1954年兵庫県三木市生まれ DAIWAフィールドテスター
全日本サーフ兵庫協会 関西キャストマスターズFC会長
最近は連日の猛暑で海まで足が遠のきそうになるが、そんな暑さなど何のその!シロギスの楽園、はたまた竿抜けポイントを探し求めて今日も砂浜へ繰り出している。
ここ最近の釣況は天候も安定し過ぎているせいか、ベタナギの状況が続きサーフからのシロギス狙いだと思うように釣果が伸びず、といった状況。こういう時は、やはり水深のある港湾や潮通しのよい水道部に軍配が上がる。シロギス釣りは何と言っても手軽で、サオ1本にクーラーだけの軽装で釣行出来、しかも、餌代も安価で釣り味、食味ともに抜群とキス釣りファンが多い。
特に、最近はショートロッドにコンパクトなリールの組み合わせによる機動力を生かしたチョイ投げも人気が出てきている。私もトーナメント参戦時は本格タックルで「1匹でも多く」獲れるタックルをチョイス。はたまた手軽でアタリを存分に楽しむ時はショートロッドで手返し良く釣るために「キャスティズムT23号-365・W」にリールは「キャスティズム25QD」を駆使して最高のパフォーマンスを発揮させることで日々楽しんでいる。チョイ投げの時は、シンカーなどにも拘ってフロートシンカーの8号~15号を状況に分けて使用している。サビキがマイルドでアタリ感度も抜群なので、いろいろと試すことで楽しさを見つけて欲しい。
ハリは「D-MAXシロギス投魂T-2」の5号がお気に入りで、3本バリぐらいでOK。アタリが止まるとキャストポイントを少しづつずらして、キスの群れをどんどん探っていくことが数釣るコツ。
それでも、やはり投げ釣りの醍醐味は「遠投」だと感じている。チョイ投げでは味わえない、爽快さが病みつきとなる。そんな遠投をサポートしてくれるのが、今年の春に発売に至ったNEW「トーナメントサーフ45」である。
このリールを最初に使って感じたことは、キャストの際の抵抗感やスプールエッジとのPE接触時のスレ音の無さ。今まで使い込んできたリールになかった使用感に驚く、と同時に飛距離も自信がつくほどに伸びるから面白い。新設定のナナハンスプールは「0.3号-300m」のラインキャパとなっている。これもかなり尖った仕様で、トーナメントサーフならではの拘りに思わずニンマリ。使用するラインは「サーフセンサー+SiⅡ300P」の0.3号を選択。触ってビックリするほど、細い!今まで、私のパワーでは限界だった8色超えを達成でき、探れる範囲が大幅に広がることで超遠投勝負でも肩を並べることが出来るようになった。
また、今回はハンドルにも注目。65mmのショートハンドルになったことで、リーリング時に腕から手首にかけて負担を軽減して、楽に仕掛けの回収が出来るようになっており、より快適な使用感を堪能中。今回のトーナメントサーフ45で初搭載となった、投げ釣り師待望のラインローラー耐久性向上を狙った「マグシールドボールベアリング」は連日の釣行に耐えうるタフさが自慢。汚れが気になったら軽く取り除く程度で、本当に回転が続いていることに、ただただ驚いている。これでいつでも安心して釣行に行くことができ、実際にトーナメントなど各大会でもフル活用できる力強い味方となっている。
ロッドは何と言っても「トーナメントマスタライズキスSMT」を愛用中。
ダイワが贈る高感度としなやかさを両立させた「SMT」搭載のシロギス・スペシャリティロッド。私は33号を使っているが、「SMT」特有の振幅の長さで高感度を体感中。8色付近からでもピンギスのアタリやフグ、ベラ、ガッチョ等の外道とのアタリの識別が容易になったのも、使い込むほどに味が出てきている。大会中の決められた競技時間内でのポイントの見極めに大いに役立っており、ポイントを見切る決断が以前より早く出来るようになった。これは、釣果に直結する最大限のメリットとして実感している。そして、元竿を伸長して硬く設計された独特の継ぎスタイルになっているが、穂先は思った以上に“しなやか”に仕上がっているので、シンカーの乗りが驚くほど良く感じる。
