文・写真/高橋明彦 1965年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
 第12回SBC投げ決勝大会で6年振りに優勝を手にし、これまでで4度の優勝を果たす。
 日本サーフキャスティング連盟神奈川協会。茅ヶ崎サーフキャスティングクラブ会員。
 
 
 
 

D-MAXシロギス投魂T-1が発売されたのは、2007年の春。ダイワテクノロジーのSaqSas化によるバージョンアップされたものも含めると、10年以上続くロングセラー商品として多くのキャスターの方に使用いただいています。

 

 

当時、キストーナメントで「勝つため」のハリとして、度重なる検証を繰り返し発売に至りました。特に検証中はシロギスの捕食行動を研究すべく、水中カメラで捕食するシーンの撮影や、実際に針掛かりしやすい箇所の追求など、私自身にとってもすごく勉強になりました。「プルッとアタリがあった時に既に勝負が決まっていた!」をキャッチに発売。カタログを見返すのも、また面白いものですね。

 

D-MAXシロギス投魂T-2の開発に関しては、D-MAXシロギス投魂T-1のみでは対応しきれない状況下で威力を発揮するハリとして試行錯誤を繰り返した上、ようやく発売に至りました。

 

D-MAXシロギス投魂T-1、T-2は相反する特殊形状になっていますが、そのコンセプトは「トーナメントで勝つため」のハリなのは変わりありません。

トーナメントでは大勢の釣り人で混雑するエリア内を釣りすることになりますが、対象魚のシロギスも、状況の変化で警戒心がMAXになり、思ったようにエサを喰ってくれないときが多々あります。

そこで、トーナメント対応策として、狙ったポイントで待つか、超スローサビキで釣るために適したD-MAXシロギス投魂T-1や、サビキ時にシロギスの吸い込みが悪く、口しか使わない際にフッキング重視を狙ったD-MAXシロギス投魂T-2が開発されたのです。

 

 

しかし、近年の決勝大会会場などでは、逆に釣れる釣り場を選定していただけるため、トーナメントで勝つという状況も少し変わってきたのです。つまり、「釣れる釣り場で如何に釣るか」が、もうひとつのキーワードになってきました。

これがD-MAXシロギス投魂T-3、T-4の開発に至った経緯です。

 

 

釣れる釣り場ではどんなハリでも釣れるという考え方もあります。しかし、1匹を競うトーナメントでは例え「1g」でも目方が少なければ負けなのです。だからこそ、エサを口にしたシロギスはすべてハリに掛けてやる意気込みも必要なのです。そのためにハリは常に大切な役割を持っており、微妙な形状差がトーナメントの勝敗を左右することになってしまうのです。

 

そこで、釣れる状況シーンで最初に思いつくのが多点の連掛けです。しかし、やる気のあるシロギスをすべてのハリにフッキングさせても、思わぬシロギスの暴れ具合で一度掛けたものもバレてしまうときも多々あります。

 

そこで、D-MAXシロギス投魂T3、T4は、共に深いフトコロでハリ掛かり後のキープ力を拡大に改善しました

 

その中で、D-MAXシロギス投魂T3は小型のシロギスはハリを比較的吸い込む習性から外出しハリとし、喉奥にフッキングしやすいように設計されています。一方でD-MAXシロギス投魂T-4は大型のシロギス向けで、硬い口内でも確実に刺さりやすいようにハリ先がチモト方向に向けてある設計にしました。

基本ベースはD-MAXシロギス投魂T-3、T-4全く同じですが、ハリ先の方向をシロギスのサイズ別で2通りの仕様に仕上げています。

 

改めて、D-MAXシロギス投魂シリーズの使い分けを整理すると、

T-1:小型+魚影薄い+待ち釣り(シロギスは薄く活性低い)

T-2:小型+魚影薄い+引き釣り(シロギスは薄く活性あり)

T-3:小型+魚影濃い+引き釣り(小型の数釣り)

T-4:大型+魚影濃い+引き釣り(大型の数釣り)

豊富なラインナップでシロギス釣りの全ての状況に対応しています。

 

シロギスの投げ釣りは向こう合わせの釣りになります。概ねアタリがあっても乗らない現象は、ハリのカエシまでしっかりと刺さらずにバレるケースであること。向こう合わせの釣りでもカエシまでしっかり刺すにはアンカー効果のあるテンビン・シンカーが有効ですが、サクサスのように滑りのよいハリ選びも大切です。

 

さらに言えば、ハリの線径が細い方が効果的です。ただし細い線径だと直ぐにハリが伸びて使えません。今回のD-MAXシロギス投魂T-3、T-4は、線径の細い素材を使用しているため可能な限り伸び難いよう硬めに仕上げることで、ハリ掛かり時の逃げが少なく、なおかつ深さ方向に刺さりやすく出来ています。

 

その限界を知るため。

 

 

