今年も夏が来た!!!  NEW赤サーフで出かけまひょか。

 

文・写真・/中本嗣通 なかもとつぐみち 1958年大阪府生まれ DAIWAフィールドテスター 投げ釣り倶楽部大阪会長

 

 灼熱の太陽の下で紺碧の海面がキラキラと美しく輝き、渚では可愛い水着の子供や若者たちが波と戯れて歓声を上げる水辺の季節。そして、極限までキンキンに冷えきった生ビールと枝豆に思わず「美味い!!」と唸ってしまう季節でもある”夏”がやってきました。

 

 一年を通じて最も「海」がフィットする季節に似合うBGMといえば、決して今風のムスメさんが歌う旋律ではおまへん。

 

 高度成長期の昭和30年代に生まれた僕ら骨太なオッサン世代が選出する夏の定番BGMといえば「きらめく真夏の陽差し、エメラルド色に輝くオーシャン、浜辺で寝そべるグラマーな美女…」をイマジンさせるJポップ・シンガーの石川優子サンが1981年にスマッシュヒットさせた『シンデレラ・サマー』にとどめを刺しまっせ(アレレッ 昨年と同じような書き出しですが…)

 

 

 そんなトロピカル・ドリーミングな懐かしの曲を車内のオーディオで鳴り響かせながら、今年の夏も思いっきり投げ釣りで遊ぶために海岸線をめざしてドライブしまひょか。

 まずは、日中より幾分か涼しくなってターゲットの活性が上がる早朝や夕マズメの時合を狙い、ライトな軟調の投げロッドで「チョイ投げ」というお手軽スタイルがオモシロおます。

もちろん、美しい真砂のサーフから極細PE+硬調ロッドで超遠投を敢行して遥か沖に存在するポイントを攻略したり、はたまたターゲットを大物に絞って数本の置き竿で本格的な“夜投げ”に挑戦するストロングスタイルもヨロシです。

 

 いずれにしても、真夏の海岸線は投げ釣りを存分に楽しむための好ステージに間違いありません。「思い立ったら吉日」ってなメッチャ手前勝手な格言もあることですし、不意に夏魚からのアクセスと抵抗が恋しくなってきたら車のトランクルームに投げタックル一式をヒョイと積み込んで、潮風薫る思いの釣り場へひとっ走りされてみては如何なモンでっかな。

 

 

 さて、そんな投げ釣りの楽しみを倍増させるために欠かせないのが、使用するタックルの選択でんな。なかでもオッサンがイチ押しするのが2014年春に発表した NEW投げタックル。

 

今回はチョイ投げから大物狙いの磯投げまでを幅広くカバーし、釣り場の移動やセッティング時の携行性&機動性に優れることで僕自身が主戦力として愛用している振出タイプのNEW「トーナメント サーフ T」を敢えて紹介させてもらいまひょかな。

 

 赤いメタリックカラーが衝撃的だった1993年デビューの初代から数えて三代目となる今回の進化したNEW赤サーフの特長といえば、まずは軽量さに加えてスイング時に生み出される俊敏なレスポンスによって得られる“振り抜け”のよさ。これは、新たにブランクスのネジレを防いで素直な反発パワーを生み出すため複合カーボンテープによるバイアスクロスⅩ45構造を採用したことに加え、継ぎ目で起きるパワーのロスを軽減させるⅤジョイントが作り出す相乗効果に他なりまへん。

 

 その証拠に、実釣では軽いスイングからフルスイングにいたるまでラインのリリース直後に跳ね返る穂先がイチ早く前方へ飛び出し、トップスピードの初速で射出されるオモリの動きが実感できます。また、その反発パワーは大物をハリに掛けたときにも大活躍。強烈かつ激アツな抵抗もロッドのパワーで吸収することでいなし、強引な巻き寄せが必要なケースにも無理&無駄のない取り込みをプロデュースしてくれまっせ。

 

 

 そして、ダイヤル締め込んでいくことでリールをがっちりとホールドし、渾身のフルキャストやヘビー級の大物を取り込む際にはアドバンテージを発揮するスクリュー式のバーミングシートを採用。握り込んだときのフィット感とグリップ性能を高める背面が膨らんだハンプデザインと相まって、遠投&操作性を力強くサポートしてくれる実戦仕様の新機構が頼もしおますわ。

 

 ガイドには低重心によってオモリの乗りがよく、ライントラブルの減少にも有効に働く前傾姿勢で作られた遊動Kガイドを新たに採用。7点で装備されたガイド位置は、キレイなカーブを作って感度を増す設計に基づきバランスよく配置されている。

 

 さらにさらに、性能テストから細かなディテールにいたるまでテスターからの意見を取り入れて「痒いところに手が届く…」的なESS(感性領域設計システム)の導入や、性能アップにもかかわらず些少なりとも前モデルよりも安価だという優れたコストパフォーマンス等々、トータル的に見てもNEW赤サーフは絶対にお奨めできる内容に仕上がってまっせ。

 

 

 あっ、ちなみに三代目赤サーフにセットする投げ専用リールとしては、これまた2014年にNEWリリースされた「SURFベイシア45 QD」がお奨め。軽量ボディに加えて兄貴分「SURF 45」ゆずりのマグシールド、エアローターといった仕様にもかかわらずコスパに優れ、快適な回転レスポンス&巻き上げパワーが赤サーフの実釣スタイルにベストマッチでんな。

 

 …てなことで、そんなNEW「トーナメント サーフ T」の“進化”のほどを実感してもらうには、このオッサンが何百回と熱く語るよりも実釣においての一回の使用が勝ります。

 

 定番のシロギスやカレイ・アイナメをはじめ、マダイやクロダイ、スズキ、マゴチといったBIG1狙いから磯の大型カワハギにコロダイまでの多種多様なターゲットを漏れなくカバーするNEW赤サーフを選択すれば、今夏の投げ釣りライフがグッとオモシロさを増して「やめられまへん」ってことになること請け合いでっせ。

 

2021年11月

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