Q5-01:"最初の1色"におすすめはどれ?
小林:背中が蛍光色に塗られた"アングラーから見やすい色"、「チャートヤマメ」「ライムイワナ」「夏色ヤマメ」「桜ヤマメ」などがおすすめです。流れの中でミノーを引くと、慣れないうちは"イメージと実際にミノーが泳いでいる位置"がズレてしまいがちです。そのせいで、ねらったコースを引けなかったり、根掛かりでルアーをロストしたり。そんなストレスを解消してくれるのが、先に挙げた"見やすい色"というわけです。
また、こうした色は"ルアーの位置がハッキリわかる"ので、サイトフィッシングにも適しています。見えている魚にアプローチするときも、追尾してきた魚とルアーとの距離を測ってアクションを仕掛けるときも、見やすい色は大きなアドバンテージになります。
さらに、渓魚の反応もいい。とくに"好奇心や反射"と"威嚇"が重要な小渓流において、目立つカラーはよく釣れるうえに使い勝手もいい、必携カラーと言えます。
Q5-02:カラーで釣果に差は出る?
小林:出ます。ミノーのタイプやサイズを適切に使い分けることのほうが重要ですが、カラーをローテーションすることで"魚の反応"が大きく変わった経験を何度もしています。またQ5-01でも触れたように、カラーによる"使い勝手"の良し悪しも大事なポイントです。
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解説:小林将大(こばやし・まさひろ)
1986年生まれ、東京都在住。幼少期に魚類図鑑を見てイワナやヤマメの美しさにひとめ惚れ。大学では、水産学部でサケ・マス類の生態について学びながら、岩手県を中心に東北の渓でルアーフィッシングに没頭していた。ピンスポットキャストを得意とし、生態学に基づく釣りを展開する。