私が競技会で「スカイキャスター」を選ぶ理由

文・写真/高橋明彦 1965年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
  日本サーフキャスティング連盟神奈川協会。茅ヶ崎サーフキャスティングクラブ会員。
 
 
 
 
【スカイキャスター】
何気に青竿と名付けられ幅広い年齢層の方々から好かれ親しまれているスカイキャスターが今年モデルチェンジしました。長らく待ったよ!という声も聞かれましたが、ようやくリリースすることができました。スカイキャスターは、今回で3回目のモデルチェンジになります。
 
 
そもそも。このスカイキャスターは万能投げ竿的なイメージで高度なマニア受けではないと感じている人も多いかと思います。しかし、スカイキャスターは実のところ機能的には非常に高いポテンシャルを持ったロッドなのです。
その一つがです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
初代トーナメントマスタライズキス開発時にシロギスの感度を加速度センサーによる振動レベルとして数値化しました。その後いくつものロッドにおいても計測しています。
 
詳細データは非公開ですが、感度という面ではこのスカイキャスターは非常にハイレベルであったこと。
もちろんその後の仕様に関しても基本的な要の部分は継承し、今回は更にAGSという振動伝達性の高いカーボンフレームを採用することで、感度が飛躍的に向上しているのです。
もちろんSMTを採用したトーナメントマスタライズキスの感度とは異なりますが、魚を判別するために特化した感度という面では、これ以上のロッドは今まで感じたことはありません。
 
 
先日、各地域で試投会が開催されました。私は酒匂と大磯に参加させていただきましたが、皆さんスカイキャスターを振られた印象を聞くと、「意外とロッドの張りが強い」という意見の方が多かったです。
ロッド材質はHVFナノプラスですが、他のSVF仕様のロッドよりハイテーパー仕様に出来上がった分、元はしっかりした印象だったと思います。
 
 
更に元竿節長設計も加わっていますので昨年発売された細身のトーナメントプロキャスターよりロッドの張りが強いと感じられたのではないでしょうか。
 
その反面、ロッドの素材に粘りがあるため絶妙な粘りでほどよい“間”があり、コントロール性も高く、試投会でのトラブルも例年より少なかった印象です。この神奈川の試投会では常に諸先輩の皆様方が裏方の仕事を自主的に手伝っていただき本当に感謝申し上げます。
 
 
 
 
 
 
 
さて、最後に今年も私のメインロッドとなりそうなスカイキャスターAGSですが、今回チョイスしたのは30号-425と33号-425です。相変わらず425を好んで使用しています。
今回、2018投魂カタログやスカイキャスター製品WEBページでも語りましたが、もう少しシンプルな言葉で表してみます。
 
その理由は、私自身が投げ釣りに爽快感を求めているのかもしれません。
 
ロッドが長い分、ゆっくりと大きく曲げて弓のようにオモリを弾き返す雰囲気でスイングするのが大好きです。
 
そういう意味ではHVF素材は私にやさしく、425という長さは尚更その感触を最大限に得られやすいのです。
それと、競技会に於いては、当然ですが長い仕掛けを絡ませない&ハリに装着したエサの脱落を防止するためにも、ロッドは長く、そして大きく円弧を描くように徐々に加速させスイングした方がベターだと感じています。
 
私がスカイキャスターを競技会で選択している理由はそれがすべてです。
 

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