初代LUVIASが誕生してから20年。 今シーズン、満を持して6代目LUVIASが誕生した。ZAIONボディ× ZAIONローターを搭載し、 軽量性と剛性という相反する性能を高次元で実現しています。このNEW LUVIASを和田浩輝さんにじっくりと解説していただきます。
「僕は学生の頃、 12LUVIASを愛用していました。 当時はその性能にも満足していましたが、 愛用していたからこそ感じる24LUVIASの進化。軽さ、 操作性や感度の向上など、 あらゆる面でダイワテクノロジーの技術の高さ実感ました」
さらにAIRDRIVE DESIGNの採用により操作性の向上に繋がり、意のままのルアー操作を可能にしました。
AIRDRIVE DESIGNがもたらす大きなアドバンテージ
AIRDRIVE DESINGは、 意のままにルアーを操作することを追求した次世代スピニングリールの設計思想のこと。 このAIRDRIVE DESINGは、 最大4つのテクノロジーで構成されています。巻き出しが軽く、 ハイレスポンスな回転を生み出す『エアドライブローター』。軽量、 トラブルレスな『エアドライブベール』。不要な肉を限界まで削ぎ落し、 軽量化を突き詰めた薄肉設計の『エアドライブスプール』。メインシャフトを高精度カラーで支持し、 さらにピニオンギアと非接触構造とすることで、 高負荷時でも回転ノイズの極めて少ない軽い巻き上げを可能とした『エアドライブシャフト』。この4つが融合しAIRDRIVE DESINGを形成しています。
「AIRDRIVE DESIGNは、 エリアトラウトでもメリットしかありません。 特に伝えたいのがエアドライブローター。 従来のローターと持ち比べたことがあるのですが、 とても軽い。 この軽さは低慣性に繋がります。慣性のあるリールだと、 止めるときもリールが回ろうとするので止めたときにグッと重さを感じます。巻き出しのときも止まっている状態から巻き出すので抵抗を感じやすい。 しかし、 エアドライブローターの軽さにより低慣性になったことで、 スっと巻けてピタッと止めれる。 止めたいときも意のまま止めれることができるし、巻き出しもとてもスムーズです。 そのためルアーの動きにも緩急がつけやすくエリアトラウトもとてもマッチしています。 また、 ローターが軽いことで感度も向上して、 ルアーの動きも手元に明確に、 より感じやすくなりました」
これらの相乗効果とリールの重量バランスの改善により、 高次元での操作性を実現しました。
エアドライブローターにより、今まで以上にキレのあるデジ巻きが可能になった。ピタッと動き、ピタッと止まる。
エステルラインをサポートする高性能ドラグのATD TYPR-L
ドラグはATD TYPE-Lを搭載。トラウトの引きに合わせてスムーズに作動し、 初動レスポンスが高まっています。
「ATD TYPE-Lのドラグ性能に惚れています。アワセの大きさに自然とドラグが出てくれて、 エステルラインでもアワセ切れしずらい。にも関わらず、 しっかりと粘りが効いてるのでフッキングミスが少ないんです。また、魚を掛けてからの追従力も素晴らしく、 魚を暴れさせない適度なドラグの出方が自然と魚をいなしてくれるのでバラシが少なくなりました。これはスプール裏の構造の見直しにより、 作動抵抗の少ないドラグ発音機構に進化。よりピッチの細かい滑らかなドラグとなったことに加えて、 ドラググリスもATD TYPE-L仕様になっているため、このドラグ性能を実現しているんです」
ドラグ作動時の滑り出しと追従性を追求し、ドラグ設定を気にすることなくファイトに集中することが可能となりました。
エステルラインでのアワセ切れのリスクを軽減してくれる優れたドラグのARD TYPE-Lは、エリアフィッシングでは頼もしい機能。
エリアトラウトでのギア比使い分け
今回の24LUVIASで、エリアトラウトにおいてメインになるのはLT2000S-PとLT2000S-H になります。それぞれの一回転の糸巻量はLT2000S-Pが64cm、LT2000S-Hが76cmになります。
「スプーンやクランクを巻く釣りではLT2000S-P、ボトムやミノーなどの操作系の釣りでラインスラッグが出る釣りはLT2000S-Hがオススメです。 巻きの釣りでは、 張らず緩めずの適度なラインテンションが必要で、魚が反転したときにも適度なラインテンションのおかげで弾きにくいのです。 巻きの釣りでもハイギアは使えますが、糸巻量が多いためルアーとダイレクトになりすぎてアタリを弾くときもあります。しかし、 ボトムルアーやミノー、トップウォーターなどの操作系の釣りではLT2000S-Hの出番です。操作系の釣りはラインスラックが出やすく、魚のバイトも一瞬であることが多いです。その一瞬のバイトを逃さずにハイギアモデルなら一気にラインスラックを回収してフッキングに持ち込むことができます。それに加えて、バイブレーション系ルアーのリフト&フォールもハイギアの方が、圧倒的にアクションをしやすいですので、 使い分けは重要です」
このように、 リールのギア比の使い分けは重要で釣果アップにも繋がるのです。
ギア比に合わせたルアーセレクトをすることで、使うルアーのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能。