文・写真/川口 友輝朗 かわぐち ゆきお 1989年埼玉県生まれ DAIWAフィールドモニター 
日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ所属。
 
 
 
 
今年も「ジャパンフィッシングショー2018」がパシフィコ横浜にて盛大に開催されました。
ダイワは、「DAIWA60years」という記念すべき節目であり、今年は60thエディションモデルの展示や大注目の18EXISTを筆頭に新製品で超大盛況!
その中を何とかかきわけて、投げブースに到着するところからスタートです(笑)
 
今年のダイワ投げブースは、注目のNEWロッド、NEWリールがお披露目ということで大賑わい!
 
その中でも!本当に待ちくたびれたほどに発売を楽しみにしていた「スカイキャスター」が最先端ダイワテクノロジーを搭載してフルモデルチェンジを果たしました。
 
 
まずはロッド編!
この青!そして手頃な価格帯!何より使いやすく誰にでも親しみやすい我らがスカイキャスター!
せっかくなので、レビューさせていただきます☆
 
特徴は3点!
①元竿節長設計採用!
 
 
 
②AGS搭載!しかも元ガイドにはシルバーに輝くCリング仕様!
 
 
 
 
③「HVFナノプラス」で更にブラッシュアップ!ダイワカーボンテクノロジーの粋を集結!
 
これだけでもワクワクしてくる仕様!
なおかつ買い足すには嬉しい絶妙な価格帯☆
 
当然、「X45」や「3DX」、今回ダイワブースでかなり力の入っていた「V-JOINT」はド定番なので、もちろん搭載♪
AGSは、言わずもがな。投擲感覚が上手くなったような印象すらも感じるかも?
ブレの収束が早まる感覚がいよいよスカイキャスターでも体感できるのは、嬉しいメリットです。
 
 
ここで皆様は疑問に感じるはず!、
・従来のスカイキャスターらしさはなくなったの?
・あの調子が良いのに!投げ易い!そんなスカイキャスターが理想だ!
そんな声が聞こえてきたようなきてないような。。。
もちろん、大きく進化しながらも、スカイキャスターらしさをサラっと紹介。
 
 
①従来から引き継いだ「ハイテーパー調子」採用
②元竿節長設計になった分、若干硬めのイメージ(既にトーナメントプロキャスターでもそういう声出ていました)
③HVFナノプラスで強度に振りつつ、全体の調子を整えるために穂先はホントに気持ちマイルドに調整
 
このハイテーパー設計は、元竿節長設計との相乗効果で、投擲時のスイングスピードを向上狙っています。
実際の投擲感覚は2018投魂カタログにて高橋テスターの記事にて詳しく掲載されてますので要チェックです。
また、従来と同じ号数比較だと、元竿節長の分、硬く感じる可能性がありますので、実際振ってもらわないとダメですね!
そこで試投会が活きてくるんですよね☆
 
ここでは既に確定済みの2会場をご紹介!
3/24(土):神奈川会場の酒匂海岸
3/25(日):静岡会場の福田海岸
 
こちらで最新タックルを体感していただくことで、購入の際の判断基準にもなります。
大勢集まるので、ある意味懇親会な雰囲気も、ダイワ試投会の良いところ。
是非参加してみてくださいね!
 
 
 
さあ、熱が入り過ぎました。笑
 
続いて、キャスティズムの振り出しもモデルチェンジ。 気になるのはラインナップ☆
面白そうな番手が追加されています。
 
 
ショートレングスでライトな18号!こういう、いかにも遊べそうなロッド、いいですね。
 
 
特徴は3点!
①「HVFナノプラス」で更に振り感向上!
②ダイワ独自のスケルトンネーム部!新たなカーボン調デザインでイメージ変わりました!
③ティップ部の調子を見直し、全体のバランス調整を施しているているようです!
 
キャスティズムファン必見の新製品!こちらも試投会でご覧になって、釣り場のイメージを膨らませて欲しいです♪
 
 
 
 
 
 
 
続いてリール編!
今年の力の入りようにはビックリするのでは?というほど新製品が続々でます!
 
事前情報が全くなかった、サプライズ新製品!
 
 
12年振りのモデルチェンジとなった「トーナメントサーフ35」がデビュー。
これは待ち望んでいたキャスターの方は多いはず!
 
