2025年2月アーカイブ

2月6日から212日まで、DAIWAアングラーの和田浩輝スタッフが人生初の海外であるイタリアへ。その模様をレポートします。

人生初の海外でイタリアへ

 和田スタッフにとって初めての海外。不安もありましたが、その不安をワクワクが上回ったと言います。

「初めての海外で何も分からず不安ばかりでした。ですが、イタリアでのエリアトラウトの人気もSNSなどで知っていたので、どんな釣り場で、皆さんとどんな話ができるのだろう、イタリアはどんな世界だろうと、次々と楽しみなことが出てきてワクワクが止まりませんでした。そんなワクワクを胸に出発をしました」

 飛行機でおよそ14時間30分。和田スタッフは初の海外の地イタリア・ミラノへ到着しました。「到着後はDAIWA Italyの方が迎えに来てくださり、車に乗って移動。イタリアの街並みや雰囲気に圧倒されました。その日はDAIWA Italyの社内見学やイベントの打ち合わせを行いました。そして、 夕方になると少し頭がボーッとする感覚になってきました。これが時差ボケなんだ! と人生初の体験にテンションが上がりましたね。初めての事ばかりで全てが新鮮でした」

 翌日は、皆さんと合流してイベント会場までおよそ2時間30分の車移動。とても綺麗でロケーションの美しい釣り場に到着です。

「イベント会場である釣り場 『ASD MONDO PESCA』に到着。とても大きなポンドと中規模ポンドが2つの計3つのポンドからなる釣り場です。 ルアーポンドは3つのうちの中規模ポンドの1つで水深は3mほど。当日の水質はステインで足場も整えられており、 とても釣りやすい環境でした」

早速、イタリア初の釣りを開始。PRESSO LTD AGS 61L-S+エステル0.35号のタックルで、まずはスタート。このタックルは日本のどのエリアでも使う汎用性の高いタックルで、イタリアでもこのタックルをセット。

LUMION 1.6gのブルーグロッタからスタートして表層を巻くと、なんと1投目にヒット。イタリアのファーストフィッシュをキャッチできました」

釣りを楽しみながら設営準備も終わり、翌日、ついにイベントの開催です。

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和田スタッフ自身、初の海外渡航でもあるイタリア。現地のエリアポンドを前にご満悦。

PRESSO Days初日

雨の予報でしたが当日の天気は晴れ時々曇り。朝から多くの方が集まってくれました。参加者は、イタリアからだけでなく、なんとスロバキアやリトアニア、ハンガリーなどからも遠路参加してくれるほどでした。

「有難いことに大変多くのアングラーにお越しいただきました。朝からセミナー開始までサイン会のようにサインや写真を撮らせていただき、タックルについての質問や釣り方、セッティングなどコアな質問も多くいただきました。 皆さんとお話している中で感じたのは、イタリアのエリアトラウトのレベルの高さ、そして、とても人気があることです。そして、中でもPRESSOは人気であり、PRESSO LTD AGSPRESSO AIR AGSはもちろん、 イタリア限定のPRESSO LTD AGS Italian specialなどのハイグレードモデルを使っているアングラーも多くいらっしゃいました。そして、実釣セミナーを午前と午後の2回行い、タックル紹介とともに状況にあったルアーローテーションをして実釣をしました。スプーンはLUMIONATTRAがよく釣れ、クランクはWABCRA Jr.SRWABCRA SLIMNYORO CLAZYDOUBLE CLUTCH 60F1が高反応でした。特にWABCRA SLIMは、リップを立てていることで水が壁を押すようにして作り出す強い水押しによって、下からワラワラとトラウトが湧いてきて、バイト連発でした。 セミナー終了後もたくさんの質問があり、釣りに対する情熱を強く感じました」

たくさんのアングラーに参加いただいたPRESSO Days初日のイベントは、無事に終了しました。そして、翌日には大会が開催されました。

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セミナーでの講師を務め、熱心なイタリアのアングラーから質問を受け、わかりやすく丁寧に解説。

PRESSO Days 2日目

朝からあいにくの雨でしたが、 参加選手の皆さんは朝から気合いが入っていて黙々と準備をしていました。試合形式はペア戦で、予選はリーグ戦を行い、各リーグ上位1ペアが準決勝に勝ち進み、その後決勝という試合スケジュールです。和田スタッフのペアは、DAIWA ItalyアンバサダーであるSebastianoです。開会式を行い、和田スタッフもそこで挨拶をしてから試合がスタート。

