先日のPRESSO PRESSでHMKLさんとのコラボ企画第2弾となるPRESSOダブルクラッチ60F1追加カラーのフィールドテストの模様をお伝えさせていただきましたが、今回はもう少し内容を掘り下げてそれぞれのカラーについて詳しく解説させていただきます。

 

まずは「うえまんJAPAN」こと上間 聖明氏プロデュースの2カラーから

 

①ウラツブペレット

ウラツブP全体.JPG

一見するとエリアトラウトで主流の側面がマットクリアで背中がペレット系という一般的な組み合わせのカラーに見えますが、実は全く新しいコンセプトを身に纏ったカラーです。

エリアトラウト界に革命をもたらしたといっても過言ではないZAGGER 50/65 F1シリーズで用いられるハイフロート釣法ですが、ストップ&ゴーでリアクションバイトを誘発させるこの釣法は、下から食い上げるようなバイトが多いのが特徴です。

このカラーは上間氏が「食い上げるようなバイト」に着目し、この釣法にマッチしたカラーリングを模索し、作り上げたカラーとなります。

 

下の写真は腹面を写したものですが側面はマットクリア塗装を施しつつ、腹面のみクリア塗装にしています。

その理由は、背中の下地に塗られた「蛍光ピンクの飛ばし塗装」をより鮮明に見せるためで、あえて腹面に塗装をせず、腹面のクリア塗装を通して見せることで「真下」や「斜め後方45度」からのみ視覚に入る効果を狙っています。

ルアーに引き寄せられた魚が捕食モードに入り、下から食いあげる直前のみ「限定的」に蛍光ピンクを見せることで、より強いバイトに至らせる効果があるとのこと。

ウラツブP裏面.JPG

そしてもう一つ、背中のペレット系のブラウンカラーもこだわりのポイント。

テストを重ね、さまざまなトーンのブラウンとピンクの組み合わせを試した結果このパターンに行き着いたとのこと。

ペレット系の淡いブラウンが蛍光ピンクをより効果的に際立たせてトラウトにスイッチを入れることが出来ます。

 

 

 

②ブラウンパールスプラッシュ

ブラウンPスプラッシュ全体.JPG

こちらも上間氏プロデュースカラーで、ウラツブペレットと同じく「下からの食い上げバイト」を意識したカラーリングとなります。

このカラーの特徴は、「高い集魚力」「食わせ」の能力を併せ持つこと。

背中のブラウンカラーはパールを配合し光沢感を出していますが、これはパール自体の持つ「高い集魚効果」を狙ったもので、水中でナチュラルに反射し遠くの魚を呼び寄せる力を持ちます。

ブラウンPスプラッシュ顔.JPG

このコンセプトは、昨年ダブルクラッチでも発売した「オールブラウン」と通じるものであり、ナチュラルな透明感を持ちながらも、光を反射し魚を寄せる効果を併せ持つことが特徴です。

 

そして腹面に塗装された「こげ茶」と「ブルーパール」のMIX塗装は、背中のブラウンパールに寄せられた魚をバイトに至らせる効果を持ち、様々な組み合わせをテストした結果から導き出したベストな組み合わせとなります。

ブラウンPスプラッシュ裏面.JPG

 

そしてもうひとつのこだわりポイントが隠し味となる内面に施したグローカラー。

内面塗装HMKLさんのルアーやダブルクラッチで用いられる独特な塗装手法ですが、ボディ内面に塗ることでシルエットを小さく見せスレた魚に口を使わせる効果があります。

あくまでも隠し味としてのグローカラーになるため透け感を維持しつつ、更に内面に塗装することで最小限のアピールにとどめています。

 

 

 

 

続いてはHMKLテスター雑賀 貴司氏プロデュースの2カラーをご紹介。

 

①ゴーストカニミソⅢ

GカニミソⅢ全体.JPG

ZAGGER 50F1の中でも1、2を争うほどの人気カラーでゴーストカニミソOSのバージョンアップとして位置づけらるカラーとなります。

エリアトラウトの世界では「透けるカラー」が安定した釣果をもたらす条件と考えられていますがこのカラーはゴーストカニミソOSにその透過するという要素をさらに高めたカラーとなります。

そして、背中とお腹はそれぞれ異なる配色とし、背中は「ウォーターメロン」、お腹は「シナモンブラウン」の飛ばし塗装をカラーリングしています。

 GカニミソⅢ腹面.JPG

ZAGGER 50F1で背中とお腹のカラーを入れ替えたり、様々な配色を繰り返しテストした結果、下から見上げたときに見える「カニミソと同調するシナモンブラウン」が最もバイト率が高く違和感無く口を使わせることの出来る配色という結論に至ったとのことです。