 
 
特徴を3点!
①35mmダイワ史上最軽量「410g」と脅威の軽量化を施したトーナメントマシン!
②PE専用と割り切った設計で極限の軽さを追求した専用設計スプール搭載と持った時点で真価を感じます。
③なにより35mm最速マシン!ハンドル1回転で87cm。中・近距離戦でのトラブルレスでなおかつ手返し重視セッティングはさすがトーナメントといった所以。
 
35mmストロークのタフさは既に投げ業界では実証済み!
ボディには高剛性で評価の高いZAIONで武装、またサーフリールの象徴でもある、大胆なデザインのオープンフェーススプールは釣り場でも目を惹くことでしょう。
 
 
安心したのは、ちゃんとクイックドラグモデルも用意されている点。
ラインナップに加えておいてもらえていてよかった!
こちらも、手に取った第一印象は「とにかく軽い!」
QDドラグ仕様で465gは・・・・・ため息がでちゃう軽さです。
 
 
皆さん気になるハンドルセッティングも一度整理しておきます
・08/15PEモデルは70mm。
・QDモデルは85mm。
折りたたみ式アルミマシンカットハンドルの肉抜デザインは、惚れ惚れしちゃいますね。
また目新しいハンドルノブにも注目!新型のハイグリップTシェイプラージノブを採用し、新感覚!
 
 
 
ここに畳み掛けるように35mmフラッグシップ機として、まさしく「インスタ映え」間違いなしのRCSサーフ35スプールが登場!
こちらはガンメタを基調にゴールドをあしらったデザイン。
 
 
 
アイテムは08PEとQD用の2種類。
自分仕様にカスタムするのも一つの愉しみですし、こういう遊び心が投げ釣りには大切です。
 
 
 
続いて25mmシリーズが大変身を遂げて、なんと4シリーズ追加と増強中!
25mmってどうなの?と侮るなかれ。ライトタックルが注目される中、タイムリーなアイテムですよ。
 
・グランドサーフ25
・パワーサーフSSQD
・ショアキャストSS
・プロカーゴSS遠投
 
何がすごいって、それぞれスペック見て驚きました。。。。
グランドサーフ25は驚愕の380g。
 
また巻き取り長さも94センチと、実は投げリール最速機がこんなところに。。。。
やり過ぎ、とも感じますが、オープンフェイススプール仕様へと進化!!注目ポイント間違いなし!
しかもしかも、ハイグリップTシェイプノブまで搭載。
これ、手返し重視の大会だと最強だったりして。。
 
 
パワーサーフも25mmで初登場!
こちらはパワーノブ仕様で確実な巻上げが期待できます。
こちらも負けじと435gと軽すぎる。。。。合わせて選べるギア比でフィールドに応じた使い分けが魅力ですね。
電車釣行を行うスタイルでは特にお薦めです。
 
この2機種。実は大変身を遂げているのが、そう、糸落ち防止機構なんです!
どうしても、スプールスカートが短い分、メインシャフト部分へ糸落ちトラブルが発生しがちなサーフリール。
誰しもが経験する不満点を、少しでも復帰しやすい新設計を採用しています。
 
これ、画期的ですよ!
 
糸が落ちた際、スプールに巻きつける構造になっているので、今までのようにスプールを外さずに、しかもクローズベールの状態で解除できる優れもの。
万一のライントラブルでもこれなら大幅にタイムロスが減らせますね。特に夜使う場合は簡単な機構に越したことはありません。
詳しくはWEBへ笑。カタログにも記載してあるので、あぁーなるほど!と合点いきます。
 
 
ATD仕様のプロカーゴSS遠投というシリーズも展開されますが、実はコイツがダークホースと睨んでいます。
これはこれで面白い釣りが期待できそうな予感。
 
ATD搭載と、小型青物など掛かった際、安心してやりとりができますよね。
こういう使い分けができるのも魅力的。しかも!スプールとノブさえ移設すれば、
この3シリーズは互換性があるのも嬉しいところ!
 
 
 
さて、ここまで紹介してきましたが、まさかの価格帯に新シリーズが追加となります!
ショアキャストSSシリーズ☆
エントリーモデルにしては出来すぎな外観。
上位機種を脅かす機能満載なにくいヤツ。
コレ、出しちゃって本当にいいのか心配になる実力者。
 
 
これだけ25mmストロークシリーズが充実すると、ちょっと良いかも?って思いませんか☆
意外と大活躍しちゃうので、お薦めです!
 
