文・写真/中本嗣通          1959年大阪府生まれ。DAIWAフィールドテスター。投釣倶楽部大阪会長。投げ釣りの他、ビートルズ、昭和のプロレスを愛する。 

2003年のデビューと同時に大物狙いのキャスターから絶大な支持を得て12年間ものロングセラーとなったドラグ付き投げ専用リール『パワーサーフQD』が、今春ついにフルモデルチェンジを果たしました。



 前モデルは僕がDAIWAのテスターとなって2年目に発表されたこともあり、長期間にわたって数々の釣行で大活躍をしてくれたホンマに愛着のある投げリールでおました。でも、さすがに後半はひと昔前の設計思想で作られた機種だけあってデザイン・機能ともに随所で古臭さを感じていたのは否めまへん。
そこで満を持してのNEWモデル発表となったワケですが、今回は12年の歳月をかけて“進化”を遂げたNEW『パワーサーフQD』の性能・装備がどれだけ実釣で活躍してくれるのかをレポートさせてもらいまっさ❤

 まずは、『パワーサーフQD』における一番の進化ポイントは、塩ガミ等のトラブルを引き起こす原因となっていたリール内部への海水や埃の浸入を遮断し、初期の回転性能を長期間にわたってキープするDAIWA独自の防水・耐久テクノロジーである“マグシールド”が搭載されたことでっしゃろな。
宇宙服にも搭載されている磁気テクノロジーによってリール内部を守り、耐久性を上げるなんて、前モデル開発時にはとうてい考えもつかなかったアイディアやと思いまっせ。

 また、特殊形状による軽量化でレスポンスのよい回転を実現した“エアローター”と、ライントラブルを減らす滑らかな形状と中空構造で強度アップした“エアベール”といった新装備も採用。これら機能の進化によってスピニングリールに求められる回転性が確実にアップされ、実釣でストレスの少ないリーリングが可能となっています。
ちなみに、つい先日に釣行した南紀・串本大島でも20㌢足らずのシロギスから45㌢のイラ、果ては招かざるゲストの1㍍近いサメまでを滑らかな回転レスポンスと強力な巻き上げパワーでスムーズに巻き寄せてくれましたで♪

 もちろん刹那の激アタリに対応してラインを送り出し、魚へ与える違和感を軽減して食い込みを補助する“QD(クイック ドラグ)”や、大物狙いに適した剛性の高いスーパーメタルボディ&デジギア、定番の90㍉ハンドル&中空パワーノブ、35㍉ストロークといった前モデルからの充実スペックについては変わることなく受け継がれています。



 そして、この『パワーサーフQD』ではスプールスペックでもひと工夫を凝らしています。それは、新たに№3500と№4000で設定された【ナイロン4号-200㍍】の仕様を持つスプール。

 大物狙いの投げ釣りにおいて使用されるラインの号数といえば、狙うターゲット、攻めるポイントに合わせて概ねナイロンの3号・4号・5号、PEでは2号・3号といったアイテムを主軸に使用されるキャスターが多いと思われます。
そこで、これらのラインアイテムすべてを実釣で使えるだけの糸巻きキャパシティを備えていることが4号スプールのメリット。
ナイロンならば3~5号までをカバーできるし、PEについても2~4号までをカバーできるキャパを持つために、これまでに標準で用意されていた3号スプールよりも実釣で遙かに使い勝手のエエ仕様となっているといえまっせ。

 この4号スプールは№3500には2個、№4000は1個(+5号スプール1個)が標準仕様として付属されています。ちなみに、写真は4号スプールにPEの サーフセンサー+SiⅡ:3号(200㍍)+チカラ糸の棚センサー+Si:6号(10㍍)を巻き込みドンピシャで収まったところをですわ。

