タックルの進化に感激!パワーキャスト&ウインドサーフ35!

文・写真/文・写真/大野 等(おおのひとし)1969年富山市生まれ。DAIWAフィールドテスター。
全日本SCF・北陸協会岩瀬釣友会会員。
 
 
 
今年の春に発売になった並み継ぎ竿に新たな仲間が加わりました。久々の復活である「パワーキャスト」
トーナメントブランドとしてデビューを飾ったトーナメントプロキャスターの裏で動いていた、新たな並み継ぎ投げ竿シリーズの展開になります。
 
 
2017投魂カタログにてお披露目となったパワーキャストですが、そのスペックに驚いた方も多いのではないでしょうか。まさかの価格帯で登場でしたから。従来の並み継ぎ竿に比べたら、ガイド数やリールシート、搭載パーツの価格を考えると、どうなってるの?と聞きたくほど。見れば見るほど使ってみたい気持ちがウズウズ。ということで、一番軟らかいパワーキャスト23号-390を今年の新戦力として加えてみました
 
 
皆さんが気になる使用感についてのファーストインプレッションは、いい意味で裏切られましたシッカリした並み継ぎ竿の仕上がり具合に驚いたのが素直な感想錘負荷が18号~27号と幅広い対応力のある23号-390をチョイスしたので、もっとしなやかな調子かと予想していましたが、エントリークラスと言えども、抜かりなく仕上げてあります。
 
「30号までしかないの?」という声も、耳にしましたが、これだけしっかりした竿なら、エントリークラスの投げ竿としては、ラインナップにある一番硬い30号-405なら、充分な対応が可能ですし、33号以上を求めるとなると、きっとワンランク上の投げ竿が欲しくなると思います。
 
 
 
まずこのロッドの特徴として、ロッドのネジレを徹底的に防ぎ、釣り人に革新的な操作性の向上を与えた構造、「X45」を搭載している点。これが、このクラスにとっても重要な要素なんです。「しっかり感」を体感できる要因なんだろうな、という印象です。
 
 
また、ガイドにも拘って糸絡みしにくいKガイドを搭載しています。
 
 
そして、SICトップガイドを採用。これはマストですよね。
 
 
このように、投げ竿としての基本をシッカリと押さえた上で、2分割バランサーは忘れず搭載。
 
 
これまたロッドケースまで付いています。至れり尽くせりです。
 
 
 
 
ダイワの展開している投げ竿は、それぞれに特徴、有る意味「癖」を持たせています。細身設計、ハイテーパー設計、ロングベリーバッドシステム、元竿節長設計、様々な設計手法を駆使して、キャスターである我々に投げ釣りの醍醐味、楽しさを提案しています。
だからこそ、今回のパワーキャストは、「投擲の快適さ、扱いやすさを狙った設計」がしっかりと落とし込めているんです。
私の選択した23号-390は一番軟らかい番手ですが、25号シンカーをかけて、早く振り切るのではなく、シンカーの重さをシッカリと感じるように振ってやると「あら、100m以上飛んでっちゃた」といった感じで、説明通りの扱いやすい投げ竿に仕上がっています。
 
せっかくパワーキャストを使うのであれば!ということで、組み合わせたリールが
今年の春に発売となったウインドサーフ35
 
 
どうしてもダイワのサーフリールというと、ヨンゴー(45mmストローク)が目立ちますが、35mmストロークもトラブルレスであり、快適さに加え耐久性も格段に上がってきました。ウインドサーフ35は、7年振りのモデルチェンジということで、いよいよこのクラスにまでマグシールドエアローターが搭載。新型ボディの剛性感も相まって、回転性の向上と初期の回転性能の維持ができ、大きく改善されています。店頭でハンドルを是非回して欲しいです。きっとその滑らかさに驚きます。
ボディデザインとホワイトカラーも、なかなかカッコいい!
 
実際、この春の新製品を活用して釣りをしていて、盛期になって来た分、キス釣りを存分に楽しんでいます。
 
 
 
タックルの進化で、ベテランキャスターともなると、8色以上を狙った超遠投の話をされる方もいらっしゃいます。確かにキストーナメントでは、時には超遠投が必要となることがあるのですが、普段の盛期のシロギスの数釣りとなると、まずは、100m=4色が一つの壁だと思いますし、それだけ投げることができるようになれば、シロギス釣りが充分楽しめると思っています。
振り出し竿の取り回しの良さは本当に魅力的ですが、やはりロッドパワーに勝る並み継ぎ竿は、「飛距離」という点では一日の長を認めざるを得ません。ということで、並継ぎ投げ竿+投げ専用リールの組み合わせというのが、数釣りのベストタックルだと思います。
 
これから投げ釣りを始める方や振り出し竿からステップアップしたい方、そして、ベテランキャスターにもライトな感覚で手頃な並み継ぎ竿を!と考えている方にぜひおすすめです!「パワーキャスト&ウインドサーフ35」、まずは手にとって触ってみてください。
 
でも、なかなか今まで出来なかったブラックカラーの外観に、こんなに豪華な並み継ぎ竿作っていいの?再度言ってしまいますが、これは「恐るべき並継竿」ですよ。これは長年投げ竿開発に携わってきたから断言できることです。恐らく、他では真似できないほどの完成度とスペックを追求しています。だから、はっきり言います、おススメですと!!
 
 
 
 
合わせて、フィッシングショーでお披露目した45mmストロークリール用の7.5度スプール、通称「ナナハンスプール」のチューニングパーツがSLP WORKSより真っ赤な色が特徴的な「RCSサーフスプール」として発売されました。
実は、私も一つ導入済み。スプールは、キャスターにとっては財産です。飛び過ぎ注意のナナハンスプール、こちらも体感していただきたいですね。
 

2021年11月

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