文・写真/渡部裕司 1963年愛媛県松山市生まれ DAIWAフィールドテスター 
全日本サーフキャスティング連盟愛媛協会松山キャスターズ会長
 
 
仕掛けを飛ばすパワーと大物の引きを封じ込めるトルク
振出竿の未来を切り拓く新たなる「赤T」誕生
 
 
投魂カタログが届き、早速トーナメントサーフTパワートルクのページに目を通すと、思わず飛び込んできたキャッチ。
まさにこれ以上ない言葉で、新生「トーナメントサーフTパワートルク」が表現されています。
 
 
 
トーナメントサーフTパワートルクと言えば、ライバルは並継竿!
数多くある振り出し竿の中で並継竿を意識しているロッドは、このパワートルクしかありませんね。
振り出し竿のメリットでありセールスポイントでもある仕舞寸法を、敢えて犠牲にして並継竿と遜色ないパワーを追求しています。
機動力は最低限確保し、多少強引なやりとりでも対大物仕様としてパワー負けしない、でもやっぱり投げ釣りの醍醐味である遠投ができるロッドが欲しい!
 
完全に、わがままなロッドです。
その分、この性能を求めている大物釣り師のニヤける顔が思い浮かびます(笑)
 
 
最初の出会いは2016年の春頃を思い出します。
ここ数年のロッド性能の進化は驚くことばかりで、
「使いやすさ」とか、「デザインやカラー」とか、「重量や硬い柔い」とか、「自分の好み」など、
これらの感覚で選べないのが正直なところです。
 
 
この時に私自身が一番大切にしていることは、
「この竿が生まれてきて経緯とコンセプト」だと考えています。
 
その思いを持っての「第1投目」の感覚を一番大事にしています。
 
 
今回のトーナメントサーフTパワートルクは、従来よりパワフルにするため、
「29号」、「31号」、「34号」、「37号」と、強めの号数設定でアイテムを刻みました。
 
それに合わせて、先径を太く胴の張りをしっかりさせる。
なおかつトーナメントサーフTと比較しても調子が違うように胴調子のタイプを選びました。
 
フィールドでの使用想定では、磯でのタマミ狙い。
アタリが来て、ロッドに飛びつく釣人がしっかり踏ん張り、体勢を整えるまでのアドバンテージを「胴調子」で生み出す。
胴調子に拘った理由は、ここです。
ロッド担当者とも意見がぴったり、素直に気持ちよく使える、そんな調子で完成となったロッドです。
 
 
私も参加させていただいた大阪フィッシングショーでもお客様の反応は思った以上に良く、特に大物釣り師の皆様と会話が進みました。
やはり新しいアイテム設定の37号で更なる大物を追い求めようか、
34号にしようか?など和気藹々とロッドを曲げて体感いただきました。
 
 
 
ここまでで、一貫して伝えたいことは、ロッドの粘りが重要!ということです。
ロッドは硬ければ良いのではありません。
 
投魂カタログには、テクノロジーを絡めて
「超高密度SVFナノプラスを採用し軽量化を図りながらシャープかつパワフルな調子を実現」
と記載されています。
間違ってはいませんが、誤解の無いように皆様にイメージしやすいように伝えますと、
「投げる時はシャープに振ることができ、魚(大物)をかけた時には粘り強くタメれるロッド」という表現ですね。
 
遊動Kガイドの登場によりライントラブルも減少し、
口径を広げたガイドは大物用の太いラインや力糸の結び目などの通過性の部分でもストレスを最小限まで抑えてあります。
トーナメントサーフTパワートルクならではのセッティングです。
 
 
ロッド担当者とスペックを詰める中で、拘ったのがグリップ部。
振り出し竿ゆえにそれなりの太さが必要なパーツですが、「対大物」といった観点、
パワートルクといった「強引さ」や「強靭さ」のイメージを大事にしました。
力を入れたいのに、細すぎたり滑ったりすると、思いっきり握りこめずパワーロス、更には千載一遇のチャンスすら逃す可能性もありますからね。
合わせて、リールシートにエラストマーを採用するすることで、グリップ力が格段に上げることができました。
このリールシートも春から約半年使ってフィット感と手触りは本当に気に入っています。
何はともあれ、マダイ、タマミ、コロダイ、コブダイなど「大物さんいらっしゃい!!」
こんな気持ちでシーズン到来を首を長くし待っているのです。
文・写真/川口 友輝朗 かわぐち ゆきお 1989年埼玉県生まれ DAIWAフィールドモニター 
日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ所属。
 
 
 
 
 
 
 
ジャパンフィッシングショー2017は、1月20、21、22日にパシフィコ横浜で、2月4、5日にインテックス大阪で開催され、パシフィコ横浜は3万8千人を越える来場者でした。
 
DAIWAウェブサイトでは1月10日に新製品情報が公開され、DAIWA投げブースには、たくさんの投げ釣りフリーク達が、新製品を一目見ようと訪れ、とても賑わっていました。
 
