爽快な秋晴れに恵まれた10月26日(土)、千葉県・富里の堰で「ダイワへら試釣会」が開催された。
 今回の目玉は話題のニューロッド「玄むく」。感触を一度自分の手で味わってみようと、貸し出し開始と同時に参加者が殺到する。
 もともと長めの竿での釣りが人気の高い富里の堰だが、「玄むく」は15尺まで。それでも「ぜひ使ってみたい」という声がは多く、続々と貸し出されていく。「玄むく」以外では「F」や「龍聖」にも人気が集まった。
 18尺、19尺の長竿の重量感や操作性を実際に体感できるのも、この試釣会ならでは。この機会を逃すまいと何回も竿をチェンジするお客様もいたが、これは大歓迎だ。

 この日の担当はのダイワフィールドテスター・生井澤聡。各種メディアで活躍中だけに、やはり人気の高さは絶大。試釣会会場となった東側の桟橋には、朝8時の時点で早くも80人を超す参加者が集まった。
 富里の堰ではすでにこの日まで新ベラ放流を3回実施している。長竿両グルテンの完全新ベラ釣り仕様で狙う釣り人も見られる。朝方は両ダンゴでも頻繁に釣れていたが、時間の経過とともに目に見えて食い渋ってきた。
 恒例のミニバトルは今回、11時30分から14時までの2時間半勝負。ルールは釣り方・エサともに富里の堰の規定に合った形であれば宙釣りから底釣りまでなんでもオーケーとした。
 大人数がいっせいにハードにエサを打ち始めてヘラも驚いたのか、さらに食い渋りの度合いは増していく。午前中の釣況から今日は共エサでは難しい」と認識したようで、ウドンセットに切り替えて攻める人も多かった。

 午後2時納竿、検量と集計がまとまるまでの時間を利用して生井澤テスターによるエサ教室を開催。

この日のテーマは「シルキーマッシュグルテン」シリーズを使った両グルテンのエサだ。ブレンドと作り方は以下の通り。
◆高活性時の両グルテン
シルキーマッシュグルテン1――60cc(小盛りに)
シルキーマッシュグルテン2――60cc(小盛りに)
 2種類のグルテンをよくかき混ぜて、
水―――――――――――――180cc
 水を加えたらよくかき混ぜ、水を十分に吸ったら出来上がり。

◆比重軽め・開き早めのときの宙釣り両グルテン
シルキーマッシュグルテン3――60cc(山盛りに)
シルキーマッシュグルテン2――60cc(小盛り)
水―――――――――――――180cc
 水を加えたらよくかき混ぜ、水を十分に吸ったら出来上がり。

 集計の結果、ミニバトル上位が決定。来年1月のミニバトルファイナル大会の出場権を獲得したのは以下の12名(敬称略)。
小倉豊/今井秀雄/大竹英章/林敬三/伊藤秀和/木村隆俊/根本辰雄/野本良一/原口定行/鈴木榮/井上裕一
/田中学 

すっかり朝晩も涼しくなった10月20日(土)。穏やかな陽気に恵まれた秋晴れの中、山形県山形市の千石の池でダイワへら試釣会が開催されました。
早朝6時から熱心な東北のへらファンの皆様が続々と集結し、発売直後の話題の新製品「玄むく」を中心に「龍聖」「DAIWA HERA X」など思い思いの竿を手に中央桟橋を中心におもいおもいの釣り座へ散っていきます。

一方、肌寒い気温とは裏腹に千石の池のへらはまだまだ活性が高いようで、浅ダナ両ダンゴに水面がザワツキ、ウキが馴染まないほどの様相。前日竿を出した今回のメイン講師、生井澤テスターによると、「ベース4」単品を手水で軟らか目に手揉みして少し長めのハリスで追わせるようなパターンで非常に良く釣れたとのこと。
7時から9時までの試釣タイムは浅ダナから底釣りまで、皆さんおもいおもいの釣り方で竿の感触を味わっていただきました。

 

そして9時からはお待ちかねの講習会タイム。
今回は当日のサプライズゲストとして参加された池澤テスターのこれからの時期に活躍するうどんセットのバラケと注目のダンゴ餌「ベース3」「ベース4」の使い方について、水槽を使った実践的な内容の講習会が行われました。

