来週は、もう師走なんですね。
釣り具業界は、どのメーカーも来シーズンへ向けての準備で大忙しの時期だと思います。
我々も通常の業務に加えて、
フィッシングショーのアイテムチェック、ブースレイアウト、デモツールの検討、キャプションの確認、
そしてショー前後に発行予定の総合カタログの校正と、冗談ではなく猫の手も借りたい状況
特にカタログの校正は、分量も多く、数字も細かいので神経を使います
そんな校正作業の中で、改めて面白いなあ、と気づかされたのが、ロッドの先径。
ロッドのスペック覧には大体記載されている表記ですが、余り注目されない数値かもしれませんね。
でも、眺めていくと(ある意味当たり前ですが)それぞれのロッドのコンセプトが浮き彫りにされていくような、
そんな感じが。
昨年以降発売されたPRESSO AGS/PRESSO-LTD AGSロッドの先径を細い順に並べると、
以下のようになります。
1位 0.6mm PRESSO-LTD AGS60UL-SMT
2位 0.8mm PRESSO AGS54XUL-S / PRESSO AGS62L-S
3位 1.0mm PRESSO AGS64L
4位 1.1mm PRESSO AGS510XUL / PRESSO AGS61UL
5位 1.2mm PRESSO AGS62XUL
6位 1.5mm PRESSO AGS64UL
1位のLTD-SMTは、やはり、といった感じ。
超弾性チタン合金ならではの繊細さが、「別次元の乗りと感度」を実現しているわけですね
2位のソリッドティップ(Sはソリッドの略語です)の2本との差は、数値でも表れています。
チューブラーで一番細いのは、意外かもしれませんが、今年発売のAGS64L。
「察知し、即座に掛ける」為に、バットは復元力の高い3DXを採用してしっかりとした張りを持たせながらも、
ティップは細く柔軟に設定。
『乗せ掛け』調子の『乗せ』部分も重視している、高田テスターのコンセプトが垣間見えるところです
逆に三浦スタッフプロデュースの62XULは、相対的には太目の設定。
これは、勿論、「弾かずに、口に残す」ため、つまり、
ティップに仕事をさせず、ベリーの曲がりで魚を乗せていく為にそうしているわけですね。
ビリ、というか、一番太いのは64UL。ある意味ダントツに太いわけですが、これにも勿論理由があります。
昨年の秋ごろアップしたこの記事にも書きましたが、
64ULは、大規模ポンドのディープ攻略をテーマに開発されたロッド。
遠投した先のボトムの微かなバイトをとっていくためには、太く張りのあるティップが必要なわけです。
ですから、同じ64同士、ティップだけで64ULと64Lを比較すると、64ULの方が硬く感じると思います。
ただ、最終的に、バットまで含めた全体のパワーを見ると、
当然ULよりLの方がしっかりとした張りがあるということですが。。。
で、この64ULについては、昨年の秋、収録したものですが、
高田テスターがコンセプトを語った動画があります。
(といいながら、すみません!強風と雨で音声が収録できなかった為、無音です。字幕でフォローしています)
という感じで、ロッドの先径と、コンセプトの関係でした。
それでは、カタログ校正に戻ります。。。
P/P事務局:mel(カタログ絶賛校正中)