<安>2022年2月22日 桧原湖早稲沢釣行~2月の食い渋りを攻略へ

桧原湖も氷上解禁から1か月程度経過し、例年通りの「食い渋り」がつぶやかれるような状況になってきました。

SNSなどでも「早稲沢渋すぎる・・・」と言われ続けているのを見てしまい、いてもたってもいられずに桧原湖に足が向かっていました。

那須を過ぎる頃には雪が積もり始め、裏磐梯につくと、この時期には珍しいくらいの降りっぷり。そして気温もー8℃とこれもまたこの時期にしては冷え込んでいます。

当然のごとく、桧原湖の湖上もふかふかの新雪・・・。

さらに、岸際は川の水で溶けてしまっており、エントリーは金山方面を回る迂回路となっていたため、やませさんに送迎をお願いしました。

(やませさんでは小屋や屋形利用のお客さんの送迎がメインですが、その方々の送迎が終わった後であれば、有料(片道一人500円)ですが湖上まで送迎してもらえますので、湖入口の「やませ」の黄色い旗の前でお待ちください。)

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やませさんのオーナーである小椋さんに最近の状況をお伺いすると、4~5mラインの魚影が濃いものの、アタリは小さくかなり繊細な釣りが求められる状況とのこと。

ということで、やませさんの小屋が置いてある、早稲沢駐車場真沖の4~5mラインに送迎してもらい、ポイントを探索すると、ボトムにワカサギが映るポイントも多くありましたが、それ以上にこんな感じで浮いた魚が多い状況。

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そこで、ワカサギが多く浮いているレンジであった2~3.5mラインを中心にポイントを探索すると・・・

これが大当たり!ボトムから1mぐらいまでワカサギがびっちりいたことから、周囲を探り、ベストな位置にカタツムリテントを設営しました。

なお、テント設営の時にはテントの広さ+αの範囲の雪を踏み固めておくと、そこから光が入り、ワカサギが集まる傾向にあるため、しっかりと忘れずに踏み固めてくださいね。

本当はこの雪なのでテントスタイルで釣りをしたかったのですが、スノーシューとともに自宅に忘れてくる凡ミス・・・。とはいえ、カタツムリテントなら、ポイントを外したとしても気軽に引っ越しできるし!と自分に言い聞かせて普段では絶対にやらないような超浅場にチャレンジできました。

(ちなみに、スノーシューは裏磐梯のセブンイレブンさんに在庫があり、奇跡的に現地調達できましたwこの雪なので、スノーシューがないと足がズボズボハマり体力が奪われるだけなく、長靴に浸水するためマストアイテムですね。)

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さて、超浅場で、しかも2月の食い渋りとのことなので、タックルは以下をチョイス。

リール:クリスティアCRT R+(外部電源ユニット装着)

穂先:クリスティア LTD AGS 速攻 310 SSS

仕掛け:速攻夜光留5本0.5号、速攻赤留5本0.5号

オモリ:TGシンカー ゴールド 2g

下針:D-MAX赤留金針0.5号

エサ:本ラビット、白サシ

新雪が多く乗った状況なので、夜光留のアピール力に頼りたかったのですが、すでに2月後半であり産卵を意識した個体も増えてきているであろうと想定して、赤留も使用しました。

ちなみに、5本針としたのは、天井の低いカタツムリテントの中で滑車等を使わずに手返しよく取りまわせる仕掛け長さであるためです。

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エサをつけて仕掛けを投入すると・・・

水深判別ができないほどに魚影が濃くなっていき、時速150匹ペースで釣れます。

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途中で、穴の淵に引っ掛かり、赤留の下から2番目のハリスが切れてしまいましたが、時合いを逃すのが惜しく、そのまま釣りを続行。

この時点では夜光留に分がある釣果でしたが、徐々に活性が低下するにつれて、赤留にアタリが集中していきます。

そして、アタリは仕掛けをゆっくりフォールさせたときや誘いの際にわずかに穂先の振れ幅が変わるような極小のもので、ワクワクするような釣りが続きます。

12時の時点で450匹となりましたが、そこで魚影がまっさらに。

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やませさんにお願いしていたソースカツ丼を食べ、その後エサ交換。

ついでに、食い渋り始めてからは下から2番目の針がなくなってしまった赤留5本針の仕掛けにアタリが集中してことから、ハリス間隔が少し広めの仕掛けに分があるのかもしれないと考え、左右の仕掛けをハリス間隔が15㎝になっている赤留4本針0.5号にチェンジするとともに、オモリをTGシンカーゴールドの1gに!

これが功を奏したのか、必死に誘っているうちに、魚影も戻ってきてくれました。

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そして、16時過ぎまで粘り、最終釣果は1002匹!

自身5年ぶりの桧原湖10束釣果を達成することができました。

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2月は氷上解禁後の連日のハイプレッシャーによる影響や、水温の低下、降雪による水中の光量不足、産卵など多くの要因から食い渋りになりがちです。

しかし、実は「エサを食べていない」のではなく、「エサを吸い込む力が弱い(=エサを吸い込んで泳いでいくことが少ない)」ためにアタリを待っていても、穂先にアタリが出ていないことが大半です。

(そのため、少しでも吸い込みをよくするために、針を小さくしたり、本ラビットを1/4以下にカットしたりしています。)

では、このような状況でどのようにアタリを出して釣果を伸ばすのかというと、たたき台にリールを置いて「アタリを待つ釣り」ではなく、「誘いの中でアタリを取る釣り」に徹することが効果的だと考えています。

とはいえ、誘いが大きくなりオモリを動かしすぎると、ワカサギが警戒して散ってしまうこともあるため、リールを1㎝も持ち上げないような極小の誘いによる規則的な穂先の動きが変化する瞬間を見つけて即座にアワセることが重要になります。

なかなか慣れるのは大変ですが、まずは釣り開始時に誘った際の穂先の動きを頭にインプットし、それと違った動きをしたらすぐにアワセることを意識しておくと、釣果が伸ばせるかもしれません。

なかなか、言葉で説明しても伝わりにくいかもしれませんので、フィールドでお会いした際などにお気軽にお声がけください!

早稲沢エリアのマイクロワカサギ、から揚げにすると甘みがあって絶品なので、ぜひ皆さんたくさん釣って食べてみてくださいね~!

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お世話になったやませさん、ご一緒した皆さん、ありがとうございました!