2019年10月19日・20日に鹿児島唐浜にて、キスマスターズ全国決勝大会が開かれました。
公式レポートはダイワウェブサイトに公開となりますが。このレポートでは、2名のダイワテスター、吉野テスター、川口テスターの視点から大会の様子をご報告いたします。
まず、ご存知ない方のために全国決勝大会のルールをご説明します。
・全国各地のブロック大会から勝ち上がった16名が参加(今年は事情により1名不参加で、15名での実施)
・予選リーグ
15名を抽選で4つのグループに分けて、4名総当たり戦のリーグ戦を行う。つまり、2名での対戦を3回実施(1回戦、2回戦、3回戦、それぞれ1時間30分が競技時間)。勝敗は釣り上げたキスの総重量で決まる。リーグ戦の結果に勝ち点をつけていき、3戦の合計点で競う。
・準決勝、決勝
各グループから1名が準決勝進出
準決勝からは釣り上げた総重量で競う、勝ち上がりのトーナメント形式。準決勝は抽選で対戦相手を決め、準決勝勝者同士が決勝で戦う。それぞれ、競技時間は1時間30分。
この決勝大会にこの2名のダイワテスターが参加しました。
世界に誇る日本のトップキャスター 吉野海洋テスター
安定感の中に技が光るアングラー 川口友輝郎テスター
このお二人がどう戦いに臨んだのかは、過去の投魂物語ブログ「キスマスターズ決勝大会へ向けて」をご覧ください。まだ読んでない方はぜひ一度読んでからこの先を読み進んでいただけると幸いです。
最初に、大会全体の状況についてです。全体的に厳しい釣況となり、予選リーグの多くで、釣果が1匹対0匹で勝敗が決まるような状況でした。基本的には近場の釣り。近場でもキスがたまる場所が出てきますが、群れも小さく、群れの動きも早いため、安定した釣果を上げるのは至難の業、という状態が続いていました。
こんな状況の中で、それぞれのテスターがどのような結果を残したのでしょうか。
吉野海洋テスター
吉野テスターは抽選で2グループとなりました。
結果は
1回戦 対戦相手神崎選手 勝ち 287グラム対157グラム
2回戦 対戦相手館野選手 負け 0グラム対12グラム
3回戦 対戦相手戸松選手 勝ち 436グラム対0グラム
2グループのリーグ戦の結果、吉野テスターは2勝1敗で館野選手と並ぶも直接対決の結果により、館野選手が準決勝進出となりました。
ベテランの館野選手に対して、1匹12グラムの差で負けてしまったことが勝敗を分けました。全体で釣果がなかなか出せない中で、合計約700グラムも釣り上げているのは吉野テスターのみ。ここは、やはりキス釣りでの強さを見せてくれました。
しかし、残念ながら勝負としては予選リーグ敗退となってしまいました。
川口友輝郎テスター
予選リーグは3グループ。昨年優勝の駒澤選手も入っているグループの中での戦いでした。
結果は
1回戦 対戦相手駒澤選手 勝ち 66グラム対0グラム
2回戦 対戦相手和田選手 引き分け 0グラム対0グラム
3回戦 対戦相手鬼沢選手 勝ち 98グラム対68グラム
予選リーグの結果は2勝1分で準決勝進出。リーグ中負けなしで優位に立ち勝ち点を稼ぎ出しました。
準決勝に進出し、抽選の結果Bグループ、対戦相手は塚本選手。
準決勝になっても釣況は変わらず、両者ともキスを何とかひねり出すような粘り強い釣りが必要でした。1時間30分の制限時間ギリギリまで高い集中力を維持して戦いましたが、26グラム対51グラムで準決勝敗退となってしまいました。結果的に3位入賞となり、今後へつながる大きなステップとなったことと思います。
終了8分前でライントラブルがあり、そこからほんの2分程度で仕掛けを総入れ替えし、見事な手さばきでエサを付け、さらに最後の一投へ持ち込む。やはり名手としての勝負にかける気持ちの強さと、確かな技を感じました。
全力を尽くして戦った2名のダイワテスター。結果は残念なところもありますが、単に勝ち負けだけでは語りつくせないドラマがこの裏に隠れています。
次回の投魂物語ブログでは、このお二人との大会後インタビューをお届けします。