 

 

②スイカチャート

スイカCH全体.JPG

こちらのカラーはHMKL CRANK33 Une-Rで作り出されたカラー。

ベースは透過チャートで背中は蛍光グリーンの飛ばし塗装、お腹は蛍光クリアピンクというド派手な組み合わせ。

非常にアピール力の強いカラーであるが故、マッディーウォーターで強いカラーに見られるかもしれませんが、実はクリアウォーターを念頭に開発されたカラーです。

 

使い方としては・・・

①魚が広く散ってしまっているときや高活性の魚をテンポ良く拾っていくような「サーチベイト」としての使い方。

②低活性時や通常のカラーにスレてしまったときに「リアクション」で獲っていく釣り方。

に最適です。

先日のフィールドテストにおいてもクリアウォーターで名高いFF中津川さんで「灼熱&どピーカン」という状況においても魚を搾り出す能力を垣間見ることが出来ました。

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以上の4色が2016年秋に発売されるPRESSOダブルクラッチ60F1の追加カラーとなります。

様々な地域のエリアを飛び回り、テストを繰り返してきたお二人にだからこそ出来る考え抜かれたカラーリングですね。

秋の発売までもう少しです!もうしばらくお待ちください!

開発担当:N

 

 

 

 

 

先週末、事務局が訪れたのは、標高1,269mの湖

水温も20℃近くまで上がり、ここに住む鱒族にとっては、ちょっと厳しい季節になってきました。

多分今シーズン最後の釣行でしょう。

chuzenjiko_160717-03.jpg

 

ここへ通う理由はいろいろあって、その風景の美しさ、というのも勿論ですが、

でも結局は釣り人です。大きい魚と出会えるから、というのが、やはり、大きな、理由だったりします。

 

160717laketrout60_001.jpg

 

雨が降ったり風が吹いたりする安定しない天候でしたが、

ひたすら歩いて、キャストした結果、運よく、60cmほどのレイクトラウトをキャッチできました。

日本ではこの湖でしか見ることも、釣ることもできない魚。

ワカサギ等を捕食して、丸々と太った魚体に彩られた独特の紋様。

この位のサイズになると、迫力と威厳も感じます。

 

実際、この一匹を釣った時点で、事務局としてはもう満足。

その魚とファイトした手応え、手にしたときの重量感。いやいや、ほんと満足。

その後同じポイントに数投してみたのですが、

余韻に浸るのみで、釣りに集中できず、

なんとなく、もういいかな、という気がしたので、そのまま納竿しました。。。

 

 

 

 

・・・魚釣りの楽しみは色々ありますが、誰もが一度は夢中になるのは、

所謂「大物狙い」ではないでしょうか。

 

どちらかといえば数釣りがメインとなるエリアフィッシングにおいても

大物を狙えるエリア、釣り方、ルアーというものがありますよね。

 

オレ流の釣りを通して、一日一匹でもいいから、デカイ魚が釣りたい!

なんて、ある意味釣り師の自然な欲望かもしれません。

 

で、この週末、スタッフの中でそんな欲望を満たしてきた者が(事務局以外にも)おりますので、

その戦果をご覧になっていただこうと思います。

場所は、エリアトラウトで大物を狙うアングラーの聖地のひとつ、鹿島槍ガーデンさん。

20160716doubleclutchSS002.jpg

 

立派なオスのブラウンですね。ヒレも美しい。

本人によれば、かなりのナイスファイターだったとか。

いや、これならたしかにそうでしょう。

 

でも口に何か咥えているような。。

 

 

あ、これはまさか。。。

20160716doubleclutchSS001.jpg

 

そうです。これ、昨年発売させていただいた、HMKLさんとのコラボミノー、

PRESSOダブルクラッチ60SS tuned by HMKL ですね。

DSC_1126.jpg

 

PRESSOダブルクラッチをベースに、大型トラウト向けにチューニングを施したスペシャルモデル。

かけあがりに潜む大型魚をダイレクトに狙いうち、誘って食わせるための専用ミノーです。

 

このミノーウェイトは4g弱と、エリアトラウトルアーの中ではかなり重い部類に入ります。

また、写真を見て頂ければわかる通り、太軸フックを装着。

普通のエリア用ロッドでは柔らかすぎて、操作もできないし、魚を掛けることもできないでしょう。

 