 
今年のダイワは、「その真価、体感せよ」をキャッチとしたブース作りが行われていました。
今回のダイワロッド展示には、過去からの進化度合を比較するために、過去モデルの展示を行いました。ルアーロッドから磯竿、もちろん投げ竿まで各ブースにて体感できるような仕掛け。今までにない試みで思わず手に取ってしまいます。
 
投げ竿ブースでは、過去に発売されたサンダウナーが展示。逆継ぎ、金属グリップなど斬新な設計は昔から変わらないんだな、と感じました。当時から新素材、新構造への飽くなき探求心があるから今のDAIWAテクノロジーがあるんでしょうね。
 
 
 
そして今年の注目は、なんといってもトーナメントプロキャスター。
なんと、まさかの投げ竿から採用が開始したダイワ最先端テクノロジー「カーボンスレッド」を搭載!これには、ただただ驚くばかり。他種の竿と比較しても、厳しい条件が敷かれる投げ竿にて、強度・飛距離・デザイン性など多くの課題をクリアできた証拠であり、今後の展開が本当に楽しみな大注目のテクノロジー。
 
 
 
ここで、カーボンスレッドの特徴をご紹介。
振動伝達性に優れるカーボンはアタリをより鮮明に手元に伝えます。また、従来のスレッドと比べ固定力、耐久性が格段に上がっており、その分固定幅を小さくすることが可能となりました。結果、重量面もかなり抑えられるので、遠投性、感度、持ち重り感、全てにおいて、基本性能がブラッシュアップされる仕上げとなっております。
 
 
 
節長設計にもご注目!
元竿節長設計を施した、最先端モデルで登場しております。近年のダイワ設計では3シリーズ目の搭載。
・SMTの効果を最大限に引き出す元竿節長設計のトーナメントマスタライズキス。
・固く曲がらないほどに伸長させた元竿を、如何に使いこなすかが飛距離へ繋がるサンダウナーCPプロトギア。
既にダイワ投げ竿を代表する機種に搭載され、効果を実感いただいている方も多いかと思います。トーナメントプロキャスターでは、細身でありながらも非常にしなやかなキャストフィールには要チェック!
 
 
これらのテクノロジーだけに留まらず、カーボンやAGSも驚くほど進化!
ブランク素材に関しては、投げ竿初搭載となる「SVFナノプラス」で、より緊密に仕上がりを魅せています。
 
DAIWAカーボンテクノロジーの代表格であるAGS。軽量化による持ち重りの変化、感度が格段に向上。これは、キャスターの皆さまにも支持をされているテクノロジーですが、最新モデルには更なるテコ入れが施されました。
 
なんと、今度はAGSのリングが進化。新たに「Cリング」を採用しています。
一体、投げ竿はどこまで進化していくのだろう?!と正直驚きばかりです。
 
 
 
このCリングとは?と思われる方々にちょっと、リングの話を。。。
今まで搭載していたリング(SiCやチタンリング)より、薄くなったCリングだと内径面積が広く取れる分、放出時の摩擦抵抗が削減できます。合わせて剛性もあるので、メリットの多いリングということになります。更に進化した超極薄、高耐久のコバルト合金が登場したことにより、ますますAGSの魅力に取りつかれそうです。
 
今年も実施される投げ試投会では、間違いなく一番人気となりそうです。
皆様、くれぐれも順番を意識して体感いただければと思います。
 
 
 
 
エントリーモデルとして、パワーキャストが復活。ライトウエイトモデルを中心に、どなたでも手軽にキス釣りを楽しめる仕上がりになりました。また、捻れに強いX45構造にVジョイントと充実した機能が嬉しいですね。ガイドへのケアも忘れずに、トップのみSiCを採用しているので、安心して使用できるレベルに仕上がっています。
高反発のHVF、振り出しでも馴染み深いリトルセンサータッチグリップ。並継ぎの醍醐味は十分に味わえるロッドとなっているのではないでしょうか?
 
振り出しロッドは、トーナメントサーフTパワートルクがNEWモデルとしてデビュー。
なんと、表示号数も新たに設定され、425のラインナップも追加。痒い所に手が届く仕様でワクワクします。
昨年、フィッシングショーで「もっと強いパワーが欲しい!」と言った意見を反映させたとのこと。
やはりユーザーの声を取り入れる早さは、現場を見ていただけている証拠。
なんでも話してみる価値がありそうですね。
 
テクノロジーとしては、SVFナノプラス搭載に加え、新たなパイプ式スクリューシートを採用。
非常に握りやすく、巻き上げ時にもパワーロスなく回収できそうな印象です。
エラストマー一体式のグリップの握り心地は手に取ったとき、思わずニヤリとしてしまいました。
 
リールの展示では、マグシールドの構造を分かりやすくエアローターを半分に割った物が置かれておりました。
マグシールドあってのエアローターなんだな、と言うのが良くわかります。
 
 
 
サーフモデルはウインドサーフ、ウインドキャストがフルモデルチェンジ。
遂にマグシールドを採用。防水・耐久テクノロジーで安心して使えます。
 
 
 
ウインドサーフのカラーリングは、白鱚を彷彿とさせるカラーリングで、とってもクール。
コアな実釣派35ユーザー向けに、既存のスプール(35mmストローク)と互換性があるので、買い換えたときでも今までのスプールを活用できます。スプールは財産ですからね!
 
