2024年8月アーカイブ

初代LUVIASが誕生してから20年。 今シーズン、満を持して6代目LUVIASが誕生した。ZAIONボディ× ZAIONローターを搭載し、 軽量性と剛性という相反する性能を高次元で実現しています。このNEW LUVIASを和田浩輝さんにじっくりと解説していただきます。

「僕は学生の頃、 12LUVIASを愛用していました。 当時はその性能にも満足していましたが、 愛用していたからこそ感じる24LUVIASの進化。軽さ、 操作性や感度の向上など、 あらゆる面でダイワテクノロジーの技術の高さ実感ました」

さらにAIRDRIVE DESIGNの採用により操作性の向上に繋がり、意のままのルアー操作を可能にしました。

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AIRDRIVE DESIGNがもたらす大きなアドバンテージ

 AIRDRIVE DESINGは、 意のままにルアーを操作することを追求した次世代スピニングリールの設計思想のこと。 このAIRDRIVE DESINGは、 最大4つのテクノロジーで構成されています。巻き出しが軽く、 ハイレスポンスな回転を生み出す『エアドライブローター』。軽量、 トラブルレスな『エアドライブベール』。不要な肉を限界まで削ぎ落し、 軽量化を突き詰めた薄肉設計の『エアドライブスプール』。メインシャフトを高精度カラーで支持し、 さらにピニオンギアと非接触構造とすることで、 高負荷時でも回転ノイズの極めて少ない軽い巻き上げを可能とした『エアドライブシャフト』。この4つが融合しAIRDRIVE DESINGを形成しています。

AIRDRIVE DESIGNは、 エリアトラウトでもメリットしかありません。 特に伝えたいのがエアドライブローター。 従来のローターと持ち比べたことがあるのですが、 とても軽い。 この軽さは低慣性に繋がります。慣性のあるリールだと、 止めるときもリールが回ろうとするので止めたときにグッと重さを感じます。巻き出しのときも止まっている状態から巻き出すので抵抗を感じやすい。 しかし、 エアドライブローターの軽さにより低慣性になったことで、 スっと巻けてピタッと止めれる。 止めたいときも意のまま止めれることができるし、巻き出しもとてもスムーズです。 そのためルアーの動きにも緩急がつけやすくエリアトラウトもとてもマッチしています。 また、 ローターが軽いことで感度も向上して、 ルアーの動きも手元に明確に、 より感じやすくなりました」

これらの相乗効果とリールの重量バランスの改善により、 高次元での操作性を実現しました。

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エアドライブローターにより、今まで以上にキレのあるデジ巻きが可能になった。ピタッと動き、ピタッと止まる。

エステルラインをサポートする高性能ドラグのATD TYPR-L

ドラグはATD TYPE-Lを搭載。トラウトの引きに合わせてスムーズに作動し、 初動レスポンスが高まっています。

ATD TYPE-Lのドラグ性能に惚れています。アワセの大きさに自然とドラグが出てくれて、 エステルラインでもアワセ切れしずらい。にも関わらず、 しっかりと粘りが効いてるのでフッキングミスが少ないんです。また、魚を掛けてからの追従力も素晴らしく、 魚を暴れさせない適度なドラグの出方が自然と魚をいなしてくれるのでバラシが少なくなりました。これはスプール裏の構造の見直しにより、 作動抵抗の少ないドラグ発音機構に進化。よりピッチの細かい滑らかなドラグとなったことに加えて、 ドラググリスもATD TYPE-L仕様になっているため、このドラグ性能を実現しているんです」

ドラグ作動時の滑り出しと追従性を追求し、ドラグ設定を気にすることなくファイトに集中することが可能となりました。

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エステルラインでのアワセ切れのリスクを軽減してくれる優れたドラグのARD TYPE-Lは、エリアフィッシングでは頼もしい機能。

エリアトラウトでのギア比使い分け

今回の24LUVIASで、エリアトラウトにおいてメインになるのはLT2000S-PLT2000S-H になります。それぞれの一回転の糸巻量はLT2000S-P64cmLT2000S-H76cmになります。

「スプーンやクランクを巻く釣りではLT2000S-P、ボトムやミノーなどの操作系の釣りでラインスラッグが出る釣りはLT2000S-Hがオススメです。 巻きの釣りでは、 張らず緩めずの適度なラインテンションが必要で、魚が反転したときにも適度なラインテンションのおかげで弾きにくいのです。 巻きの釣りでもハイギアは使えますが、糸巻量が多いためルアーとダイレクトになりすぎてアタリを弾くときもあります。しかし、 ボトムルアーやミノー、トップウォーターなどの操作系の釣りではLT2000S-Hの出番です。操作系の釣りはラインスラックが出やすく、魚のバイトも一瞬であることが多いです。その一瞬のバイトを逃さずにハイギアモデルなら一気にラインスラックを回収してフッキングに持ち込むことができます。それに加えて、バイブレーション系ルアーのリフト&フォールもハイギアの方が、圧倒的にアクションをしやすいですので、 使い分けは重要です」

このように、 リールのギア比の使い分けは重要で釣果アップにも繋がるのです。

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ギア比に合わせたルアーセレクトをすることで、使うルアーのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能。

PRESSO-LTD AGS55XUL-S61MLF2モデル、そしてPRESSO AIR AGS55M-MT510UL-E2モデル、都合4モデルが追加ラインナップされました。これまでにPRESSO-LTD AGS2モデルは高田達也さんと和田浩輝さんがそれぞれをご紹介しました。今回はPRESSO AIR AGS2モデルを三浦敬児さんにご紹介していただきます。

