の投げ釣りライフワークは、好きなキスだけの偏食?を避け「旬を釣る」こととしています。

 

 10月後半から年末まではカレイを狙い、年が明けたら産卵後のカレイには目もくれず、越冬ギスを追いかけます。

 3月に入ると戻りガレイ、4月の花見ガレイと春ギス釣りを気分によって楽しんでいます。

 

 そのカレイ釣りについて、私見を述べさせていただきます。

 文献によれば、カレイは夏の間は水深60~70mの場所にいて、産卵期を迎えると浅場に寄ってくる、といわれています。

 その接岸期はいつ頃からでしょうか?

私の住む瀬戸内海西部では、キンモクセイの匂いが漂い始めたころからになります。

 もちろんキンモクセイが咲いたからと言って、どの場所でも「よーいドン!」で釣れ始めるわけではありません。

 

 カレイにはまず深場から到達する接岸場所、餌を摂りながらの通過と滞在の場所、小石交じりで比較的浅い産卵場所、産卵後の体力回復のため餌の豊富な場所などと微妙に違っており、早く接岸する場所はだいたい決まっていますので、みなさんの周りでもそういった情報を記録しておくといいでしょう。

 

 

 その時、「新暦」で記憶するのではなく、釣具店さんなどに置いている潮見表の「旧暦」で記録しておくといいでしょう。

 例えば、私のカレイ開幕戦西暦でいうと2011年度は10月13日、2012年度は11月1日、2013年度は10月20日、2014年度は10月11日でした。

 ずいぶんバラつきがあるように思えますが、旧暦でいうとすべて9月18日ころで、潮回りもほぼ同じ日で釣果もそこそこあげています。

 

 みなさんも、ぜひキンモクセイの開花や匂いなど自然界の様子や、旧暦を把握してカレイ狙いをしてみてください、釣果アップを望めますよ。

 

 

 

参戦リポート・写真/松尾幸浩 1954年兵庫県生まれ DAIWAフィールドテスター 全日本サーフキャスティング連盟レインボーキャスターズ会長

 

ダイワSBC投2014で優勝すること!

 

 今年60歳の還暦を迎えて、私はひとつの節目を感じていました。長く、シロギスの数釣り競技にのめりこんできて、この歳になっても納得のいく結果を残してみたい。気力と体力を整えて、万全の準備を持って臨みたい。前号でご報告したとおり、時間があれば近場の砂浜に通い、自身の得意なパターンの確認とイメージのトレーニングに励んでました。

 

 仕掛けについても、打ち返すスピードやリズム。フロートシンカーのアームに私流の工夫を加えて、アタリの取りやすさ、掛かり具合をチェック。多点針仕掛けでの状況による適宜応答を心がけて、SBC投決勝の鹿児島に乗り込みました。

 

 目指すは優勝。以前の準優勝(第2回大会)からの「準」をとること。それは還暦の節目にふさわしいと掲げた目標でした。

 

 
 

 予選1回戦の直前。突然、インスピレーションのようなものが湧きました。まだ薄暗い吹上浜の海を見てピンときたもの。南九州の浜辺なのになんとなく寒々しい。この状態ではキスはまだ遠いのではないか。

 

 まわりでは2色から3色の釣りという目測が語られてました。

 

 前日までそのあたりにキスが集中していたと。私もそこに気持ちがあり、プロキャスター27号425を構えていました。長めの仕掛けなので竿を425にして操作をしやすくしよう。そう思ってはいたのですが、直前になっての心変わり。なにかいまの道具では状況に合わないのではないか。一目散、必死にクルマまで走りました。4色から5色の釣りになるのではないか?