当日の大まかな内容を簡単にまとめると、

池澤流うどんセットのバラケ
○基本ブレンド
 「ペレ匠顆粒」  120cc
  水        240cc
 ⇒約5分吸水させる

 「鬼武者」    240cc
 「若武者」    240cc
 「ペレ匠ダンゴ」 240cc
 ⇒麩の粒子を潰さないように掘り返すように均一に混ぜる。
  麩に水が浸透するまで10分ほど馴染ませてから使うのがコツ。
  あとは手水で調整しながら釣っていく中でバラケ方、抜き方を調整してベストなセッティングを探る。

○調整1 抜き系へ調整
  ベースに手水を打って
  「ブレンド2 クロス」
  をブレンド。
○調整2 ゆっくりブロック系バラケへ調整
  ベース餌に手水を打って
  「ブレンド3 グル麩」
  をブレンド。
  調整のコツは絶対に練らないこと。
  ブレンドシリーズ4種はセット用バラケの調整エサとして最適とのことです。

続いて自らが開発に深く携わったベースシリーズのダンゴ餌について
「ベース 3」
 すり切りカップ3に対して水1で均一に水が廻るようにエサを馴染ませる。
 

「ベース 4」
 すり切りカップ4に対して水1の標準作り。
 少し固ボソに仕上がるので魚の活性を見ながら小分けして手水で調整して使う。
 「ベース 4」は流行りのライトペレ宙用として中尺以上の竿のイメージが強いが今シーズン製品を使いこんで浅ダナ用のペレット系ダンゴ餌として魚が沸くような活性時の短竿メーターで非常に有効だったそうです。

一通りエサの講習が終わったところで今度は生井澤テスターによる竿の説明。
今年発売の「DAIWA HERA X」、そして東北初お披露目となった「玄むく」についての特徴が説明されました。
特に「HERA X」に関しては調子的に近い「荒法師 武天」との違いなど普段では聞けない話をされていました。

さて、講習会が終わるとお待ちかねのミニバトルの競技説明です。
当日は千石の池さんの釣況を踏まえ、
1、 競技時間は12:00~14:00の2時間
2、 釣り方は自由
3、 エサは当日配られるエサもしくはダイワエサ最低1品ブレンド
4、 フラシは20枚まで、及び10kgカット。2フラシ目からは1kgマイナス。

エントリー選手にはキャップと講習会で説明のあった「ベース3」もしくは「ベース4」が全員に配られ、12時までのエサ合わせタイムのスタート。
短時間勝負ということでほとんどの選手が浅ダナの両ダンゴか、うどんセットでセッティングをつめています。
生井澤テスターと池澤テスターも精力的に桟橋をまわり、ウキの動きをみながら各参加者にアドバイスをおくります。
こういった普段なかなか聞けないような質問やアドバイスを気軽に受けられるのも試釣会の魅力のひとつです。

そしていよいよ上位5名に与えられるファイナルの出場権を掛けたミニバトル2時間の勝負!とは言ってもそこは試釣会、和気あいあいとした雰囲気の中で一斉にエサ打ちスタートです。

時間帯か、それとも各参加者の真剣な雰囲気がへらにも伝わっているのか?午後からはナジミ際にはサワリが出るも、ウキが入ると落とさない典型的な喰いシブリでシビアなエサ合わせが要求される状況に突入。一気に真剣モードにシフトチェンジです。

いち早くライトな両ダンゴセッティングに変えられた選手と、喰い渋りを予想してセットで入った選手が数を伸ばしていました。
そしてあっという間に2時。全員が事務所に集合しての結果発表。
結果を見てビックリ!なんと5位の選手が同重量で3名いらっしゃるという接戦でした。

ミニバトル結果
1位:時田 光章 選手 
2位:工藤 勇雄 選手
3位:手塚 春貴 選手
4位:佐藤 知昭 選手
5位:菅 宏和 選手
   高橋 幸太郎 選手
   伊藤 秀一 選手
*ファイナル出場権は菅選手が獲得

上位表彰の後はお待ちかねの抽選会!そして最後には生井澤テスター、池澤テスターからのウキのプレゼントを掛けたジャンケン大会で大いに盛り上がりました。

これからどんどん寒くなってくる山形ですが、野釣りができなくなる真冬でもへらぶな釣りが楽しめる千石の池はむしろこれからがシーズン本番!まだまだ熱い東北の試釣会でした。

 

 

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