試作タイプを何度も行い、度重なる実釣評価を行ってきました。更なる製品価値を高めるために、時には様々な方々と乗船して評価を取ることも実施しました。皆さんもご存知のあの方まで?!と驚かれるかもしれません。この船シロギスの経験は、貴重な体験となりました。

 

2017年キストーナメントもいよいよ開幕しました。ただ、いずれもシロギスの釣果が厳しい状況。実際に針の使い分けなど、工夫・意識することで、貴重な1尾に巡り合う。そんなシーンにD-MAXシロギス投魂シリーズが活躍してくれることを期待しています。

文・写真/石亀明夫 いしかめあきお 1953年生まれ千葉県在住 DAIWAフィールドテスター 日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ会長
 
 
 
 
いよいよダイワキスマスターズ2017年が始動し、本格的な投げシーズンがスタートです。
 
ただ、例年にも増して、いや私が投げ釣りを始めて以来の不調な春の房総。
クロダイ釣りではあるまいし、この時期、1尾を求めて砂浜を転々とする状況で途中から、釣りというより投げ錬になったり、タックル談義になったりする。
そうなると、シロギスキャスターの永遠のテーマは、自分に合ったロッドを見つけ出すことではなかろうか?と思ったりします。
 
あり余るほどの筋力や体力がある人なら、どんな剛竿も難なく制してしまうんでしょうが、多くのキャスターは、もう少し飛距離を伸ばしたい!とか、もう少しコントロール良く投げたい!と思っているはずです。
 
私も痩せ型で貧弱な筋肉のため、飛距離は出したい!しかし、身体に負担のかかり過ぎる高い号数は使いこなせないのが実情。そこで色々試していましたが、スカイキャスターに、いわゆるショートロッドの385バージョンが追加されて手にしたのが30-385。実釣で使用してみて「これが自分の求めていたロッドだな」と直感しました。
 
 
それは、405と比較して385という長さから起因する軽さ、取り回しの良さ、そして何より20cm短いことにより、スイングスピードのアップ、振りぬきの良さに繋がったからなんです。また、この恩恵で同じ号数なら405と遜色なく飛距離が稼げます。
 
 
疲弊しないで飛距離が稼げるお得なショートロッドを皆に使って欲しくて、ことあるごとに知り合いには振ってもらっているのですが、一般的に385は405と比較して飛ばないのでは?とか、入門者用?みたいな先入観が蔓延しているようで、本格的キャスターにとっては、蚊帳の外になっているのが現状です。
 
今回、非常に嬉しかったのがNEWトーナメントプロキャスターに、30号が新たにラインアップされたことです。
 
本格的な385なら皆さんに手に取って頂けるのでは?というのが狙いで、これこそが本当にお勧め、絶対に使って欲しいトーナメントプロキャスターAGS30‐385なんです。その証拠に元ガイドの径を遠投用に30mmにしています。
 
 
そこで、トーナメントプロキャスターAGS30-385に入魂すべくゴールデンウィークのさなか、5月12日から始まるキスマスターズ千葉大会の直前、早速ニューロッドをかかえて下見に出掛けてみました。が・・・生憎、この日の保田海岸の釣況は最悪。
せっかく、良い感じで飛ばせるロッドの良さが活かせません。そこで、隣の勝山海岸へ移動を決断しました。
 
連休中ということもあり、釣り人は多いけれど、ほとんど釣れていない様子。それでも浜の中央付近から沖の深みに向かってフルスイング。
 
振りぬけの良さと後ブレの無さは特筆もの。ストレスなしで気持ち良く飛んで行きます。もしも、現在使用しているロッドがどことなく重いとか硬い、あるいは振り切れないとか、持て余してる感触を持っているキャスターの方々は是非、このトーナメントプロキャスターAGS30-385を試してみて欲しいです。
 
また、30-405よりは硬い竿が欲しいと33-405にしてみたものの、曲げきれていないキャスターを多く見かけます。特に釣りの後半に疲れが出てくるとコントロール性が悪くなる傾向にある方々も、きっと投釣りの認識が変わると思います。
 
非力の私でもこのロッドを使うと、7色あたりからサビいてこられるんですから。やっぱり飛びの良さを体感できるのは投げ釣りならではの醍醐味です。
そんな訳でこの日は6色付近までサビいてきたら、明確なシロギスのアタリ。やはりAGSの感度は素晴らしいです。新たなCリングだけでなく、カーボンスレッドの恩恵も大きいのでしょう。
 
 
シロギスの居る場所が分かればこっちのもの。その後、キスとメゴチのアタリを区別しながら・・・、やっぱりね。
 
 
そうそう、このロッドにデザインぴったりのグルピタフィンガーDG‐7007を使用して投げましたが指のフィット感が良いですね。厚手の本皮で扱いやすく、着脱時に役立つプルタブも何気に便利。これも是非、使用してもらいたいものです。
 
この日同行した仲間にトーナメントプロキャスターAGS30-385を振ってもらいました。
 
その感想は?
 