 

 慌ててトーナメントキャスターAGSの30号405に差し替えたのです。整列直前ぎりぎりになんとか戻れてのセーフ。いま思えば、この直感と心変わりがこの日の最初のターニングポイントでした。

 

 1投目。いきなり15連、しかも型はすべて20オーバーの良型ばかり。まわりは小さい。どよめく声を聞いて、やったと思いました。予感的中のロケットスタート。ここからスタートダッシュの波に乗れた。自分の開始直前まで持っていたイメージとテンポが面白いほど決まり、次々とキスが乗ってきます。潮は上げ潮で、私の打ち返すリズムにさらなる応援をくれるよう。

 

 換えたロッドは、狙い所だったゾーンのキスたちをことごとく捉える印象で集中力が途切れない。夢中の1回戦を終えて、気がつけば私はぶっちぎり。自分でも驚くほどの1位通過を果たしていました。

 
 
 

 決勝ラウンドに進んだ4人は、私、早坂直人選手、坂手魚神選手、澤谷彰広選手。いよいよ待ちに待った目標のステージでした。

 

 イケる。イケるはず。1回戦の印象と狙い所を離さなければ、このままの好調モードを持続できるはず。私は少々(というかかなり)舞い上がっていたのかもしれません。釣り用語でいう、魚のうわずり。これが困ったことに人間側がうわずっていた。そして結果から言えば、すべてが裏目。この日の2番目のターニングポイントでした。

 

 潮は下げ潮に入っていたことに、私はもっと早く気がつくべきでした。1回戦のイメージが頭から離れず狙い所から外していたのです。正直なことを言いますと、私のホームグランドである淡路島の砂浜には、吹上浜のような広大かつ干満差のある砂浜がありません。体験値の引き出しが少なかったことと、判断と行動力の甘さを悔やんでいます。

 

 もうひとつの反省として、早坂選手の存在。連覇中の早坂選手に対してどうしても意識をしてしまい、彼の行動がつねに視界にあります。三連覇も目前の勢いの早坂選手をマークするばかりに、まわりを見る余裕を失っていた気がします。それは、おそらく、早坂選手も一緒でなかったでしょうか。

 

 この展開のなか、坂手選手は自身の投げ釣りを繰り返していた。私が気がついた時には、追いつけない状態にいた。いま終わって振り返れば、しみじみと感じることです。

 

 ↑上記の写真は、決勝ラウンドの開始の当初、イケると思って余裕を見せて仲間に撮ってもらった私。しゃがんでいる場合ではなかった(苦笑)

 

 
 

 坂手選手が優勝、2位早坂選手、私が3位、澤谷選手が4位でした。口惜しさは残りますが、同時に、かなえられた達成感はありました。還暦の私でもまだこういう「お立ち台」に立てるではないか。しかも、もうちょっと柔軟に物事を考えて行動すれば念願のお立ち台の真ん中はあるなと。

 

 それにしても、坂手選手は凄かった。立派だったと思います。会場を丁寧に探査して、吹上浜の会場エリアを把握。自身の釣りを貫いていた。若いのに(32歳)、いや若いから出来ることだとも思いますし、私も30代の頃はそうだったなと呼び覚まされる想いまでありました。優勝はひとまずお預けになりましたが、自分はまだまだやれる。これからの目標が継続できました。

 

 こういう若い方々が出てきてくれて、その若い人の壁になったり、逆に若い人に胸を借りて全力で立ち向かったり。そういう想いをより強くした今年。還暦といっても、ほんの通過点。来年への楽しみが増えて、ますますワクワクしてきた私です。

 

 来年、2015年もブロック戦を勝ち上がり、坂手選手に挑むことでいまから胸はいっぱいです。

 

●↓↓↓決勝大会の詳細はこちらをご覧ください。

 

http://www.daiwaweb.com/jp/fishing/event2/data/main/nage/2014/1238750_4247.html

 
 

 

文・写真/松尾幸浩 1954年兵庫県生まれ DAIWAフィールドテスター 全日本サーフキャスティング連盟 レインボーキャスターズ会長 

 