 
さて、熱も冷め切らぬままに最後の製品をご紹介。
 
SLPWORKSから、ナイロンライン専用のコンペティションスプールが突如デビューとなりました。
こちらもサプライズですね。
実はこのスプール、同じくDAIWAフィールドモニターの吉野海洋君と一緒にフィールドテストを行わせていただきました。
これが本当に過酷で。こんなに大変なテストを一緒に体験したからこそ、渾身のスプールということがわかります。
 
早朝から日が暮れるまで投げ続け、試作スプールの飛距離を一つずつ測定。
何度もデータを取りフィードバックして、最終的に幾つかのテストスプールまでに絞りその後、更に投げ続け。。。
 
夏場と言うこともあり、体力との兼ね合いも考えつつ、キャスティングを続けましたが、
その時の開発陣のストイックさ、吉野モニターの魔神たるド迫力のキャスティングに圧倒されつつも感化され、ここまでやるから確かな物が出来るんだなと確信しました。
 
既にこのスプールを使用してデビューWINを飾ったメモリアルな情報も飛び込んできました。
開発に携われた者としても、本当に嬉しい限り。
 
合わせて、スプールにレーザー彫刻ができるサービスも実施予定ですので、オンリーワンスプールとして申し込みしてみてはいかがでしょうか?
 
 
最後に用品関連グッズの紹介です!
 
昨年、投魂物語に書かせて頂いた、15リッターのサーフ仕様クーラーも今年はしっかりとお披露目されておりました。
 
 
 
新しいリフトアップオープンシステム機構の投入口はかなり満足いく仕上がりとなっております。
 
また保冷力がわかりやすく表示されていて、「キープ43」という投げクーラー最高の保冷力を有していますので(真空一面モデル)夏場の活躍間違いなし!です。
 
 
投げ用PEもちゃっかりリニューアル。
UVFやEvo Silicone加工を標準装備し、センターマーカーが入りました。これで正確なアタリの場所の把握がしやすくなります。
小さなところですがこういう釣り人目線のリビジョンアップは嬉しいところですね!
 
今年も新製品に見て触れて大変満足したフィッシングショーとなりました。
大阪フィッシングショーでも盛り上がること間違いなし!磯投ブースへGO!
毎年恒例となった、ニューモデルちょい見せ紹介。全貌はお見せできませんが少しだけ。
 
 
とその前に。
 
今年も【2018投魂カタログ】を作成いたしました。
お届けは1月中旬頃、各販売店様にて受け取りのほどお願い致します。
もしくは「ジャパンフィッシングショー2018 in パシフィコ横浜」、「フィッシングショー大阪2018 in インテックス大阪」各会場の磯投ブースにて配布予定ですので、熟読いただけますと幸いです。
※数に限りがありますのでお早めに!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、ここからがお楽しみ。
 
【リール編】
なにやらZAIONの文字が?
 
 
アルミプレートには「クイックドラグ」の刻印。
 
 
 
【ロッド編】
夢の広がるフィールドで。引き込むアタリ、魚との対話を楽しむ!
 
【SLP WORKS】
漆黒に光るスプール。〇〇〇〇専用、強烈です。
 
 
 
 
 
以上、ここまで!ギリギリというか見えてるモノもありますが、
何がどうなっているのかは全貌公開までお楽しみに。
 
 
これでもほんの一部ですけどね。
 
 
 
 
ダイワオフィシャルホームページでも随時新製品情報をアップ予定となっております。
1月9日(月)がキーとなりますので、忘れずにチェック!!
 
 
ジャパンフィッシングショー2018(横浜)は1月19日(金)~21日(日)
※1月19日(金)の一般公開は13:00~18:00となります。
 
フィッシングショーOSAKA2018(大阪)は2月3日(土)~4日(日)
詳しくは各ショーのWEBサイトをご確認ください。
文・写真/文・写真/大野 等(おおのひとし)1969年富山市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
全日本SCF・北陸協会岩瀬釣友会会員。
 
 
 
今年、フィッシングショー発表にて衝撃の新製品「トーナメントプロキャスターAGS」が発表されました。
おおよそのキャスターの予想と期待を裏切り?!まさかのプロキャスターが最新テクノロジーを引っ提げて登場。赤キャスターの正統進化ということで、多くの方にご覧いただけました。
AGS搭載は予想通り!
ただ。。。。
単純に既存のAGSをそのまま搭載しないのがダイワの面白いところ。
AGSに「Cリング」という「薄くて・軽くて・強い」と三拍子揃ったダイワならではのエッセンスを加えてきました。
 