何と言っても初速が速くて、なおかつコントロール性は抜群。狙ったポイントへ容易にキャストが出来る。この新設計のトータルバランスが影響していること他ならない結果だろう。しかも、ガイドは「AGS」搭載。このカーボン素材ガイドフレームが本当に軽い!まるでストリップロッドを振っているような感覚になるほどで、大幅な軽量減によりロッド全体への負担が軽減し、さらに初速が向上してシャープに振り切れる。勿論、硬い胴を曲げれば、その反発は凄まじくシンカーは遥か彼方まで仕掛けを運んでくれる。この他では体感できないロッドを使って早いもので2年目の夏になり、だいぶ慣れてきたところ。当初、感じていたキャスト時の肩にガツンとくる元竿の衝撃も感じなくなり、思った以上に飛距離も伸びているので最高のキス専用ロッドとして仕上がってきた。
魚体は小さくても、ブルン、ブルン、ブルーンとサオ先を引ったくる心地よいアタリがシロギス釣りの面白さ。誰もが病みつきになりますね。 釣り方や場所、時間帯などつり人が試行錯誤し、是非とも愛用タックルで夏ギス攻略を堪能して欲しい。
文・写真/川口 友輝朗 かわぐち ゆきお 1989年埼玉県生まれ DAIWAフィールドモニター
日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ所属。
今年のフィッシングショーでお披露目となったフロートシンカーのライトバージョン。
本格的な投げタックルはもちろんのこと、ディースマーツ等のちょい投げタックルでも幅広く使えるようになりました。
また、TGフロートシンカーからステルスグレーというカラーバリエーションが追加され、DAIWAのシンカーも充実したラインナップとなりました。
そんなシンカーを使って釣りに出かけたのは静岡県は熱海港。
外洋側が荒れたりしても港内は荒れることが少ない釣り場であります。ただ、穏やかな港内では着水音によるプレッシャーで魚が散ってしまいがちです。
しかしライトバージョンのフロートシンカーやTGフロートシンカーは面積も小さく着水音も小さい為、魚を散らさずに釣ることができます。また港内は根や海藻、足元に沈んでいる基礎石などで複雑になっており、無垢シンカーだと、回収中に根掛かりをおこしてロストしてしまう可能性がありますが、浮力のある高強度樹脂を搭載されているフロートシンカーなら浮き上がりが早く根を回避し根掛かりを軽減。高い浮力は感度も向上させるという副産物まで生み出しました。朝一は4色くらいで20センチクラスが釣れ、軽いフロートシンカーでドでかいアタリを堪能しながら、釣りをしました。
しかし、日が昇るにつれ、沖側へと魚が遠くなるとフロートシンカーG18号からTGフロートシンカーSG30号に変え、PEもUVFサーフセンサー8ブレイド+si 0.4号にチェンジ。遠投し7~6色半から20センチクラスを引きずり出す釣りへと変化していきました。
新規格のPEライン、UVFサーフセンサー 8ブレイド。商品名にもあるように、遂に8ブレイドとなり今まで主流だった4ブレイドや6ブレイドのPEラインよりも緊密で尚且つ滑らかな仕上がりとなりました。
過酷な環境下で扱われる投げ用PEラインには、Evo silicone加工やUVF加工はもはや必要不可欠な技術であります。
緊密でないブレイドのPEラインの場合、ガイドやラインローラーからの糸鳴りがうるさくサビに集中出来なかったりしましたが、新しい8ブレイドラインでは、糸鳴りもかなり軽減され、摩擦抵抗も減り飛距離アップにも貢献してくれます。
サーフセンサー+si IIにも新に0.3号300メートルも追加され、当然Evo silicone加工やUVF加工が標準装備。価格も抑えられているシリーズなので嬉しい限りです(笑)消耗品としての役割が強いので価格が高いと手が出し辛いですからね。
釣りの方は、しばらく遠投で釣れておりましたが、型も小さくリリースサイズが多くなったので神奈川県の荒久海岸へと転戦。このポイントも2色より手前にきつい根があり浮力のあるシンカーで手前の根をかわす必要があります。この日は波足が長く更にやや高い、それに加え向かい風が厳しくなってきましたが、TGフロート30号で沖を狙い、じっくりとさびいていると、ドドドッ!と、いきなり穂先を引ったくる大きなアタリ。浮力のあるシンカーでは、かなり大きなアタリが出るので、我慢してフッキングするまで食い込むのを待ちます。。このフッキングまでの時間もドキドキとたまらないです。
数回アタリを感じで慎重に波に乗せて回収すると良型のシロギス。
どうやら7色ラインに魚が入るようでポイントを左右振り分けながらポツポツと追加しお昼に過ぎに帰宅。
新しいフロートシンカーで楽しい釣りができました。