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~シロギス釣り師の興味を引くクーラーが登場~ ダイワ『ミニクール』

 

今回の投魂物語は、ダイワから新製品をご紹介します!

2020年7月、シロギス釣り師の興味を引く大きさのクーラーが発売されました!

名前は『ミニクール』

このクーラー、釣りはもちろんのこと、スポーツや手軽なアウトドアレジャーでも利用することを想定して設計

され、ペットボトルや食べ物の保冷にも最適なクーラーとなっています。

カラーはホワイト・マゼンダ・ブルー・グリーン・イエローの5色があります。                  

サイズは8.5リットルと10.5リットルの2サイズ。

メーカー希望本体価格は8.5リットルが5,300円、10.5リットルは5,600円。

『ミニクール』の詳細情報はこちら

このクーラー、投げ釣り・特に砂浜からのシロギス釣り愛好者には、ちょっと気になるモノに見えませんか?

ご存じの通り、シロギス釣りのクーラーは、釣り人が想像力を働かせ、独自の工夫を施してカスタムし『自分だけのクーラー』に仕上げている方が多いですよね!(メーカーの別売りパーツだけでなく、100円ショップやホームセンターで使えそうなものがないか探すことが楽しい!)

このクーラー、まさに「カスタムのし甲斐があるクーラー!」に見えます!

 

ただし、シロギス釣りに使用するにはデメリットもあります・・・ 

・投入口が無い  保冷力が心配

『ミニクール』にはスポーツやアウトドアレジャーでの使用も想定して設計されているため、投入口がありません。シロギスをクーラーに入れる度に、蓋を開け閉めする必要があります。その際、中の冷気が出てしまう心配がありますが、そこは、スチロールやウレタン・アルミ・木材等で中蓋を自作して冷気が逃げにくい工夫をする という楽しみもあるかと思います。

次に気になることは、晴天の砂浜で使用した時の保冷力です。『ミニクール』に使用されている断熱材は「スチロール」になります。クーラーの断熱材には「スチロール」「ウレタン」「真空パネル」があり、保冷力と重量・価格は「スチロール」が低く、「真空パネル」が高くなります。保冷力を補う方法として、クーラー内部の底面に断熱材や保冷剤を敷くなどの工夫ができそうです。ダイワから発売されている保冷剤CPアイス」が底面にピッタリ収まる設計になっていますので、おすすめです!

*写真は850です

この点を理解して使用すれば、シロギス釣りにも使用できるのではないでしょうか? 『ミニクール』には「肩掛けベルト」「座れるボディー」「プルーフケース」「ハンドル」「両開き上蓋」「フンバルマン(クーラー底部のすべり止めゴム)」が標準装備されています。

  クーラーのカスタムに興味がある方は試してみてはいかがでしょうか?

『ミニクール』 商品詳細紹介ページを是非ご覧ください!

 

 文・写真/小池勝 こいけまさる 1945年広島市生まれ DAIWAフィールドテスター 

   全日本サーフキャスティング連盟 島根協会 G・A・Cサーフ会員

 

1987年4月下旬のこと、画期的な形状をした発売前のトーナメントプロキャスターSS―45リールは、 9人の男たちと一緒に長崎県の上五島空港に降り立った。

 6月1日の全国一斉発売に先立って、《ザ・フィッシング》ロケの収録のためだ。

番組のキャスターは、わが国のルアーフィッシャーのさきがけ、テツ西山こと西山徹氏、釣り人は《鴨谷計幸のカレイ指南》でおなじみの、全日本サーフ広島協会長鴨谷計幸氏(当時)と、がちがちに上がってしまった私の二人。

 ロケの結果は、尺ギス天国とは言え4月下旬の釣況は厳しく、一日目などは暴風雨で体が吹っ飛びそうな状況、結果最大は26㌢と物足りない結果だったが、リールとニューロッドのポテンシャルには驚愕と大満足の連続だった。