 さらに、デザイン面でも赤や青い振出投げロッドにバッチリ似合う精悍なブラックフェイスのアルミ鍛造スプール(前モデルと互換性OKなのがウレシおます♪)や、メカニカルな印象を与えるいぶし銀のボディカラーと造形は男臭いイメージがして“バッチ・グゥー”ですわ。同じように釣るならば、やっぱり格好のエエ投げ釣りタックルを使って釣りたおますもんネ❤

 てなことで、この進化した『パワーサーフQD』ならば乾坤一擲で挑む大物狙いの投げ釣りシーンで大活躍してくれること間違いなしでっせ‼


 

先月末よりトーナメントマスタライズキスSMTの出荷が始まり、多くのキャスターがAGS取り付けキャンペーンに申し込みをされており、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。正直、ここまで反響があるとは想定しておらず、現在、工場はフル回転で取り付け作業に追われている状況です。(汗)

 

改めてAGSについてですが、チタンフレームに対して10%以上の軽量化が図られており、その結果、ロッドがシャープに振り切れるのでシンカーの初速が上がり、また竿ブレの収束スピードが向上し飛距離の延伸につながっています。またカーボンフレームの比類ない剛性の高さはこれまでにない感度と伝達性をもたらしており、200m先の出来事を敏感に伝え、克明な海底情報をキャスターに伝えてくれます。

 

一部のキャスターの中では片脚AGS(ルアーロッド用)をパーツ購入して取り付けている方がおりますが、強度的に不安が残るテスト結果が出たことから、開発スタッフとしては搭載を見送りました。

フィッシングショーや試投会などでも両脚ガイドのパーツ販売の要望を多数頂きましたが、投げ竿で使用しているAGSは未だ量産性が悪く、パーツ売りはまだ先となります。少しでも早く販売ができるように努力している次第です。

一部のエリアにおいてはキス釣りシーズンが開幕しております。1本でも多くガイドの取り付けをしてお届けできるように作業を進めておりますので、もうしばらくお待ちください。

  

文・写真/高橋明彦 1965年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。DAIWAフィールドテスター。これまでSBC投げ全国大会で3度の優勝を果たす。日本サーフキャスティング連盟神奈川協会。茅ヶ崎サーフキャスティングクラブ会員。

 3月28日(土)、神奈川県酒匂海岸にてブラッグシップモデルであるトーナメントマスタライズキスSMTの試投会が開催されました。この試投会は毎年開催しておりますが、酒匂海岸の試投会は常に参加者主体型の運営でして、常に和気藹々と試投を楽しまれる方々で毎年盛り上がっております。ちなみに参加者は毎年100名を越える盛況ぶりで、1つの大会が成立するくらいの来場者数です。

今回のトーナメントマスタライズキスSMTですが、多くの参加者から感想をいただきました。「軽くて細くてシャープに振れる!」、「ESSの設計で凄く投げやすくコントロール性が高い!」、「穂先が凄くしなやかだから手前の釣りでもやり易そう」など、皆さんから多くのどよめきがありました。特に一番歓声が沸いたのは、期待以上の飛距離が得られたこと。「3番節が長いせいなのかコンペより飛距離がでる!」、「曲がった2番節を強い力で3番節が押し出している感触だった」、「着水と同時に11色目のラインが出た!」など、投げる度に皆さん絶賛されておりました。

本来であればSMTの効果も確認できれば良かったのですが、今回は非常に多くの参加者でそこまで試す時間もなく終了しました。
最後に、地域性にもよりますが、飛距離を求める参加者が多く、ご自身のサンダウナーコンペディションとの比較をされる方々が多かった印象です。今回、3番節を長くしたことで、現行のコンペ理論とは全く異なる設計仕様になりました。しかし、コンペ愛用者からもロッドの調子はあまり大きく変わっていない。逆にコンペよりスイートスポットが広く、コントロール性が良くなったような気がすると多くの方々が同じ意見を言われているのが印象的でした。
 毎年開催される試投会を活用して、自分にあったタックル選びの一助として参加してみてはいかがでしょうか?

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