今回はそれだけに留まらず。ガイド固定のスレッドまでもカーボンが。。。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
手帳を見返してみると、2012年3月頃。
ちょうどこの頃、「新型10Lクーラー」企画や「CPサイドボックス」のサイズ確認など東京のダイワ本社にてクーラー担当者と打ち合わせをしていました。
そこにロッド設計者が乱入。「こんなの作ってみたのですが。。。。」と手渡された1本の並継竿。すぐに違和感に気付きました。なんとガイド固定部が従来製法の糸ではなく、「カーボンシート」で巻かれていました。
 
ロッド本体を指先で叩いてみると、「カンカンッ」と響きが心地良い。これはやばいかも。って直感で感じました。
「これ、来年の新製品でやるの?」と尋ねたら、
「技術的に、コスト的に、まだまだ実用化はほど遠いです。でも、こういう試作もやっていますというのを見てもらうのに持ってきました」といったやりとりがありました。
 
皆さんもご存知の通り、この後2013年にリールでは「マグシールド」がサーフ45へ。2014年に投竿で「AGS」というガイド革命を起こしてきました。
今となっては当たり前の機能ですが、どちらも歳月を掛けて搭載された自慢のテクノロジーです。
 
 
 
それから数年。2015年頃のこと。
ロッド担当者より、「今後の展開ですが、ネクストプロキャスターでは、AGS以外に、新規要素『カーボンスレッド』を搭載しようと考えています」と告げられました。
私としては、「まだまだ技術的にもコスト的にも難しいって話じゃなかったの?」との問いに、
「なんとか実用化が見えてきました。具体的にフィールドテストを進めていきます」との前向きな発言に、「いよいよだ!」と確信したことを思い出します。
 
その後始まったのがガイド固定を『カーボンスレッド』へ変えた初期サンプルの過酷なテスト。無謀とも思える投擲数をこなしていきます。一部、SNSでも試作ロッドを露出していましたが、新製品等の調子テストではなく、耐久テストそのもの。
ひたすら現場にてトライ&トライ。実際に投げる動作を繰り返すことで見えてくる現実もあり、思うように行きませんでした。
 
 
50投とか100投とか、そんな生半可な投擲数ではありません。投げ練習を続けているとわかると思いますが、投げて巻き取るだけの動作はせいぜい20~30投。というより、1日50投が限界。体力も、時間も、なかなか辛いところ。
 
当然、「実釣での使用もお願いします」、との課題も加わると、1日50投はとてもとても。。。
修正版が送付されると、時間があれば、、、というより時間を作って海に行く。10投でも20投でもこなさないと、次へのステップに進めない。
この内容は私だけの問題でなく、プロジェクトメンバーにて動いていましたので、遅れをとるわけにもいきませんでした。
余裕で4桁を越える投擲数。やりきりました。
ここまでやってもテスト期間中に「カーボンスレッドは今回は見送るべきか」なーんて話も出たり消えたり。担当者との打ち合わせで色々とありました
 
そんな長期にわたる試行錯誤の結果、開発された『カーボンスレッド』。
2年弱に及ぶフィールドテストをクリアし、今年発売のトーナメントプロキャスターへ搭載できたのでした。
ダイワの開発陣による様々なアイデアがふんだんに詰まった、これぞ革命。やっつけで出来ちゃうモノではないですから。
 
 
これだけテストを繰り返す間に、最新版AGSに搭載された「Cリング」。こちらも同時進行でテストを実施していました。先行してルアーロッドに搭載されていましたが、投げにおいても十分な強度と耐久性を確認したうえでの採用となっています。
 
『カーボンスレッド』
私が初めて初期段階の試作を見てから、約5年で製品化。0ベースから考えて、長期に渡るフィールドテストを考えると、製品化にたどり着いたのも早かったように思えます。
 
今現在も、あっと驚くあんなものやこんなものまで?!ダイワは向こう3年、いや、もっと先を見ながら開発を進めています。絶えず新しいテクノロジーを注ぎ込んで、新製品という形で想いを伝えていきたいという振り返りでした。ダイワが掲げているスローガン「Make it Wow!」と皆様に体感いただくために、今後のダイワに注目!
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