「たくさんの放流があり、1試合目はとてもよく釣れました。PRESSO LTD AGS 61MLPRESSO AREA TYPE-E 0.4号のセッティング、それとPRESSO LTD AGS 61MLFPRESSO AREA TYPE-E 0.35号のセッティングの2本を使い分け、MOOVER 2.4gを使いました。カラーはボタンインコで、ほぼ11匹の釣果でした。2試合目から魚の活性は落ち着き、11匹を丁寧に釣っていく展開になりました。ボトム付近に魚が溜まっていたので、 あえてMOOVER 2.4gの重ためスプーンのままカラーローテーションをしてボトムトレースすると、よいバイトが多かったですね。カラーはナイト&デイやブラッディーがよかったです。試合後半になってくるとスプーンへの反応が弱くなり、色々試してみるとDOUBLE CLUTCH 60F1の浮上パターンで連発しました。カラーはトッピングフードがメイン。タックルはPRESSO LTD AGS 61L-SPRESSO AREA TYPE-E 0.35号のセッティング。レンジを表層から中層へと変えながらジャーキングをする攻め方がよかったです。予選を通過しましたが、準決勝で敗れて結果は5位でした。準決勝はメタルバイブのパターンが強かったようで、皆さんのレベルの高さを改めて感じました。とても楽しかったです! また出られる機会あれば、万全の準備をして挑みたいですね」
 そして、決勝が終わり閉会式へ。その頃には雨も上がり、 イタリアらしいアットホームな雰囲気の中で、健闘を讃えあう閉会式が開催されました。

「上位入賞ペアの名前が呼ばれ、 皆で盛り上がる! 素晴らしい選手同士の讃え合いであり、これぞコンペティションだと感じました。ますますイタリアが好きになりました。私たちの賞品は雨のなか頑張っていたジュニアペアにプレゼントしました。日本同様に子どもたちが、これからも釣りを続けて欲しいという願いも込めてのプレゼントです」

最後に釣り場のオーナーが、今回の PRESSO Days 開催の感謝を伝えてくれ、チームDaiwa Italy 一人一人を紹介して讃えてくれました。こうして、素晴らしい2日間は幕を閉じたのです。

「今回のイタリア活動で、とてもお世話になったDAIWA Italyチームの皆さん。本当にありがとうございました」

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多くの参加者で盛況になったPRESSO Day2日目。イタリアでのエリアフィッシング熱も、この一枚からうかがえる。

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イタリアでお世話になったDAIWA Italyのスタッフの皆さん。和田スタッフを温かく迎え、サポートしてくれた。

最終日 最終日はイタリアの釣具店を見学

「まずは専門店である"Gone fishing garea shop"へ。 中に入るとアッと驚く品揃えで日本と変わらないほどでした。DAIWAのバナーとペンを用意されており、有難くサインさせていただきました。お店のご夫婦は2 日間ともPRESSO Days に参加してくれました。品揃えを見てもイタリアのエリアトラウトの人気の高さやレベルの高さを感じました。2店舗目は、"Punto Pesca Tagliable"へ。 なんとお店には、私が来ることを知って、お客さんが集まってくれていました。有難いことに、まるでゲリラ店頭イベントのように、ロッドやバッカン、ケースなどにサインをして写真撮影をしました。PRESSO Daysに来てくれていた方々も会いに来てくれて、とても嬉しかったです。温かい歓迎を受け、帰るのが少し寂しくも最終日は終了しました」

こうして充実したイタリア滞在は終了し、 寂しい気持ちもありながら帰路についた和田スタッフ。

「今まで海外に行ったことも、行く機会もありませんでした。今回初めての海外であるイタリアでの経験は、私のこれからの釣り人生に大きな影響を与えてくれ、世界観が変わりました。素晴らしい国であるイタリアをはじめ、他国でもエリアトラウトというジャンルがワールドワイドに、もっともっと広がっていくことを切に願うとともに、活動を頑張っていきたいと思いました」

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最初に入ったGone fishing garea shop。お店のご夫婦と記念撮影。店内のタックルの品揃えは驚くほど充実。

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2件目のPunto Pesca Tagliable。こちらでは、前述までにPRESSO Dayに参加してくれていたアングラーたちから暖かい出迎えをうけた。

冬を引きずっているトラウトたちは多い

 少々タフだったウィンターシーズンは、水温の上昇と共に春のパターンへと推移していきます。しかし、一気にスパッと切り替わるわけではありません。冬から春に移るタイミングでの、的確な攻略術を高田さんが解説します。

「水温に着目してください。水温が二桁まで上がってきたら、冬から春パターンに変わっていく目安になります。ただし、10℃以上になったからといっても、ポンドにいるすべてのトラウトが春のコンディションになるわけではありません。まだ冬を引きずっている個体もいるし、水温89℃で春パターンになっている気の早い個体もいます。いろいろな状態のトラウトたちが混在している、ファジーなタイミングなんです。