PRESSO AIR AGSシリーズの統一コンセプトである『軽さ』という部分は確実に踏襲しつつ、さらにもう一つのコンセプトを明確に持たせて、この2モデルを開発しました。エキスパートの方はもちろんのこと、ステップアップを目指している初中級のアングラーの方にも使っていただきたいロッドです」

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55M-MT

メタルソリッドの異次元の感度が身近に体感できる

 セールスポイントのひとつが、金属マテリアルを使用したソリッドティップの『メタルトップ』を採用していること。金属ならではの高い振動伝達性能により、カーボン素材とは別次元といっても過言ではない優れた感度を実現しています。

「メタルトップは、DAIWAが誇るロッドテクノロジーのひとつです。これまでは、ハイエンドクラスのロッドにのみ搭載されていましたが、RESSO AIR AGSで初めてこれを採用しました。それがこの55M-MTなんです。メタルのソリッドティップがより身近になり、その優れた性能を存分に体感できるのが、55M-MTの大きな魅力です」

 その優れた感度は特筆ものです。ラインが少し弛んでいる状態でも、ラインの先からの伝わってくるアタリを確実にキャッチし、それをアングラーへ伝達してくれます。カーボンのソリッドティップでは出しえない感度を、金属のメタルトップは実現しているのです。

ミノーやボトムバイブの操作系ルアーと好相性

 パワーはMで、ベリーからバットにかけてやや強めの張りを持たせたファーストテーパーです。ソリッドならではのしなやかさによってフックをトラウトの口の中に残し、違和感を覚えさせたり弾かれることなく初期掛してくれます。さらに、張りのあるベリーとバットにより、アグレッシブにフッキングさせることもできる。

「張りが強めのファーストテーパーです。そのため、ロッド操作に対して、レスポンスよくルアーをコントロールすることが可能です。ミノーやボトムバイブ、トップウォーターといった操作系ルアーとの相性は抜群です」

 スプーンも使用できますが、55M-MTのポテンシャルを最大限引き出すためには、1.5g以上のウェイトをセレクトすることをオススメします。ベリーから下の張りがかなり強いため、アンダー1gのスプーンは少々扱いにくくなります。 

キャスタビリティだけでなくアキュラシーにも優れる

 5フィート5インチのややショートサイズですが、キャスタビリティに関して懸念する心配は全くありません。ブランクにルアーのウェイトをしっかりと乗せて弾くようにキャストすることで、驚くほどの飛距離を出すことができます。

「短いことで振り抜けがよくなって、気持ちよくキャストできるし、キャストコントロールもつけやすくなりました。また、メタルソリッドの長さを少し短めに設定しています。ですので、キャストした直後にティップが慣性でバタ着くこともないので、アキュラシーはより上がっているんです」

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ティップを含めた先端3個のガイドの2節分がメタルトップのソリッドになっている。金属ならではの優れた感度を実現。

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ベリーからバットにかけては、強めの張りを持たせてあるファーストテーパー。操作性ルアーをコントロースさせやすい。

510UL-E

コンセプトはエステルラインへの特化

 モデル名についている『E』はエステルのEで、エステルラインの使用に特化させて開発したモデルです。

「以前に比べると最近のエステルラインは、かなり扱いやすくなりました。でも、しなやかなナイロンラインなどに比べると、まだまだクセがあって少々扱いにくいというのも事実。でも、エステルラインは長所もたくさんあって、釣果のアップを後押ししてくれるラインでもあります。そこで、ビギナーアングラーでもエステルラインが扱いやすくなるロッド、といったコンセプトで開発したのが510UL-Eなんです」

 エステルラインを使いやすくするためのポイントのひとつが、第1ガイド(一番手元側のガイド)です。ガイドフットを低く、さらにガイドリングも小口径タイプを採用。エステルラインは張りが強く、キャストでリールスプールからラインが放出されるときにバックラッシュを起こしやすくなります。しかし、第1ガイドを小口径にすることで、そのトラブルを最小限に防ぐことができます。

「小口径にしたからといって、キャストに影響を与えることは特にありません。もともと、エステルは飛距離を出しやすいラインですし、マイクロスプーンでもスパンとキャストできて、十分な飛距離を稼ぐことができます」

ULの柔らかめの調子もエステル向き

 パワーはULで、全体的にはかなりソフトで柔らかめのロッドフィールです。

「ティップからバットまで、ブランク全体が柔らかい調子になっています。アタリがあったら積極的にアワセに行くよりも、オートマチックに初期掛かりさせてナチュラルにフッキングさせていく。いわゆる乗せ調整のロッドになります。エステルラインは、瞬間的に負荷がかかってアワセ切れするリスクが他の素材よりも高いんです。でも、乗せる感覚でソフトにアワセる調子のロッドで、これもエステルにマッチする性能のひとつといえるんです」

 相性のいいルアーはマイクロスプーンやマイクロクランクといったコンパクトで軽量のルアーたち。ミノーやボトムバイブといった操作系ルアーとの相性はいいとはいいがたいのですが、しかし......

「ルアーに機敏でクイックな動きは出しにくいんです。でも、ルアーアクションを少し控えめにしたナチュラルな動きにさせたいときには、これくらいの柔らかさがちょうどいいんです」

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一番手元側のガイドはガイドフットが短く、かつ小口径リングを採用。これによって、バックラッシュのライントラブルを起こしにくくなる。

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全体的に柔らかめの乗せ調子。オートマチックにフッキングさせやすく、瞬間的な負荷のかかるアワセ切れも起こしにくい。

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