11月の3連休初日、湖畔の紅葉はピークを過ぎて木々が色あせた赤城大沼へ今季4回目のボート釣行してきました。
クリスティアの新製品シリーズも概ね市場に出回ったところでこの釣行も含む今季5回のCRTαと+の実釣インプレッションも含めてレポートします。
現在ワカサギ釣りの開始時間が午前7時からになっており、日の出時間に鳥居峠でご来光を拝んでから湖畔に向かうと丁度良い時間になります。
この日は日の出時間が午前6時過ぎでしたのでその頃鳥居峠に着くと丁度日が出始めるところでした。前回紅葉がピークの頃に比べると駐車場はすいていましたが、残念ながら天気が良すぎて「雲海」は見られませんでした。かわりに雄大な景色が眼下に広がっていました。駐車場の水たまりは凍っていて地表は氷点下だったようです。
午前7時にボートを漕ぎ出します。最初に入ったポイントは「大石前」、前日も良かったとのこと、前回2週間前と同じところだが当時からターンオーバー気味で群れが落ち着かず今回も中層での空中戦を強いられる状況になりました。
好天で風もなく釣り人には快適ですが、いわゆるベタなぎは魚の食い気にはあまり良くないようです。
電動リールは2本出し、片方はCRT+、オリジナルの乾電池仕様です。穂先は胴調子30.5SS、穂先延長キットを付けて使用しました。
もう片方はCRTαで外部電源仕様です。穂先はHG TYPE-K 32.5SSSに穂先延長キットを追加しています。
ところがこの日はとんでもない大失態をおかしてしまいました。外部電源をすべてバッグに入れ忘れてしまいました。幸いにも+用に内臓分も含めて単4アルカリ電池6本持っていたのでなんとかなりました。また魚探用に昇圧回路を追加で取り付けた24000mAhのモバイルバッテリーだけは持っていてUSBポートは3口だったのでαの電源もまかなえました。
ちなみに電源事情ですが、CRT+とαは今回の釣行も含めて5回のボート釣りでの使用感を書きます。+の乾電池は殆どの時間を「名人誘い」で使用しているかぎりアルカリ電池では4~5時間で警告音と間欠巻き上げになり、エボルタでも丸一日は持たなかった感じです。沢山釣れたらもっと短くなるかもしれません。予備の乾電池を多めに持っていく方が安心できるでしょう。やはり外部電源キットと単三4本の外部電源ボックスを使用するのが得策かと思います。そして毎回廃棄する乾電池がいやなら単三型の充電池を使うのが良いのではないでしょうか。
外部電源コードは今度のものはしなやかで抵抗感が全くなく、断線の心配が全く無いような感じです。また防水に関しても今まではスプールから巻き込んだ水分を気にして釣行後リールを乾燥させる等、気を使いましたが今度のものはそこまで気にしなくてもよさそうです。もちろん気を使うのに越したことはありませんが。
この日はどこのポイントでも空中戦で水深が13㍍でもタナは5~10㍍の群れが来たときだけ釣れるという状況で、終日ボートの移動が少なかったのは「大石前」でした。
居着きの群れを求めてあちこち移動しました。赤城で一番深いポイントの「深んど」まで探りました。私は20数年赤城で釣りしていますが、ボートで深んどにアンカーを下ろしたのは初めてでした。アンカーロープが届くか心配でしたが対応していてくれたようです。魚影は底にも少しあるのですがこれは全く食いません。やはり中層を通る群れにタナを合わせた時だけ少し食います。結局このポイントでは30匹くらい追加しただけです。この底まで下ろしてタングステンオモリTG DR-Rの10gや11gを巻き上げるパワーには不自由はありませんでした。ちなみに底からデカサギの連掛けは経験できませんでした。
空中戦の戦い方ですが、取説での説明だと仕掛け長さによっては中層での誤差が生じるので、私は魚探の水深から仕掛け長さを引いた所謂「糸出し量」を計算して補正するようにしています。特に赤城のように長い仕掛けを使う場合の空中戦では影響がでるような気がするからです。
ちなみに今回の空中戦のように群れの通るタナがバラつくときに名人誘いをやる場合ですが、5~10㍍のどこを通るか分からないときは下の方のタナに合わせて名人誘いをセットし、魚探を見ながら上のタナを通った時はそのタナまで巻き上げて手動誘いでアワセも入れるようにします。群れが通りすぎたらスプールフリーにすれば元のタナまで戻り名人誘いが続行されます。
この日の仕掛けは「誘惑色攻」0.5号7本針、同じケイムラカラー針仕掛けのプロトタイプ1号10本針、ティンセル付き擬餌針14本等色々試してみました。さすがに表層水温が12.7℃まで下がってくると針だけでは釣れません。エサは赤虫とサシを使い分けしましたが、赤虫の方が食いは良かったようです。
釣果は135匹でしたので赤城の釣果としては一応合格点なのですが、解禁当初は90%くらいいたデカサギもこの時期には20%くらいまで下がって小振りの当歳魚が主体になったのでなんとなく満足感に欠ける結果でした。