今シーズンもダイワから、様々なアイテムがdebutしたことはご存知と思う。
その中で、穂先に関しては3種類がdebutしている。
この中で、type-Cとtype-Kには痛烈なインパクトがあることは間違いないだろう。
しかし、ここにもう一つの調子の穂先がdebutしている。
それが、これから紹介する『乗り調子』である。
『乗り調子』がどんな調子かは、ダイワサイトにて説明している。
この穂先は長年クリスティア穂先を愛用していたユーザーにはお分かりかと思うが、
初期モデルの復刻版ともいえるものであり、再debutを願っていたtypeとなっている。
まずは、旧タイプの穂先との違いだが、復刻した『乗り調子』よりは若干軟らかく仕上がっている。
これは、穂先本来の性能を最大限に生かすために、塗装を薄く仕上げたためである。
さらに、先端の色を変えることで、アタリが見やすくなっていることは確かである。
ここからは、さらに詳しく説明していきたいと思う。
画像を見ていただければお分かりのように、半分以上のところからカーブを描いている。
いわゆる、元調子(スローテーパー)に仕上がっており、
これをダイワでは『乗り調子』というネーミングで販売されている。
そして、画像は同じ穂先『乗り調子』Sに12gから3gまでを乗せて、調子を比較した画像になる。
お分かりのように、ほぼ同じRを取りながら曲がっていることがわかる。
無段階テーパーのような仕上がりだ。
これは、穂先へのアタリが抵抗なく伝わることを意味していると個人的には思っている。
この穂先の場合、仕掛けを落としてから、適度で自然な反発が生まれ、
わずかな時間ではあるが、穂先が停止するまでに時間がかかる。
いつまでも、穂先が落ち着かないのも、あまりよくないと感じており
その点タングステンシーンカーは、お勧めのオモリだ。
タングステンは0.5gぐらい重く感じる。
かといって12gでも良いのかと言われれば、抑え込む力のほうが強くなるため
中間ぐらいまでのオモリがbestと言えよう。
仕掛けが棚に落ちた時のイメージを浮かべていただきたい。
・仕掛けが落ちる。
・上向きのエダスが扇子のように横に広がっていく。
・『乗り調子』の適度な反発で自然な誘いとなる。
・ワカサギが食い込む、反発力で半分掛かっている状態になる。
・これがアタリとして伝わるので、軽く合わせるだけで乗る。
2018.10.5に山中湖で『乗り調子』を試してきた。
当日のタックル
・左がダイワ製の『先調子』
・右が今回debutした『乗り調子』
・オモリはともに5~6gを対象に使用。
・仕掛け:快適ワカサギSS マルチ1.5号又は1.0号を双方同じにして使用。
右にセットした『乗り調子』に7~8割のあたりが出た。
さらに、落とし込みから数秒後のあたりは9割が『乗り調子』だった。
ちなみに、『乗り調子』のオモリ負荷はMax5gと表記されているが
6gでも十分この穂先の性能を十分に発揮している。
両方が乗り調子なら、さらに数が伸びたと感じている。
ここで、不思議に思う方もいるかもしれない。
それは、胴に入る穂先は合わせが遅れるという現象が出てくる。
私は『乗り調子』より軟調な穂先で長い間手繰りをやってきた。
この時も同じ現象が起きた。
しかし、アタリに対して引き抜くような合わせ方をすることで解消する。
この引き抜きを、電動リール(CRシリーズ)でどうすればできるのか。
それは簡単なことである。
今は、可変アダプターという便利なものがダイワからもリリースされている。
可変の角度は、穂先の調子とオモリの大きさで変わるので、
どの角度が良いのかは、試していただくのが一番である。
このような特性のある『乗り調子』をタックルボックスに
忍ばせてみてはいかがでしょうか。