プロキャスター30号オーナー談
「このロッド、軽くて使いやすいと思っていたけど、この385の軽さは次元が違う」
「コントロール性能にも長けている!驚いた」
 
スカイキャスター33号のオーナー談
「なんでスカイキャスター33号より飛距離が出るの?」
 
以上が生の声。驚愕の声と共に「絶対買う!」とまで断言。
やはり「体感」すると、目から鱗なんでしょうね。
 
お気に入りだったスカイキャスター30-385と比較すると想像以上に性能アップしたトーナメントプロキャスターAGS30-385。こんなに細身に変身しています。
 
今年はこの竿で釣りまくるぞぉ~!
文・写真/渡部裕司 1963年愛媛県松山市生まれ DAIWAフィールドテスター 
全日本サーフキャスティング連盟愛媛協会松山キャスターズ会長
 
 
仕掛けを飛ばすパワーと大物の引きを封じ込めるトルク
振出竿の未来を切り拓く新たなる「赤T」誕生
 
 
投魂カタログが届き、早速トーナメントサーフTパワートルクのページに目を通すと、思わず飛び込んできたキャッチ。
まさにこれ以上ない言葉で、新生「トーナメントサーフTパワートルク」が表現されています。
 
 
 
トーナメントサーフTパワートルクと言えば、ライバルは並継竿!
数多くある振り出し竿の中で並継竿を意識しているロッドは、このパワートルクしかありませんね。
振り出し竿のメリットでありセールスポイントでもある仕舞寸法を、敢えて犠牲にして並継竿と遜色ないパワーを追求しています。
機動力は最低限確保し、多少強引なやりとりでも対大物仕様としてパワー負けしない、でもやっぱり投げ釣りの醍醐味である遠投ができるロッドが欲しい!
 
完全に、わがままなロッドです。
その分、この性能を求めている大物釣り師のニヤける顔が思い浮かびます(笑)
 
 
最初の出会いは2016年の春頃を思い出します。
ここ数年のロッド性能の進化は驚くことばかりで、
「使いやすさ」とか、「デザインやカラー」とか、「重量や硬い柔い」とか、「自分の好み」など、
これらの感覚で選べないのが正直なところです。
 
 
この時に私自身が一番大切にしていることは、
「この竿が生まれてきて経緯とコンセプト」だと考えています。
 
その思いを持っての「第1投目」の感覚を一番大事にしています。
 
 
今回のトーナメントサーフTパワートルクは、従来よりパワフルにするため、
「29号」、「31号」、「34号」、「37号」と、強めの号数設定でアイテムを刻みました。
 
それに合わせて、先径を太く胴の張りをしっかりさせる。
なおかつトーナメントサーフTと比較しても調子が違うように胴調子のタイプを選びました。
 
フィールドでの使用想定では、磯でのタマミ狙い。
アタリが来て、ロッドに飛びつく釣人がしっかり踏ん張り、体勢を整えるまでのアドバンテージを「胴調子」で生み出す。
胴調子に拘った理由は、ここです。
ロッド担当者とも意見がぴったり、素直に気持ちよく使える、そんな調子で完成となったロッドです。
 
 
私も参加させていただいた大阪フィッシングショーでもお客様の反応は思った以上に良く、特に大物釣り師の皆様と会話が進みました。
やはり新しいアイテム設定の37号で更なる大物を追い求めようか、
34号にしようか?など和気藹々とロッドを曲げて体感いただきました。
 
 
 
ここまでで、一貫して伝えたいことは、ロッドの粘りが重要!ということです。
ロッドは硬ければ良いのではありません。
 
投魂カタログには、テクノロジーを絡めて
「超高密度SVFナノプラスを採用し軽量化を図りながらシャープかつパワフルな調子を実現」
と記載されています。
間違ってはいませんが、誤解の無いように皆様にイメージしやすいように伝えますと、
「投げる時はシャープに振ることができ、魚(大物)をかけた時には粘り強くタメれるロッド」という表現ですね。
 
遊動Kガイドの登場によりライントラブルも減少し、
口径を広げたガイドは大物用の太いラインや力糸の結び目などの通過性の部分でもストレスを最小限まで抑えてあります。
トーナメントサーフTパワートルクならではのセッティングです。
 
 
ロッド担当者とスペックを詰める中で、拘ったのがグリップ部。
振り出し竿ゆえにそれなりの太さが必要なパーツですが、「対大物」といった観点、
パワートルクといった「強引さ」や「強靭さ」のイメージを大事にしました。
力を入れたいのに、細すぎたり滑ったりすると、思いっきり握りこめずパワーロス、更には千載一遇のチャンスすら逃す可能性もありますからね。
合わせて、リールシートにエラストマーを採用するすることで、グリップ力が格段に上げることができました。
このリールシートも春から約半年使ってフィット感と手触りは本当に気に入っています。
何はともあれ、マダイ、タマミ、コロダイ、コブダイなど「大物さんいらっしゃい!!」
こんな気持ちでシーズン到来を首を長くし待っているのです。
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