 

 

【それまでのリール、その時々の釣り人たちを楽しませてくれました。】

 

    (1960年代スポーツ5000)              

 

    (1980年代プロキャスターST)

 

 スポーツ5000は、一つのスプールに太糸も細糸も巻けるよう《エコノマイザー》が常備されていました。

 プロキャスターST8000は、ライン放出を重視してコップ型スプールに設計されていました。

このころが投げ釣り万能タイプのリールから、キス釣りに対応するリール開発の黎明期だったように感じます。

そして前出のごとく1987年に登場したのが、ドラグなし45mmストロークの《トーナメントプロキャスターSS-45》

 あれから33年、45mmストロークのリールは日本全国のキャスターに愛され続け、キャスターの皆さまの声を反映しながら、数々の後継機を送り出しながら今日に至っている。

そして今、2019年登場の最新機種を手に、キスに遊んでもらっている私は、なんという幸せ者だろうか。

(19 トーナメントサーフ45を手にしてキスとの対話を楽しんでいる)

大好きなキスに一年中遊んでもらっている私、自分なりの季節ごとの付き合い方をご紹介します・・・・・、ただお魚釣りは数学のように「答えは一つ!」ってことはありませんので、ここは目くじらを立てないようご笑覧ください。

 冬・・瀬戸内の海水温が10°Cを切っていたころ、冬ギスと言えば九州の平戸島や天草諸島に出かけていたものですが、現在では瀬戸内海の海水温上昇により、場所さえ探せば一年中引き釣りを楽しめるようになりました。

 1月の小雪がちらつく中、ちょっとした港の中で水深が4m前後あれば、お腹周りに脂肪を溜めこんだ冬ギスが食ってきます。

      

    (ある年の1月18日の釣果) 

 《多回性産卵》と言って、水温が最適でエサが豊富なら、カレイやチヌなどの魚とは違って、何回でも産卵を繰り返すシロギスですが、さすが冬季の水温では産卵はしないため、お腹周りには脂肪が貯まっています。

春・・3月のお彼岸が過ぎたころ、ちょっとだけ活性化を感じさせる春ギス、冬ギスでも夏ギスでもない微妙な警戒心で、アタリは「モソモソ」といった感じで冬ギスよりも釣りにくくなります。春ギスの場合、食い込ませようとするよりも、一匹ずつ即合わせで掛けることが多く、巻くスピードも、できるだけゆっくり巻いてキスが追いついて、エサを吸い込めるように誘います。

 こんな時、トーナメントサーフ45のLGタイプはもってこい!ハンドル一回転68cmの巻取りで、HGと比べると20cm違います。これは冬ギス・春ギスに限らず、夏場でも効果を発揮する場面もあります。その日のキスの状況でゆっくり巻きたい時など、以前はハンドルノブではなく、ハンドルの軸を3本指でつまんでゆっくりと回していたこともありましたが、LGだとしっかりハンドルノブをもってキスのアタリを楽しむことができます。

夏・・八十八夜(2020年は5月1日)を過ぎ、待ちに待った夏が近づく・・古くからの格言で「八十八夜を過ぎるとキスが陸を向く」というのがありますが、瀬戸内の実際は渋い!!!春ギスに比べ、確かにアタリは夏めいてはいますが、なかなか・・・・しかし逆にこれが面白い! 

6月も中旬になると、愛する瀬戸内のキスには悪いですが、山陰のキスに会いに行きます。

連掛け、大ギスと釣り場を巡り歩く・・・・・。

JR山陰線の列車を見ながら、ある時は裏のお家のおばちゃんに「お茶でも飲みんさい」と優しい言葉を掛けていただきながら。

 皆さまにそっと耳打ち・・・・・・、魅惑的な夏の夜、大ギス狙いの場合、トーナメントサーフ45からちょいと浮気して《アオリマチックBR》《キャスティズム》ロッドで置き竿釣りを・・・・・・・これがまた楽しい♪♪

やっと涼しさを取り戻した静寂の中、突如鳴り響くドラグ音、クラッチをフリーにしたアオリマチックは、違和感なく大ギスのファーストキッスをキャッチする!!

