色の選び方で釣果に差がつく!?

前回に引き続き、カラーの話となります。

Q5-03:最低何色あればローテーションに困らない?

小林:下記5系統のカラーがあれば、ほとんどの状況に対応できます。

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■派手系パーマークあり

 小渓流・渓流における必携カラー。

・ハイアピール:チャートヤマメ/ピンクヤマメ/桜ヤマメ/夏色ヤマメ/ライムイワナ

・ワンポイントアピール:オレンジヤマメ/パープルヤマメオレンジベリー/山吹ヤマメ

■ナチュラル系パーマークあり

 渓魚の縄張り意識を刺激しやすいカラー。ナチュラル系としても使用可能で小渓流から中流までエリアを問わず出番がある。

・ヤマメ/黒サビヤマメ/アマゴ/チャートヘッド黒サビアマゴ/イワナ

■ナチュラル系パーマークなし

 渓魚の食性に訴えるイメージで使用したいカラー。とくに、エサとなる小魚が多い中流でハマると強い。

例:TS/若アユ/ワカサギ

■ベタ塗り系

例:CH紅桜鱒

 渓魚に婚姻色が出ている時期に強さを発揮するカラー。また、魚がスレている釣り場や、渓魚が昆虫を意識している夏に効くことも。

■ゴールド系

例:アカキン/アカキンヤマメ/クロキンヤマメ

ゴールド系のなかでも「赤+金」はトラディショナルなヒットカラーで、その威力はいまも健在。「赤」は鮭鱒類の皮や身に含まれるアスタキチンサンの色であり、婚姻色としても表出する、鮭鱒類にとって特別な色である。

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Q5-04:SilverCreekミノーの多くが"アルミ貼り"なのはなぜ?

小林:端的に言ってしまえば「釣れるから」です。とくに、渓魚の活性が高まる朝・夕マヅメの中流・渓流や、木々がオーバーハングしている小渓流の水中は、かなり暗いです。また、よく晴れているときの空が開けているエリアでも、太陽の高さ(≒水面に光が差す角度)によっては、太陽光のほとんどが水面で反射して水中に差し込まず、アングラー(明)と渓魚(暗)の感じる明るさに大きなギャップが生じます。

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 暗い水中で"アルミ貼り"のSilverCreekミノーは、まるで小さいフラッシュを焚いているかのようにピカッ、ピカッとフラッシングします。渓魚から発見されやすいですし、ロッドワークや流れの変化でミノーが姿勢を変えたときの明滅効果が高く、渓魚に追いのスイッチを入れることができます。

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解説:小林将大(こばやし・まさひろ)

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1986年生まれ、東京都在住。幼少期に魚類図鑑を見てイワナやヤマメの美しさにひとめ惚れ。大学では、水産学部でサケ・マス類の生態について学びながら、岩手県を中心に東北の渓でルアーフィッシングに没頭していた。ピンスポットキャストを得意とし、生態学に基づく釣りを展開する。

2022年3月

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