 
 
またクーラーボックスから遂に座れるクーラーが登場!
「マッスルボディ」と、いかにも強靭そうなネーミング。
合わせて、上フタ天面のレバーに指を掛ける構造で開け閉めしやすい「リフトアップオープンシステム」も初搭載。
機動力重視、なおかつ座れるクーラーとなれば、サーフモデルへの搭載も一早く展開してほしいところですね。
ちなみに、砂噛みが起こりやすい投入口に関しても形状変更して対策行われているようです。
更に使い勝手が上がったダイワクーラーもぜひお試しを。
 
 
ボリュームたくさんの投げ新製品!
2017年も、ダイワ投げから目が離せません!
新春恒例!2017年新製品ご紹介!
 
 
改めまして、投魂物語をご覧の皆様、新年おめでとうございます。
早いもので今年もフィッシングショー目前の時期となりました。
 
 
今年は、1月10日(火)に 「FISHING SHOW SPECIAL SITE」がグランドオープンしました。
 
ご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、新製品情報が非常に多いため、
投げ関連に的を絞った「2017投魂カタログ」をご覧いただくと、より分かりやすいかと思います。
 
 
各販売店様に発送させていただきますので、販売店様での受け取り頂き、熟読いただけますと幸いです。
 
 
 
毎年恒例となっている新年1発目の投魂物語では、投げ関連新製品をピックアップさせていただきます。
新しいテクノロジーはもちろん、基本性能を格段にブラッシュアップさせた製品まで目白押しです!
 
 
 
 
【リール編】
投げリールからは、7年振りの新型!35mmストロークサーフリールが登場します。
 
■17ウインドサーフ35
 
上位機種で好評の防水・耐久テクノロジー「マグシールド」をいよいよ17ウインドサーフにも搭載!
エアローター搭載で上位機種に迫る高スペックを実現しました。
ハンドルノブもTノブへ変更と、細部まで拘った仕上げを目指しました。
※3月発売予定
 
 
■17ファインサーフ
 
エントリー機種であるファインサーフもリボーン。
なんと、新型ボディ&エアローター搭載と、最大限ブラッシュアップさせました。
エントリー機といって妥協は一切ありません!
やはり何といってもライントラブルは大敵!
ダイワ独自のクロスラップはもちろん、ツイストバスターⅡは標準装備です。
※3月発売予定
 
■17ウインドキャスト
 
カゴ・磯投げリールのスタンダードが新型機としてデビュー。
待望のマグシールドを搭載。エアローターによる軽快な回転性能の追求を行いました。
Sノブ対応のため、カスタム性も向上。
ラインナップも改めて見直し、クイックドラグモデルも充実。
※3月発売予定
 
 
■17クロスキャスト
 
ウインドキャストとの兄弟機種として、基本性能追求したハイパフォーマンスカゴ遠投リール。
エアローター搭載はもちろん、アルミスプールをこの価格でも実現!
ぶっこみから大物釣りまで対応するラインナップを充実。
まずは手にとっていただきたいエントリー機種。
※3月発売予定
 
 
 
【ロッド編】
投げロッドには、新たなダイワテクノロジー「カーボンスレッド」で新たな旋風を巻き起こします!
■トーナメントプロキャスター
 
カーボンテクノロジーの更なる深化!
まさかのガイド/リールシート固定までをもカーボンで固定する技術、「カーボンスレッド」。
AGSに新たなCリングを採用し、リング内面積を拡大!
ライン放出性の向上に加え、AGSとカーボンスレッドとの相乗効果でブランクス本来のパワーを引き出す、未体験の領域へ。
投げ竿の進化は止まらない。 
 
※4月発売予定。
 
 
 
 
■トーナメントサーフTパワートルク
 
筋肉質ブランクスを形成する超高密度「SVFナノプラス」がもたらす高強度化と軽量化!
大物対応の37号や425といったロングレングス追加とラインナップも一新!
グリップ力を高める「エラストマー一体スーパーフィットパイプシート」搭載で、超大物釣りに対応します。
キャスター待望の1本。
※3月発売予定。
 
 
 
■パワーキャスト
 
ライトウエイト中心の新シリーズ!本格並継投げ竿がデビュー。
23号~30号のラインナップを展開。
高密度「HVFカーボン」で織り成す軽さとパワーの両立で、レベルを問わない使い勝手が魅力の一竿。
※4月発売予定。
 
 
 
 
その他、拘りのグルピタフィンガーや待望のD-MAXシロギスに追加シリーズが登場します。
来週末より開催されるフィッシングショーの磯投げ各ブースにて展示いたしますので、
皆様にお会いできること、楽しみにしております。
 
 
 
ジャパンフィッシングショー2017(横浜)は1月20日(金)~22日(日)
※1月20日(金)の一般公開は14:00~18:00となります。
 
フィッシングショーOSAKA2017(大阪)は2月4日(土)~5日(日)
詳しくは各ショーのWEBサイトをご確認ください。
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