(この時のロッドはトーナメントサーフでしたが)

 8月も終わりに近づくと、早い場所では《落ち》状態を見せ始め、L型天秤をIの字にして良型が連で掛かってきます。

        

 (良型が5~6匹掛かると天秤はまっすぐになって悲鳴をあげているよう)

 

毎年8月の最終日曜日、日本全国に少なくなった《鳴き砂》で知られる島根県大田市の琴が浜で、気の置けない仲間20人くらいで30年近くキス釣りの集いをしています。

 ルールは50匹到達早上がりor3時間・・・・・・。

私はキスを遊び道具として扱うのが好きではないので、落ちの入り口にいるキスを一人何㎏も釣るのは可哀そうだと思っています。 一応、競技なので、早上がりのためには小さなキスもクーラーに入れるようになりますが、そのキスは競技後に、参加者みんなで手分けして刺身・湯引き・てんぷら・ガーリックソテー・南蛮漬けなどにして、残さずおいしくいただいています。

(私はだいたい てんぷらとガーリックソテー係)

秋・・10月の声を聞くと、投げ釣りの2大ターゲットの一つ、カレイ狙いに興じ、キスとの出合いはカレイの産卵が終わる年明けまで、お預けとなります。

ロッドは《トーナメントサーフT30-405》、リールは《トーナメントISO 4500遠投

(カレイ狙いの竿に釣れた良型の冬ギス)

私は以前から、キス釣りを始めるなら《落ちギスシーズン》からと言っています。

エサ取りよりも早く、ガンガン当たってくるアタリを楽しめるからです。

えさは青ゴカイの方が安価ですが、サイズがバラバラで匹数計算だと石ゴカイの方が安くつきます。

動きの鈍い冬ギス・春ギスには石ゴカイの1匹付け。

食いがたっている夏場は、ハリいっぱいか、ちょっと余すだけにします。

落ちに入って8連10連すべてのハリに掛けることにこだわるなら頭の固い方だけ刺し、尻尾は使いません。

柔らかいと食い逃げされ、せっかくパーフェクトを狙っても、エサだけ取られてしまうことになります。

山陰西部における夜の大ギス狙いには青ゴカイが最適です。

私なりの季節ごとの付き合い方をご紹介しました。

    皆さまにも季節ごとの投げ釣りの楽しみ方があると思います・・・

 

文・写真/高橋明彦 1965年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
第12回SBC投げ決勝大会で6年振りに優勝を手にし、これまでで4度の優勝を果たす。
日本サーフキャスティング連盟神奈川協会。茅ヶ崎サーフキャスティングクラブ会員。
 
 
 緊急事態宣言はようやく解除されましたが、今後は新しい生活様式が必要と指摘されています。新型コロナウイルス感染に関してはまだまだ油断はできませんのでお互いソーシャルディスタンスをとって釣行の際も十分注意していきましょう。
 
 ところで、今回の自粛期間中のように釣り場に行けなくても釣り人は家で色々とやることは多いものです。とくに投げ釣りは仕掛けの消耗が激しいので、それなりのストックも作り置きしておきたいですね。それと、釣行前に色々なイメージを頭の中で描くことも多々あるかと思います。
 
 例えば、海水温度の上昇で魚の活性が上がっているんじゃないかな?とか梅雨の影響で河口周辺は濁り気味かも?そんなイメージを描きながらどう攻略すべきか釣果を上げるために悩まれる方も多いのではないでしょうか。このようにたくさんの空想を描きながら事前準備をすることで釣りの楽しさも倍増できると思います。
そこで、私が自宅でやっている仕掛けづくりやタックル準備について少しご紹介したいと思います。
 
まずは、魚の釣れ具合が悪いときにどんな仕掛けで釣るのか?
 
