<安>桧原湖向け「仕掛け選択術」

例年に比べ高水温からのシーズンインとなった桧原湖ですが、ここへきてようやくターンオーバーが始まったようです。

この時期になってくると誰もが頭を悩ませるのが、仕掛け選択。

今回は、桧原湖をメインとした東北エリアでの安藤流「仕掛け選択術」を解説させていただきます。

まず、絶対に準備しておきたい仕掛けがこちらの3シリーズ。(勝手に3種の神器と呼んでいますw)

1つ目は、桧原湖の鉄板仕掛け、速攻ショート!

143B7201-DFC0-4664-BBC1-11754CCDC676.jpeg

2つ目は、ローライト時のアピール力抜群な速攻夜光留!

4AA8EB9B-A436-4025-A8A6-7884FF2FFCDB.jpeg

そして、3つ目は、東北エリアだけでなく全国的にも大人気の速攻赤留!

19C5C227-96B9-427D-84E2-BF0F07DE46E3.jpeg

この3点は絶対にタックルボックスに入れておいてほしい仕掛けです。

(というか、桧原湖の大抵の状況であれば、この3種類の使い分けでなんとかなります。)

では、これらをどのように使い分けるのか!?

使い分けのキーとなるのは、①天候(=ローライトかハイライトか)、②魚の気持ち(アピール系が効果的か、それともナチュラル系が効果的か)の2点です。

つまり、上述した3点の仕掛けがそれぞれどの状況に対応するものなのかを整理する必要があります。

これをまとめたのが下記の表です。

B606F4C4-1E7C-41C4-9563-B9A5E175411B.jpeg

(これは上述した3点以外の仕掛けを使う際にも重要なポイントですので、みなさんのお気に入りの仕掛けについて、どの状況にマッチするのか整理してみてくださいね!)

これは、針のカラーとチモトの留めの役割を基準に分類しています。

針に着目すると、サクサスコートの素針はローライトではシルエットがぼやけるのでナチュラル系に、逆にハイライトではシルエットが目立つためアピール系に分類できます。また、ケイムラ系のハリはローライト下の微量の紫外線でも発光するのでアピール系に、逆にハイライト下ではナチュラル系に分類できます。

次に、チモトの留めに着目すると、留めがなければナチュラル系、紫外線で発光する夜光留や赤留はローライトでもしっかりと発光することからアピール系に分類できます。

ここで「あれ?」と気づいた方は鋭い方です。

そう、夜光留はアピール系と言っていながら、ハイライトではナチュラル系に分類されています。

これは、夜光留のカラーの特性によるものです。つまり、ワカサギ目線で水中から仕掛けを見上げた際に、ハイライト下における夜光留の光は太陽光と被るため、シルエットがぼやけるのです。

と、こんな感じでざっくりと仕掛けの分類をしてみましたが、じゃあ結局どの仕掛けを使えばいいのかというと・・・

とりあえず、朝のスタート時はローライトとなりますので、ローライト対応の仕掛けを使うのがおすすめですが・・・アピールとナチュラルをどうするべきかは・・・釣ってみないとわかりません。

そこで、まずは左右でタイプの異なる仕掛け(アピール系・ナチュラル系)をそれぞれ使って様子見をするのがおすすめです。

個人的にはスタート時は「速攻ショート」と「速攻夜光留」を使うことが多く、その日のワカサギがアピール系を好むのかナチュラル系を好むのかを見定めていくのがよいと考えています。

※これも日が昇りローライトからハイライト水中のコンディションが変化すると、上記表のとおり、しけの役割も変わってしまうため、注意が必要です!

と、長々と解説してしまいましたが、まずは上記の表を理解した上で、お手持ちの仕掛けを分類し、状況ごとに使い分けてみるのがよいと思います。

ちなみに、針の本数も気になるかと思いますが・・・これはアピール力を高めたいなら「針数多め・ハリス間隔狭め」、ナチュラル系で行くならば「針数少なめ・ハリス間隔広め」と理解していただくとわかりやすいと思います。

そのほかにも、今回紹介していないミドルハリス・ロングハリス系の仕掛けはワカサギの活性が高い時期には非常に有効ですし、手持ち1丁で丁寧に誘う釣りでは低活性下でもワカサギに警戒心を抱かせることなく誘うことができます!

この辺りはまたの機会にご説明させていただければ幸いです。

皆さんも、3種の神器を使いこなして、釣果を伸ばしてみてはいかがでしょうか!?