ショートロッドの魅力満載!「トーナメントプロキャスター」

文・写真/石亀明夫 いしかめあきお 1953年生まれ千葉県在住 DAIWAフィールドテスター 日本サーフキャスティング連盟所属マスターズサーフ会長
 
 
 
 
いよいよダイワキスマスターズ2017年が始動し、本格的な投げシーズンがスタートです。
 
ただ、例年にも増して、いや私が投げ釣りを始めて以来の不調な春の房総。
クロダイ釣りではあるまいし、この時期、1尾を求めて砂浜を転々とする状況で途中から、釣りというより投げ錬になったり、タックル談義になったりする。
そうなると、シロギスキャスターの永遠のテーマは、自分に合ったロッドを見つけ出すことではなかろうか?と思ったりします。
 
あり余るほどの筋力や体力がある人なら、どんな剛竿も難なく制してしまうんでしょうが、多くのキャスターは、もう少し飛距離を伸ばしたい!とか、もう少しコントロール良く投げたい!と思っているはずです。
 
私も痩せ型で貧弱な筋肉のため、飛距離は出したい!しかし、身体に負担のかかり過ぎる高い号数は使いこなせないのが実情。そこで色々試していましたが、スカイキャスターに、いわゆるショートロッドの385バージョンが追加されて手にしたのが30-385。実釣で使用してみて「これが自分の求めていたロッドだな」と直感しました。
 
 
それは、405と比較して385という長さから起因する軽さ、取り回しの良さ、そして何より20cm短いことにより、スイングスピードのアップ、振りぬきの良さに繋がったからなんです。また、この恩恵で同じ号数なら405と遜色なく飛距離が稼げます。
 
 
疲弊しないで飛距離が稼げるお得なショートロッドを皆に使って欲しくて、ことあるごとに知り合いには振ってもらっているのですが、一般的に385は405と比較して飛ばないのでは?とか、入門者用?みたいな先入観が蔓延しているようで、本格的キャスターにとっては、蚊帳の外になっているのが現状です。
 
今回、非常に嬉しかったのがNEWトーナメントプロキャスターに、30号が新たにラインアップされたことです。
 
本格的な385なら皆さんに手に取って頂けるのでは?というのが狙いで、これこそが本当にお勧め、絶対に使って欲しいトーナメントプロキャスターAGS30‐385なんです。その証拠に元ガイドの径を遠投用に30mmにしています。
 
 
そこで、トーナメントプロキャスターAGS30-385に入魂すべくゴールデンウィークのさなか、5月12日から始まるキスマスターズ千葉大会の直前、早速ニューロッドをかかえて下見に出掛けてみました。が・・・生憎、この日の保田海岸の釣況は最悪。
せっかく、良い感じで飛ばせるロッドの良さが活かせません。そこで、隣の勝山海岸へ移動を決断しました。
 
連休中ということもあり、釣り人は多いけれど、ほとんど釣れていない様子。それでも浜の中央付近から沖の深みに向かってフルスイング。
 
振りぬけの良さと後ブレの無さは特筆もの。ストレスなしで気持ち良く飛んで行きます。もしも、現在使用しているロッドがどことなく重いとか硬い、あるいは振り切れないとか、持て余してる感触を持っているキャスターの方々は是非、このトーナメントプロキャスターAGS30-385を試してみて欲しいです。
 
また、30-405よりは硬い竿が欲しいと33-405にしてみたものの、曲げきれていないキャスターを多く見かけます。特に釣りの後半に疲れが出てくるとコントロール性が悪くなる傾向にある方々も、きっと投釣りの認識が変わると思います。
 
非力の私でもこのロッドを使うと、7色あたりからサビいてこられるんですから。やっぱり飛びの良さを体感できるのは投げ釣りならではの醍醐味です。
そんな訳でこの日は6色付近までサビいてきたら、明確なシロギスのアタリ。やはりAGSの感度は素晴らしいです。新たなCリングだけでなく、カーボンスレッドの恩恵も大きいのでしょう。
 
 
シロギスの居る場所が分かればこっちのもの。その後、キスとメゴチのアタリを区別しながら・・・、やっぱりね。
 
 
そうそう、このロッドにデザインぴったりのグルピタフィンガーDG‐7007を使用して投げましたが指のフィット感が良いですね。厚手の本皮で扱いやすく、着脱時に役立つプルタブも何気に便利。これも是非、使用してもらいたいものです。
 
この日同行した仲間にトーナメントプロキャスターAGS30-385を振ってもらいました。
 
その感想は?
 
プロキャスター30号オーナー談
「このロッド、軽くて使いやすいと思っていたけど、この385の軽さは次元が違う」
「コントロール性能にも長けている!驚いた」
 
スカイキャスター33号のオーナー談
「なんでスカイキャスター33号より飛距離が出るの?」
 
以上が生の声。驚愕の声と共に「絶対買う!」とまで断言。
やはり「体感」すると、目から鱗なんでしょうね。
 
お気に入りだったスカイキャスター30-385と比較すると想像以上に性能アップしたトーナメントプロキャスターAGS30-385。こんなに細身に変身しています。
 
今年はこの竿で釣りまくるぞぉ~!

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