 そして、三寒四温の春先ならではの気象にも、注意が必要です。ポカポカとした暖かな陽気だったのに、急に冬に逆戻りしたような寒い日がやってきて、フィールドのコンディションは安定していません。水温の上昇で確実にトラウトたちの活性は上向きですが、何を投げてもイージーに釣れるというわけではありません。春先ならではのパターンで攻めていかないと、納得のいく釣果を上げることはできません」

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フィールドコンディションの変化に注意

 春先は、トラウトたちのコンディションが目まぐるしく変わるのが一番の特徴です。三寒四温で、前日は暖かく表層でよく釣れていたのに、次の日は気温がぐんと下がって、ボトムにトラウトが集まる冬のような状況になることもまれではありません。

「日替わりでトラウトのコンディションが変わるだけでなく、一日を通してタイムセール的にコロコロと変わることもよくあります。表層で反応がよかったのに雲がかかって陽射しが遮られたり、風が水面を吹き抜けたりしただけで、レンジが下がる、といったこともあります。釣りをしながら、常にエリアを取り巻く環境の変化にも気を配っておく必要があります。風が吹いたり、陽が射してきたなど、ちょっとした変化を見逃さずに、それにアジャストさせてレンジやルアースピードなどをマメに変えていくことが、春先を攻略する基本となります」

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釣りをしながらでも、常にフィールドを取り巻く環境の変化に注意を払っておく。ちょっとした変化でも、トラウトの動きがガラリと変わる

動きが緩慢なトラウトも少なくない

 春先は、冬の状態を引きずっているトラウトが少なくありません。トラウトの冬のコンディションで特徴的なのが、動きが緩慢になること。動きが鈍り、スピーディにルアーを追ったり、長い距離を追うようなことはしなくなります。

「春先も、動きの鈍いトラウトは少なくありません。なので、ルアーセレクトするときに重要になるのが、ルアーのリトリーブスピードなんです」

 釣り始めてからのサーチではレンジを探るだけでなく、どんなスピードがいいのかも、併せてチェックしていくようにします。同じレンジをチェックしていくときにも、遅いパターンや速めのパターンと数通りのスピードで引いてみます。それで、どのレンジとスピードがいいのかを絞り込んでいくんです」

 スピードの調整としては、スプーンの場合、やや速めに引いてきたいときには1.21.6g、遅く引きたいときには0.81gを基準にするとよいでしょう。スプーンのウェイトは、単純に重いか軽いかだけでなく、スピードをコントロールするときにも重要な要素になります。

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ルアーのリトリーブスピードがとても大切。活性が上がってきたとはいえ、スピーディにルアーを追ってくる個体は意外と少ない

クランクもレンジ&スピードの調整が可能

クランクベイトは、春先に実績を上げているルアーのひとつ。スプーン同様に、こちらもレンジとスピードの調整が重要になります。

「表層付近をやや速めに引きたいときには、WABCRA Jr.SS(スローシンキング)のSR。遅く引きたいときには同じくF(フローティング)のSRを使うなど、同じクランクでも浮力や潜行深度の違いでスピードを調整することができます」

クランクベイト以外でも、春に高い実績のあるルアーがミノーです。ゆっくりと見せて喰わせる、という狙い方ではなく、シャープな動きによってリアクションでバイトを誘います。

「操作系ルアーのミノーの場合、注意しておきたいのが移動距離です。ロングジャークなど移動距離が長いと、冬から抜けきっていないトラウトはミノーに反射してもすぐに追うのを諦めてしまいます。スピーディでクイックな動きでもいいんですけど、移動距離を短めにすることが大切ですね。DOUBLE CLUTCHでジャーク&ポーズでの縦の誘いをするときには、急速潜航する距離と浮上していく距離は、あまり長くしない方がいいでしょう。ロッド操作ではなく、デジ巻きといったリーリングだけで細かい縦の動きを出してみるのも、かなり有効ですよ」

イージーに釣れる春のハイシーズンはもう少し先

 冬から春へ移行するタイミングは、トラウトたちのコンディションは一定ではなく不安定。少しでもトラウトたちのルアーへの反応が鈍ってきたと感じたら、すぐにルアーや釣り方を変えていくことです。同じカラーやルアーが長く釣れ続くことはまれで、目先をテンポよく変えてあげることが大切になります。

「ウィンターシーズンから春のハイシーズンまでの早春は、この季節ならではのパターンを組んでぜひ釣果アップしてください。4月に入りGW連休のころまでは春のハイシーズンになります。どんなルアーを投げてもよく反応するし、釣りやすい状況です。春の釣りを楽しんでくださいね」

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