文・写真/渡部裕司 1963年愛媛県松山市生まれ DAIWAフィールドテスター
全日本サーフキャスティング連盟愛媛協会松山キャスターズ会長
年中楽しめる投げ釣りのメインターゲットといえば??
「夏のシロギス釣り!」を思い描く方もいらっしゃれば、「冬のカレイ釣り!」を楽しみにされている方!
この2本立てで楽しまれているキャスターも多いかと思います。
他にはマダイを挙げられる方も多いですが、最近では食味を求めて…
例えば、高級魚アマダイ、イトヨリ、はたまたカワハギなど、対象魚やフィールドを変えるだけでフルシーズン堪能することができます。
この多彩なターゲットを、投げ釣りタックルで存分に楽しめるところが、投げ釣りの最大の魅力でもあります。
私は四国の松山に住んでいますが、愛媛県内のフィールドには魚種が豊富過ぎるほど多く、年間通して様々な釣りに出掛けています。
恵まれているが故に、忙しすぎるのが本音?でしょうか。
特に!夏から秋にかけては、体がいくつあっても足りません。
私の夏から秋の釣行パターン
■瀬戸内海側
マダイ
クロダイ
シロギス
■宇和海側
コロダイ
コトヒキ
ヘダイ
■県外(高知県など)
フエフキダイ(タマメ)
コロダイ
場所によって、ターゲットを変えています。
皆さん気になるのがタックルだと思います。
特にコロダイ、フエフキダイ(タマメ)など大物狙いの場合には、チャンスをモノにするために確実なタックルをチョイスします。
・パワーサーフ4000~5000
・トーナメントサーフTパワートルク33‐405
このロッド選択が肝になります。
何故か?
理由は、振出竿なのに3本継設計!ということは、3本継ぎの並継竿に匹敵するパワーがあるためです。
更に定番の「Vジョイント」と「SVFカーボン」コンビネーションで、釣り人が主導権を握れる、いわば頼りになるロッドなのです。
リールシートも拘りのセッティングで、ホールド性に優れた「センサーハンプスクリューシート」で、グリップ力の安定が狙いです。
このリールシートは、パワーサーフQDとの相性抜群で、リールにブレもなく快適に操作できます。
毎年我が家では夏のイベントとして、お盆に鹿児島へ出掛けます。
その際には、必ずタックルを忍ばせますが、今回は大物をターゲットにしたため、先ほどのタックルを準備!
今回は、私と息子の2人で楽しむことにしました(笑)
今回の釣り場は、根掛かりも少なく比較的釣りのしやすい場所。
大物もあまりいないような、何処にでもある波止です。
この場所へ初めて釣行したのは20年ぐらい前の話になります。
最初は冬季の釣り場として通っていましたが、夏に行き始めたのはちょうど現行のトーナメントサーフTパワートルクが発売された間もない頃だったと思います。
そのころは、クロダイやシロギスが狙えれば!という程度で考えていましたので、仕掛けも細いセッティング(道糸4号ハリス6号ぐらいまで)の道具仕立てで挑んでいました。
すると、予想だにしない強烈なアタリがあり、ブチブチにやられていまい、何とか取り込みに成功した一尾が、60cmのフエフキダイでした。
それを経験してからは、ターゲットをフエフキダイに絞って仕掛けを仕込みました。
今年は、より大物を狙う!ことを考えて、
・道糸6号
・ハリス12号
このセッティングにて挑みました。
なかなか明るい時間では音沙汰なかったものの、夕マズメに差し掛かったとたん、けたたましいドラグ音が、「ジジジジィー!!」と高々に響く。
釣り上げると、なんと1メートル級のサカタザメ。
また、同じポイントにて1メートル級のシロザメ。
さすがに水面まで上げるのが限界でしたが、2メートル級のネコザメ。
サメのオンパレードで、あっという間に両腕がパンパン!
というより、
サメすらも寄せれる!獲れる!「パワーサーフQD」に「トーナメントサーフTパワートルク」。
ここに来て、真の力を体感できた!ぐらいの満足度すら出てきました。
その後は、モンツキイサキやシロダイ、60センチ級のオジサンなど美味しい魚も釣れました。
が、本命のフエフキダイになかなか巡り会えません。
「フエフキダイ、今年はもうダメかな・・・」と、諦めかけたちょうどその時でした。
息子のロッドが大きく弧を描き、すぐに大物が掛かった!と確信。
ある程度のやりとりで、ようやく上がってきたのが60センチ弱のフエフキダイでした!
なんとか目標達成!と喜んでいたところ、まさかの連発!
「ジジジジィー」と私のロッドに大きな生命反応!
直ぐにタックルに飛びつき、QDドラグをギュっと締め、大きく合わせを入れた瞬間、
「グイグイグイー」っと強烈な引き!!
経験あるキャスターの方には共感いただけるかと思いますが、一歩も譲るもんか!と、ラインを出さずにロッドを立てることに専念。
ここで、ロッドを起こし溜めきったら釣り人の勝ち!
掛かった大物がラインを切ったら魚の勝ち!
大袈裟ですが、こんな感じでひたすら耐え続けました。
やはりトーナメントサーフTパワートルクは強い。
大物は、次第に諦めてこちらに向かってくる。とはいえ、隙を見せた途端に走られてラインを切られるのがオチだったりもするわけで。
ここぞ!とばかり、パワーサーフQDを全力でゴリ巻きに徹します。
冗談じゃないけど肩で息をする。
それぐらいのパワフルなやりとりでした。
最後の最後、ようやく手に中にして姿を見せたのは、念願の本命フエフキダイでした。
ジャスト70cm!充分な大物・良型でした。
無事納竿ができたと同時に、これを体感したあとは「今年も夏が終わったな~」と満足いく釣行になりました。
冒頭でも出てきましたが、まだまだ楽しい秋口の釣りが待っています。
皆様も、いつもの釣行もいいですが、一味違ったターゲットを探しに行くのもおススメです!