2016年5月アーカイブ

文・写真/小池 勝 こいけまさる 1945年広島市生まれ DAIWAフィールドテスター 
全日本サーフキャスティング連盟島根協会しまねえのみやサーフ会員。

 

 

 


シロギスは、「八十八夜を過ぎると陸を向く」。


カレイなら、「キンモクセイの花が香り始めたら」など、釣り人の間では言い伝えられている。


また、クロダイも「クマンバチがブンブン羽音を立てて飛び始めると、産卵に備え肛門周りを赤くしたチヌが乗っ込みを始める」と言われています。

マダイの場合はどうだろう?


それが、よくしたものでマダイにもちゃんと合言葉があるのです。


古くから広島で精通した熟練タイ投げ師の間では、


「須川の5番灯台に入ったか!?」と言うのがそれにあたります。

 

広島湾の東南に浮かぶ倉橋島、その南岸にある須川という集落の沖合にある灯台辺りの船釣りでマダイが釣れ始めると、広島湾のタイ投げも本格的な開幕になるということ。

こうなると、100g6000円を超える『タイムシ(アカムシ)』と、
一個200円を超える『コウジ』をしこたま買い込んで、いそいそと出かけるタイ投げ師の姿を見かける。

(★100g6000円以上するタイムシ。高級品ですね)

 

「それだけのお金を出せば、どれだけのマダイが買えることやら」などと野暮なことは言いっこなし、
まぁそんな声はタイ投げの魅力に取りつかれた釣り師にはどこ吹く風で聞き流すでしょうが。

 

「ホンムシやゴカイでもマダイが釣れたことがあるのに、なぜ高価なタイムシを使う必要があるのか?」との声が聞こえそうですね。
確かに、カレイ釣りなどの合間にマダイの30~40センチがホンムシで釣れることがよくあります。
しかし大ダイ狙いには潮が大切で、一年にそう何回もチャンスが訪れない釣りの場合、やはりチャンスをモノにしやすいタイムシを使う方がいいと思います。

理由は、ホンムシの場合、エサ取りに弱いんです。
せっかくマダイの通り道にエサを投げ込んでいても知らぬ間にフグなどにエサを取られたり、アナゴなどに食いつかれてはたまりません。

その点、タイムシはエサ取りに強いし生命力も旺盛!
例えば一時間投げっぱなしでも、十分に生きて動いているのです。

 

また、「タイムシはのぉ、タイが好むけぇタイムシゆうんよ!カレイムシなんかありゃぁすまぁが」と、のたまうタイ投げ師もいます。

それほどタイムシとマダイの相性は抜群と言えます。

 

夜釣りで狙うことの多いタイ投げ。

潮に沿って泳いでいるマダイが、暗闇のなか大海原にたった竿3本程度の、長さ5~6㎝のタイムシにたどり着くにはかなりの「作用」が働くものと思います。
(★これから夏にかけてのマダイ釣りは、経験上大型の場合は夜釣りの方に確率が高い!)

私の勝手な推測ですが、カレイがホンムシやゴカイを確認するにはせいぜい7~8mくらいだと思いますが、
マダイがタイムシを確認するには25~30m程度の範囲は詮索可能だろうと考えています。
これもタイムシがたい投げ師に愛用される理由でもあります。

 

ここでお勧めタックルをご紹介!

<大ダイ狙いの場合>
★リール(ドラグ付きが無難です。QDは使い勝手良好ですよ)
トーナメントISO4500~5000
プロカーゴ遠投4500~5000
パワーサーフQD4500~5000


★ロッド(タイ投げに欠かせない飛距離や強引な引きに耐えうる30号以上がお勧めです)
トーナメントサーフT 30-405・W
スカイサーフT 30-405・K


★その他
ライン:サーフキャスター4色ラインR 5号
力 糸:サーフキャスターちから糸 5~12号(5号部分を切り詰めて6号くらいから結束など工夫も)                            ハリス:Dフロン船ハリス真鯛7号~8号

 あるタイ投げ師が言うには、「ハリスには張りが欲しいのだが、反面しなやかさも欲しい」と言って、
「Dフロン 船ハリス 真鯛」を気に入って使ってくれており、7号か8号の結び目なしの通し仕掛けが一般的とのこと。


私のような『夜苦手。。。歩くのも大変。。。。雨が降ったらなおさら腰が重い。。。』といった弱気な者とは違い、高価なエサと言い、ラインやハリスへのこだわり、まさに瀬戸内のタイ投げ師は『投魂』のかたまり!だと思います。

 

(★50センチちょっと切れるクロダイですが、自撮りだと小さく写ります…)


最後に、タイ投げと言えば!
夜釣りや磯場からの釣りが多くなりますので、ライフジャケットの着用は必ず行い、安全を心がけた釣行にしましょう!! 

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