 単純な想定ですが、釣れ具合が悪い(釣れない)とは、たくさんの原因があると思います。例えば、活性が高いのに魚影が薄いパターン。もしくは、そもそも活性が低いパターン。もしくは海水の濁り等で警戒心が高いパターンなどが思いつきます。そんな想定が増えれば増えるほど、事前に用意したい仕掛けの種類や釣り方も変わってくることでしょう。
 
 具体的には、活性が高いのに魚影が薄いのであれば、仕掛けも魚に目立つように派手目に作ってみてもいいでしょうね。更にエサつけも大きくした方がアピール力も高まるのでハリ形状も長軸系を選択する方が良いかと思います。逆に活性が低いのであればできるだけ仕掛けを細かくすることも大切ですし、魚に違和感を与えないように長めの仕掛けやステルス色の仕掛けを準備することも有効かと思います。そんなことを考えると、どうしてもいろいろな仕掛けを作りたくなってしまいます。つまり家でもやることが多くなる(笑)
 
 そんな仕掛け作りですが、私の場合はハリの選択からはじめています。前記の例えからエサを大きくつけたいのであれば長軸ハリを選択し、吸い込み重視ならば短軸ハリを選んでいます。次にハリ結びですが、ステルス系で行くならハリスは細め、アピール系で行くならば装飾品をつけたいためコシのあるエステル系ハリスで結ぶようにしています。そしてチモトカラーやフラッシャー、更には定番のビーズやパイプ挿入など。また状況に合わせて、朝一はケイムラ、日が昇れば反射カラーに変更、エサの種類でチモトカラーもレッド、イエロー、グリーンなど異なるカラーを用意したくなります。ですので、毎年かなりのハリを結んでしまいます。そんなハリ結びも面倒ですが、凝りだすと案外楽しく病みつきになってしまいます。
 
 続いて、タックルの準備です。
 
 ロッドについては何かひとつの拘りをもって釣りを楽しむのであれば、同じ号数、長さのロッドを一年中使い続けることもアリだと思います。状況変化に応じて、そのロッドですべて使いこなせば良いのですから。とは言っても、様々な状況下でベストの釣りしようと思うと、どうしてもタックルに頼ってしまう場面も多々あります。例えばこの時期になると太平洋側は停滞する梅雨前線で多少大きなウネリも入り、波打ち際では波足が長くなる時も多いです。そんなときにはいつもより長めのロッドが使い易いです。具体的にはトーナメントキャスターAGSタイプTの全長428仕様もお勧めです。一方で、雨が降り続くと河川から流出した漂流物が波打ち際に溜まりやすく、波の静かな日であっても投擲しにくい場面もあります。このようなときはロッドが短めの同タイプTの全長400仕様も選択肢として使い易いかと思います。私も今日まで過去多くのロッドを使ってきましたが、数センチ長さが異なるだけで使い勝手も全くの別物に感じます。
 続いてリールですが、用意するべきは替えのスプールです。
トーナメントサーフ45のメインスプールは飛びを優先した浅溝スプールですが、PEラインの細糸化が進化されてもライン感度の低下やライン強度不足による高切れも考えられます。そこで用意したいのがSLP WORKSのRCS サーフスプール45用 TAPER2°です。太糸巻のスプールですが、この大口径スプールは投擲したラインを回収する際に、ハンドル1回転あたりの巻き取り量がアップすることで手返し効果も期待できます。特に、遠投してアタリが入らなければ高速で仕掛けを回収し、次の動作に入らなくてはならない場面も多々ありますし、手前の数釣りでも当然手返しは重要視されます。回収スピードを優先するためのアイテムとしてはとても有効です。
 
 自粛期間中の過ごし方は人さまざまですが、釣りを楽しむことは共通ですので色々と釣行前のイメージを描きながらチャレンジしてみてください。
 

 

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