 今年のダイワスーパーバトルカップ投2014は、5月24日の福岡地区大会から参戦。

 相性の良い新松原海岸で1回戦3位、2回戦は潮が引いて厳しい状況になったが、全体的に釣果が悪かったので運良く準優勝でCブロック大会への出場権を獲得した。そして、全国大会への最後の関門であるCブロック大会は7月19日の鳥取県の弓ケ浜。中国、四国、九州の西日本各地区大会を勝ち抜いた選手51名と昨年のシード選手1名の計52名で開催された。

 

 鹿児島での頂上決戦に出場出来るのは僅か4名とこれが本当に厳しい。昨年はシード選手だったが、入念な下見で自分なりに勝てる作戦を考え実行したものの、見事に的が外れて惨敗。そこで今年は、失敗を教訓にホームグランドの淡路島や丹後半島で腕を磨き、夜はイメージトレーニングで自分に暗示を掛け、さらにフロートシンカーG/Wを基軸にした自作テンビンを試行錯誤の上で完成させて完璧な状況で挑むことが出来た。

 

 結果は1回戦1850gと全選手のトップで2回戦へ進出。念願の全国大会へは後ひとつ。ところが良く釣れた1回戦のポンイトへ入ったものの、まわりにはずらりと強豪に囲まれて厳しい状況に。普段ならここで辛抱してしまうが、今回は閃きがあって最初の1投だけで、スーッと釣り場を離れて広く開いている南側へ移動した。

 さすがについて来る選手は誰も居らず、普段通りの自分のペースで釣りが出来たので終わって見れば93匹。1116gも釣っており、準優勝で2年振りに全国大会へのキップを獲得することが出来た。

 

 全国大会に向けての作戦はこれからじっくりと考えて悔いのないように完璧に仕上げたい。いよいよ今月末、鹿児島県の吹上浜で開催される頂上決戦。第2回大会準優勝を超えて頂上を目指し頑張ります。また、皆さんの素晴らしいテクニックも見せていただけるので、ひとつでも収穫出来る悔いの無い挑戦の気持ちでいます。

 
 
 
 
 私がいま使っているトーナメントキャスターAGSは一番硬調子の35号。最近は左の肩が痛むことが多く、以前のように振り幅を大きくとるための腕が上がらなくなることが多々あり、豪快に振るべきキャストが小振りになってしまう。SC競技で使用しているサンダウナーCPでは無理が生じて飛距離が落ち、仕方なく昨年の春から1ランク柔らかくして33号に変更した。これは競技専用モデルゆえに致し方ないところと自分で納得させている。

 

 ところが、このトーナメントキャスターAGSは飛躍的な軽さが特長のガイドであり、軽さとロッドとの一体感からキャストの振り抜き速度は一段と速い。しかも「かえり」の速さには驚かされてしまう。

 この反発力が飛距離を生み、竿先の軽さはロッドのブレを素早く収束。サンダウナーCPではで出来るだけ速く振ることを心掛けて来たが、トーナメントキャスターAGSでは意図しなくとも速く振れるので、思ったほど胴の硬さを感じることがない。35号でも2番竿を大きく曲げることを心掛けてキャストしている。このロッドの凄まじい反発でオモリを未体験ゾーンまで運んでくれるので本当に信頼出来る素晴らしい相棒になった。

 

 そして、一番の特筆がキス釣りでは重要な感度。AGSの装着によって、より情報力に長けた索餌状態を把握。微細なアタリからキス以外の魚との判断が容易になり、早めのポイント移動等の判断力が備わった気がする。これは、限られた時間内で勝負するトーナメントでは、強い味方になると思う。

 

 

 

 前述のフロートシンカーG/Wをつけた自作テンビンは、このAGSの高い感度との相乗効果を狙ったマル秘オリジナル。ぜひ、吹上浜へ観戦にお越しください。また、遠投で狙う場合のパターンにはトップガン仕様も作成していますので、沖合の深場でも迎撃可能。トーナメントキャスターAGSとこのテンビンで、吹上浜のキスを狙い撃ち。

 

 目指せTEPPEN! 悲願の還暦Vロード、自分で言うのもはばかりますが、私は楽しみにしています。

 

 

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