状況変化に合わせたシンカーの使い分けで、シロギスを攻略!

文・写真/川口 友輝朗 かわぐち ゆきお 1989年埼玉県生まれ DAIWAフィールドモニター 
日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ所属。
 

 

 

今年のフィッシングショーでお披露目となったフロートシンカーのライトバージョン。

本格的な投げタックルはもちろんのこと、ディースマーツ等のちょい投げタックルでも幅広く使えるようになりました。
 

また、TGフロートシンカーからステルスグレーというカラーバリエーションが追加され、DAIWAのシンカーも充実したラインナップとなりました。
そんなシンカーを使って釣りに出かけたのは静岡県は熱海港。
外洋側が荒れたりしても港内は荒れることが少ない釣り場であります。ただ、穏やかな港内では着水音によるプレッシャーで魚が散ってしまいがちです。
しかしライトバージョンのフロートシンカーやTGフロートシンカーは面積も小さく着水音も小さい為、魚を散らさずに釣ることができます。また港内は根や海藻、足元に沈んでいる基礎石などで複雑になっており、無垢シンカーだと、回収中に根掛かりをおこしてロストしてしまう可能性がありますが、浮力のある高強度樹脂を搭載されているフロートシンカーなら浮き上がりが早く根を回避し根掛かりを軽減。高い浮力は感度も向上させるという副産物まで生み出しました。朝一は4色くらいで20センチクラスが釣れ、軽いフロートシンカーでドでかいアタリを堪能しながら、釣りをしました。


しかし、日が昇るにつれ、沖側へと魚が遠くなるとフロートシンカーG18号からTGフロートシンカーSG30号に変え、PEもUVFサーフセンサー8ブレイド+si 0.4号にチェンジ。遠投し7~6色半から20センチクラスを引きずり出す釣りへと変化していきました。


新規格のPEライン、UVFサーフセンサー 8ブレイド。商品名にもあるように、遂に8ブレイドとなり今まで主流だった4ブレイドや6ブレイドのPEラインよりも緊密で尚且つ滑らかな仕上がりとなりました。
過酷な環境下で扱われる投げ用PEラインには、Evo silicone加工やUVF加工はもはや必要不可欠な技術であります。


緊密でないブレイドのPEラインの場合、ガイドやラインローラーからの糸鳴りがうるさくサビに集中出来なかったりしましたが、新しい8ブレイドラインでは、糸鳴りもかなり軽減され、摩擦抵抗も減り飛距離アップにも貢献してくれます。
サーフセンサー+si IIにも新に0.3号300メートルも追加され、当然Evo silicone加工やUVF加工が標準装備。価格も抑えられているシリーズなので嬉しい限りです(笑)消耗品としての役割が強いので価格が高いと手が出し辛いですからね。

釣りの方は、しばらく遠投で釣れておりましたが、型も小さくリリースサイズが多くなったので神奈川県の荒久海岸へと転戦。このポイントも2色より手前にきつい根があり浮力のあるシンカーで手前の根をかわす必要があります。この日は波足が長く更にやや高い、それに加え向かい風が厳しくなってきましたが、TGフロート30号で沖を狙い、じっくりとさびいていると、ドドドッ!と、いきなり穂先を引ったくる大きなアタリ。浮力のあるシンカーでは、かなり大きなアタリが出るので、我慢してフッキングするまで食い込むのを待ちます。。このフッキングまでの時間もドキドキとたまらないです。
数回アタリを感じで慎重に波に乗せて回収すると良型のシロギス。


どうやら7色ラインに魚が入るようでポイントを左右振り分けながらポツポツと追加しお昼に過ぎに帰宅。

新しいフロートシンカーで楽しい釣りができました。 

 

 

 

2021年11月

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