結局、大物を狙うということは、時としてそれなりのタックルが必要になり、

その結果として、数をあきらめたり、ボウズも覚悟しなければならなくなる場合もあります。

 

でもその結果得たトロフィーフィッシュは、

数釣りで得られるものとはまた違った喜び、快感を感じさせてくれるはずです。

 

 

 

PRESSOダブルクラッチを題材にした、HMKLさんとのコラボも二年目をむかえ、

また、今年もあれこれ追加モデルの検討を行っているところです。

先日の開発担当Nの投稿をご覧になっていただければわかる通り、

今年も大物にターゲットを絞った新製品が発売を予定されています。

 

こちらの記事によれば、

60SSの追加カラーのみならず、

75SS、つまり7.5cmの大型サイズも追加!!とのこと。

これは、ミノージャンキーの皆様には、非常に楽しみなモデルではないでしょうか。

大物に狙いを絞った覚悟を持ったアングラーにお奨めの一本ですね。

そしてまた、ネイティブでも効果的?かも。

あのガレ場のカケアガリをうまくトレースしたら、まっ黄色いデカイ魚がいきなり。。

なんて、これはとても楽しみですね。

 

開発担当Nによれば、これから数回にわけて詳細を報告させていただくとのこと。

大物狙いの皆様、これからのPRESSO PRESSの更新、是非ご注目ください。

 

 

 

P/P事務局:mel

 

 

 

 

 

 

 

 

7月も半ばを折り返し、これで、梅雨も明ければ、

渓流での水遊びが一層楽しく(熱中症には注意ですが!)なる季節になりますね。

 

事務局も、今年はまだ経験していないゲーターによる

爽快で、軽快なウェットウェーデッィング、試してみたいと思います。

 

渓流といえば、こちらでも何度か紹介させて頂いている、WHIPLASH FACTORY主宰の新家邦紹氏。

著名なライギョ釣りの世界に留まらないその興味の幅、中でも渓流にご熱心なところは、

このブログの読者ならご存知なことと思います。

その新家氏が渓流釣りで特に愛用されているのが、Drミノーですが、

中でも最近あるカラーにはまっているようです。それがこちら。

 

◆Drミノー5FS 流れバッタ

0618_iwana_drminnow.jpg

フラッシング系主体、魚をイミテートしたカラーラインナップの中で、一風変わった虫系デフォルメ調

どちらかというと、釣果よりも面白さ重視?とか考えそうですし、

実際遊び心から産まれたカラーであることは間違いありません。

ところが、氏が愛用する理由は、その高い実用性から、とのこと。

 

渓流ミノーイングでは、自分でルアーを視認しながらアクションをつけ、

魚のチェイスを確認することが多いですが、

メッキやホロのキラキラ系は、時に反射しすぎて、見づらいときがままあります。

ところが、この『流れバッタ』は、

背中が暗めのマットカラー、側面のマットホワイト、とコントラストが非常に高いため、

そういった時でも視認性が非常に高いそうです。

特に暗い薮沢では、このマット系の明るめの色が非常に見やすいということでした。

また、キラキラ系で数度追ってきて食わなかった魚が、

『流れバッタ』に変えた直後、一直線に追いかけてきてルアーを食ったこともあったとか。

 

 

なるほど!視認性の高さですか。

やはり氏ともなれば、愛用するにはしっかりした理由があるということですね。

確かに考えてみるとその通りですし、そんなところで自分のルアーケースを見てみると、

気づけばフラッシング系のカラーばっかりに揃えているような。。。なんてこと、ありませんか?

ここぞというときのカラーローテの意味も含めて、この『流れバッタ』、一個持っておこうかな、と事務局は思いました。

 

ちなみに、この『流れバッタ』、有効なのは渓魚ばかりではないようでして、

新家氏の、他の釣果もご紹介します。。。

0702_ketabasu_batta.jpg

 

0702_nigoi_2.jpg

 

うーん、デカイ。

でも元々、Drミノーは様々な釣種で楽しめるバーサタイルミノーとして開発されています。

こういう使い方、むしろ楽しそうですよね。

新家さん曰く、

「『流れバッタ』で釣ると、一緒に遡行する人たちまで「バッタちゃん、大活躍やねえ」と笑顔になるのも、

このカラーのチカラだと思います。」と。

良く釣れて、しかも楽しく釣れるなんて。。お褒めにあずかり、開発担当Nも大喜びです。

新家さん、ありがとうございました!

 

 

 

 

尚、『流れバッタ』カラーも含めた、Drミノーの詳細については、こちらをご確認ください。

 

 

 

P/P事務局:mel

 

 

 

 

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