2017横浜フィッシングショーレポート

文・写真/川口 友輝朗 かわぐち ゆきお 1989年埼玉県生まれ DAIWAフィールドモニター 
日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ所属。
 
 
 
 
 
 
 
ジャパンフィッシングショー2017は、1月20、21、22日にパシフィコ横浜で、2月4、5日にインテックス大阪で開催され、パシフィコ横浜は3万8千人を越える来場者でした。
 
DAIWAウェブサイトでは1月10日に新製品情報が公開され、DAIWA投げブースには、たくさんの投げ釣りフリーク達が、新製品を一目見ようと訪れ、とても賑わっていました。
 
 
今年のダイワは、「その真価、体感せよ」をキャッチとしたブース作りが行われていました。
今回のダイワロッド展示には、過去からの進化度合を比較するために、過去モデルの展示を行いました。ルアーロッドから磯竿、もちろん投げ竿まで各ブースにて体感できるような仕掛け。今までにない試みで思わず手に取ってしまいます。
 
投げ竿ブースでは、過去に発売されたサンダウナーが展示。逆継ぎ、金属グリップなど斬新な設計は昔から変わらないんだな、と感じました。当時から新素材、新構造への飽くなき探求心があるから今のDAIWAテクノロジーがあるんでしょうね。
 
 
 
そして今年の注目は、なんといってもトーナメントプロキャスター。
なんと、まさかの投げ竿から採用が開始したダイワ最先端テクノロジー「カーボンスレッド」を搭載!これには、ただただ驚くばかり。他種の竿と比較しても、厳しい条件が敷かれる投げ竿にて、強度・飛距離・デザイン性など多くの課題をクリアできた証拠であり、今後の展開が本当に楽しみな大注目のテクノロジー。
 
 
 
ここで、カーボンスレッドの特徴をご紹介。
振動伝達性に優れるカーボンはアタリをより鮮明に手元に伝えます。また、従来のスレッドと比べ固定力、耐久性が格段に上がっており、その分固定幅を小さくすることが可能となりました。結果、重量面もかなり抑えられるので、遠投性、感度、持ち重り感、全てにおいて、基本性能がブラッシュアップされる仕上げとなっております。
 
 
 
節長設計にもご注目!
元竿節長設計を施した、最先端モデルで登場しております。近年のダイワ設計では3シリーズ目の搭載。
・SMTの効果を最大限に引き出す元竿節長設計のトーナメントマスタライズキス。
・固く曲がらないほどに伸長させた元竿を、如何に使いこなすかが飛距離へ繋がるサンダウナーCPプロトギア。
既にダイワ投げ竿を代表する機種に搭載され、効果を実感いただいている方も多いかと思います。トーナメントプロキャスターでは、細身でありながらも非常にしなやかなキャストフィールには要チェック!
 
 
これらのテクノロジーだけに留まらず、カーボンやAGSも驚くほど進化!
ブランク素材に関しては、投げ竿初搭載となる「SVFナノプラス」で、より緊密に仕上がりを魅せています。
 
DAIWAカーボンテクノロジーの代表格であるAGS。軽量化による持ち重りの変化、感度が格段に向上。これは、キャスターの皆さまにも支持をされているテクノロジーですが、最新モデルには更なるテコ入れが施されました。
 
なんと、今度はAGSのリングが進化。新たに「Cリング」を採用しています。
一体、投げ竿はどこまで進化していくのだろう?!と正直驚きばかりです。
 
 
 
このCリングとは?と思われる方々にちょっと、リングの話を。。。
今まで搭載していたリング(SiCやチタンリング)より、薄くなったCリングだと内径面積が広く取れる分、放出時の摩擦抵抗が削減できます。合わせて剛性もあるので、メリットの多いリングということになります。更に進化した超極薄、高耐久のコバルト合金が登場したことにより、ますますAGSの魅力に取りつかれそうです。
 
今年も実施される投げ試投会では、間違いなく一番人気となりそうです。
皆様、くれぐれも順番を意識して体感いただければと思います。
 
 
 
 
エントリーモデルとして、パワーキャストが復活。ライトウエイトモデルを中心に、どなたでも手軽にキス釣りを楽しめる仕上がりになりました。また、捻れに強いX45構造にVジョイントと充実した機能が嬉しいですね。ガイドへのケアも忘れずに、トップのみSiCを採用しているので、安心して使用できるレベルに仕上がっています。
高反発のHVF、振り出しでも馴染み深いリトルセンサータッチグリップ。並継ぎの醍醐味は十分に味わえるロッドとなっているのではないでしょうか?
 
振り出しロッドは、トーナメントサーフTパワートルクがNEWモデルとしてデビュー。
なんと、表示号数も新たに設定され、425のラインナップも追加。痒い所に手が届く仕様でワクワクします。
昨年、フィッシングショーで「もっと強いパワーが欲しい!」と言った意見を反映させたとのこと。
やはりユーザーの声を取り入れる早さは、現場を見ていただけている証拠。
なんでも話してみる価値がありそうですね。
 
テクノロジーとしては、SVFナノプラス搭載に加え、新たなパイプ式スクリューシートを採用。
非常に握りやすく、巻き上げ時にもパワーロスなく回収できそうな印象です。
エラストマー一体式のグリップの握り心地は手に取ったとき、思わずニヤリとしてしまいました。
 
リールの展示では、マグシールドの構造を分かりやすくエアローターを半分に割った物が置かれておりました。
マグシールドあってのエアローターなんだな、と言うのが良くわかります。
 
 
 
サーフモデルはウインドサーフ、ウインドキャストがフルモデルチェンジ。
遂にマグシールドを採用。防水・耐久テクノロジーで安心して使えます。
 
 
 
ウインドサーフのカラーリングは、白鱚を彷彿とさせるカラーリングで、とってもクール。
コアな実釣派35ユーザー向けに、既存のスプール(35mmストローク)と互換性があるので、買い換えたときでも今までのスプールを活用できます。スプールは財産ですからね!
 
 
 
またクーラーボックスから遂に座れるクーラーが登場!
「マッスルボディ」と、いかにも強靭そうなネーミング。
合わせて、上フタ天面のレバーに指を掛ける構造で開け閉めしやすい「リフトアップオープンシステム」も初搭載。
機動力重視、なおかつ座れるクーラーとなれば、サーフモデルへの搭載も一早く展開してほしいところですね。
ちなみに、砂噛みが起こりやすい投入口に関しても形状変更して対策行われているようです。
更に使い勝手が上がったダイワクーラーもぜひお試しを。
 
 
ボリュームたくさんの投げ新製品!
2017年も、ダイワ投げから目が離せません!

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