仕掛けづくりのヒント ~今 何ができるか~

文・写真/高橋明彦 1965年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
第12回SBC投げ決勝大会で6年振りに優勝を手にし、これまでで4度の優勝を果たす。
日本サーフキャスティング連盟神奈川協会。茅ヶ崎サーフキャスティングクラブ会員。
 
 
 緊急事態宣言はようやく解除されましたが、今後は新しい生活様式が必要と指摘されています。新型コロナウイルス感染に関してはまだまだ油断はできませんのでお互いソーシャルディスタンスをとって釣行の際も十分注意していきましょう。
 
 ところで、今回の自粛期間中のように釣り場に行けなくても釣り人は家で色々とやることは多いものです。とくに投げ釣りは仕掛けの消耗が激しいので、それなりのストックも作り置きしておきたいですね。それと、釣行前に色々なイメージを頭の中で描くことも多々あるかと思います。
 
 例えば、海水温度の上昇で魚の活性が上がっているんじゃないかな?とか梅雨の影響で河口周辺は濁り気味かも?そんなイメージを描きながらどう攻略すべきか釣果を上げるために悩まれる方も多いのではないでしょうか。このようにたくさんの空想を描きながら事前準備をすることで釣りの楽しさも倍増できると思います。
そこで、私が自宅でやっている仕掛けづくりやタックル準備について少しご紹介したいと思います。
 
まずは、魚の釣れ具合が悪いときにどんな仕掛けで釣るのか?
 
 単純な想定ですが、釣れ具合が悪い(釣れない)とは、たくさんの原因があると思います。例えば、活性が高いのに魚影が薄いパターン。もしくは、そもそも活性が低いパターン。もしくは海水の濁り等で警戒心が高いパターンなどが思いつきます。そんな想定が増えれば増えるほど、事前に用意したい仕掛けの種類や釣り方も変わってくることでしょう。
 
 具体的には、活性が高いのに魚影が薄いのであれば、仕掛けも魚に目立つように派手目に作ってみてもいいでしょうね。更にエサつけも大きくした方がアピール力も高まるのでハリ形状も長軸系を選択する方が良いかと思います。逆に活性が低いのであればできるだけ仕掛けを細かくすることも大切ですし、魚に違和感を与えないように長めの仕掛けやステルス色の仕掛けを準備することも有効かと思います。そんなことを考えると、どうしてもいろいろな仕掛けを作りたくなってしまいます。つまり家でもやることが多くなる(笑)
 
 そんな仕掛け作りですが、私の場合はハリの選択からはじめています。前記の例えからエサを大きくつけたいのであれば長軸ハリを選択し、吸い込み重視ならば短軸ハリを選んでいます。次にハリ結びですが、ステルス系で行くならハリスは細め、アピール系で行くならば装飾品をつけたいためコシのあるエステル系ハリスで結ぶようにしています。そしてチモトカラーやフラッシャー、更には定番のビーズやパイプ挿入など。また状況に合わせて、朝一はケイムラ、日が昇れば反射カラーに変更、エサの種類でチモトカラーもレッド、イエロー、グリーンなど異なるカラーを用意したくなります。ですので、毎年かなりのハリを結んでしまいます。そんなハリ結びも面倒ですが、凝りだすと案外楽しく病みつきになってしまいます。
 
 続いて、タックルの準備です。
 
 ロッドについては何かひとつの拘りをもって釣りを楽しむのであれば、同じ号数、長さのロッドを一年中使い続けることもアリだと思います。状況変化に応じて、そのロッドですべて使いこなせば良いのですから。とは言っても、様々な状況下でベストの釣りしようと思うと、どうしてもタックルに頼ってしまう場面も多々あります。例えばこの時期になると太平洋側は停滞する梅雨前線で多少大きなウネリも入り、波打ち際では波足が長くなる時も多いです。そんなときにはいつもより長めのロッドが使い易いです。具体的にはトーナメントキャスターAGSタイプTの全長428仕様もお勧めです。一方で、雨が降り続くと河川から流出した漂流物が波打ち際に溜まりやすく、波の静かな日であっても投擲しにくい場面もあります。このようなときはロッドが短めの同タイプTの全長400仕様も選択肢として使い易いかと思います。私も今日まで過去多くのロッドを使ってきましたが、数センチ長さが異なるだけで使い勝手も全くの別物に感じます。
 続いてリールですが、用意するべきは替えのスプールです。
トーナメントサーフ45のメインスプールは飛びを優先した浅溝スプールですが、PEラインの細糸化が進化されてもライン感度の低下やライン強度不足による高切れも考えられます。そこで用意したいのがSLP WORKSのRCS サーフスプール45用 TAPER2°です。太糸巻のスプールですが、この大口径スプールは投擲したラインを回収する際に、ハンドル1回転あたりの巻き取り量がアップすることで手返し効果も期待できます。特に、遠投してアタリが入らなければ高速で仕掛けを回収し、次の動作に入らなくてはならない場面も多々ありますし、手前の数釣りでも当然手返しは重要視されます。回収スピードを優先するためのアイテムとしてはとても有効です。
 
 自粛期間中の過ごし方は人さまざまですが、釣りを楽しむことは共通ですので色々と釣行前のイメージを描きながらチャレンジしてみてください。
 

 

2022年5月

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