先径から見る、ロッドのコンセプト

 

来週は、もう師走なんですね。

 

釣り具業界は、どのメーカーも来シーズンへ向けての準備で大忙しsweat01の時期だと思います。

我々も通常の業務に加えて、

フィッシングショーのアイテムチェック、ブースレイアウト、デモツールの検討、キャプションの確認、

そしてショー前後に発行予定の総合カタログの校正と、冗談ではなく猫の手paperも借りたい状況sweat02

 

特にカタログの校正は、分量も多く、数字も細かいので神経を使いますthink

そんな校正作業の中で、改めて面白いなあ、と気づかされたのが、ロッドの先径

ロッドのスペック覧には大体記載されている表記ですが、余り注目されない数値かもしれませんね。

でも、眺めていくと(ある意味当たり前ですが)それぞれのロッドのコンセプトが浮き彫りにされていくような、

そんな感じが。

14_08_Susono_0134.jpg

 

昨年以降発売されたPRESSO AGS/PRESSO-LTD AGSロッドの先径を細い順に並べると、

以下のようになります。

 

1位 0.6mm  PRESSO-LTD AGS60UL-SMT

2位 0.8mm  PRESSO AGS54XUL-S / PRESSO AGS62L-S

3位 1.0mm  PRESSO AGS64L

4位 1.1mm  PRESSO AGS510XUL / PRESSO AGS61UL

5位 1.2mm  PRESSO AGS62XUL 

6位 1.5mm  PRESSO AGS64UL

 

 

 

1位のLTD-SMTは、やはり、といった感じ。

超弾性チタン合金ならではの繊細さが、「別次元の乗りと感度」を実現しているわけですねgood

2位のソリッドティップ(Sはソリッドの略語です)の2本との差は、数値でも表れています。

 

 

チューブラーで一番細いのは、意外かもしれませんが、今年発売のAGS64L

「察知し、即座に掛ける」為に、バットは復元力の高い3DXを採用してしっかりとした張りを持たせながらも、

ティップは細く柔軟に設定。

『乗せ掛け』調子の『乗せ』部分も重視している、高田テスターのコンセプトが垣間見えるところですhappy01

 

 

逆に三浦スタッフプロデュースの62XULは、相対的には太目の設定。

これは、勿論、「弾かずに、口に残す」ため、つまり、

ティップに仕事をさせず、ベリーの曲がりで魚を乗せていく為にそうしているわけですね。

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ビリ、というか、一番太いのは64UL。ある意味ダントツに太いsign01わけですが、これにも勿論理由があります。

昨年の秋ごろアップしたこの記事にも書きましたが、

64ULは、大規模ポンドのディープ攻略をテーマに開発されたロッド。

遠投した先のボトムの微かなバイトをとっていくためには、太く張りのあるティップが必要なわけです。

 

 

ですから、同じ64同士、ティップだけで64ULと64Lを比較すると、64ULの方が硬く感じると思います。

ただ、最終的に、バットまで含めた全体のパワーを見ると、

当然ULよりLの方がしっかりとした張りがあるということですが。。。

 

 

 

で、この64ULについては、昨年の秋、収録したものですが、

高田テスターがコンセプトを語った動画があります。

(といいながら、すみません!強風と雨で音声が収録できなかった為、無音です。字幕でフォローしています)

 

という感じで、ロッドの先径と、コンセプトの関係でした。

 

それでは、カタログ校正に戻ります。。。

 

 

 

 

P/P事務局:mel(カタログ絶賛校正中)

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