ダイワ長竿バトル2014 関東 関西大会レポート         

 沖ぶちに立つウキが一節チャ!と入る。心震える瞬間。長竿でしか味わえない至福。「ダイワへら長竿バトル2014」が生また由縁である。片やはじめての試みでもある。その心配をよそに、参加者は瞬く間に集まり、へら師の琴線に呼応できたことに先ずはホッとする。そしていよいよ本番!関東・関西2会場の模様を内水面チーム豊田がレポートいたします。

<Day1 11/1(土)関東大会 羽生吉沼 岩手・榛名桟橋 143名> 

晴天が一週間続くことは稀だ。ついてない!・・朝から窓打つ雨音、しかも寒い。「これは皆さん家出るの萎えるなー」と半ば覚悟して吉沼に向かう。しかしさにあらず 駐車場には既に多くの車。慌てて受付のセッティング。15分繰り上げて受付開始。長蛇の列だ。143名の出席を頂く。欠席の7名の方も事前に連絡があり、出欠を問わず皆さんの真摯さに心打たれた。

 

 釣座は完全当番制 やはり吉沼名物「岩手桟橋」に注目が集まる。この大会に向け3回の新べら放流がおこなわれた。吉沼の新べらは岩手の外向きに付く。それも沖の逆かけ上がりに。これはへら師衆知のこと。ただそこを狙うには最低24尺以上を振ることが必要。ギャンブルだ。開会式は放送で。7:15競技スタート。

 

雨足の弱まる気配はない。釣り方は沖宙と底釣りに2分されている。16尺位のチョウチン両ダンゴが良いとの前情報もあったが、これだけ長竿が並ぶとチョウチンはきついとの読みであろう。賢明である。目を凝らさずともそこかしこにゴールドの竿が目立つ。聞けばこの大会のために「HERA FX」を購入いただいたの由。ありがたい。1時間経過したあたりから釣果が刻まれだす。ベストテンその半数以上が底釣りだ。渋い証拠。ゲームとしは面白いが。エサは両グルテン・グルダンゴと軽めのエサが良いようだ。ただ魚の足は速くアタリは続かないと。痺れる。桟橋的には榛名桟橋の内向きが安定している。この大会は「量目競いのリアルバトル」である。しかし、長竿のなせる業か・・皆さんの所作がゆったり見える。優雅な光景だ。

 

さて、今回ひとつだけイベントを企画した。「振込みコンテスト」言うなら「長竿使いの腕みせてくれ!!」である。21尺1本・落とし込みでウキの立つ位置にタライを設置し、そこに見事 IN!させてみて!だ。使用竿はFXを用意した。これが中々難しく・・・それ故皆さん逆に熱くなり盛り上がる。愉しい憩いの場となった。11時より40分の一斉休憩。中間結果はまだ底釣り組が上位を占めている。「渋くて愉しいね!」と。「長竿好き=渋好き=M」この公式は成立するな(笑)

このインターバルを境に釣況(順位)に変化が出てきた。沖宙組が伸してきた。特に岩手桟橋外向き。ギャンブル岩手に魚が回ったか!この釣座は壁向い、魚道の行き止まり、一旦魚が入りだすと、突然アタリ出し、足を止めて時合いになることがままある。特に沖宙はその傾向。来たか!? 午後になり雨は小康状態に。釣りやすくなった。釣り方に関わらず竿の立つ姿が明らかに頻繁に。こうなると回転の速い沖宙が強い。相変わらず岩手の時合いは落ちていない。底釣り組がベスト10からこぼれていく・・・。大逆転のムードだ。最後の30分全体の食いが落ちたがこの勢いのまま14時競技終了を迎えた。ミラクル岩手なるか!!

幸いにも雨足は弱まり表彰式は何とか外でできそうだ。

最終結果 優勝は榛名桟橋中央で、1日コンスタントに浅ダナを攻めた斉藤氏。23.35㎏/32枚は見事であった。2位 3位の方も榛名桟橋内向きを宙で攻めた。残念ながらミラクル岩手ならず・・4位に止まる(いきなりアタリだし枚数は伸びたが型が揃わなかったと後談) しかし大物賞 1522gは岩手外向き24尺底釣り。名物桟橋の面目を保つ。

 

小雨の中 表彰式 お楽しみ抽選会等 和やかに進行し。初の「長竿・愛」の大会は閉幕した。

<Day 2 11/2(日) 移動 東京⇒大阪>

羽生吉沼の雨中決戦を終え・・・夜明けの中央道を一気に大阪に向かう。皮肉にも好天だ。冠雪の富士、一面の紅葉・とりあえず綺麗。ひたすら水藻FCに向う。大阪市内を抜け大阪湾岸を走り、岸和田を降りる。昼過ぎに現地着。明媚な釣場は健在。水は昨年より落としているそうだ。打ち合わせを済ませ投宿

<Day.3 11/3(月祝)ダイワ長竿バトル関西大会 水藻FC1号・2号桟橋 59名 >

昨年同日の枯法師クラシックは雨だった。今回は晴天・・が風が強い。釣座は右からの横風。若干のフォローなので竿振りは思ったほどの苦痛ではない。関東から池澤幸誠がホストとして駆けつけた。

 

この釣場の常道として床釣りなら竿一杯(12~15尺)か短竿チョウチンがメイン。沖宙や沖底は余りしないという。いわば無理を言っているのである(笑)15尺のオンパレードになるかと思いきや・・・そこは「長竿・愛」のメンバー。内向きは既定一杯の18尺 1号外向きは21~24尺がずらりと並ぶ。そこに異彩が一人・・・「弧峰18尺振出」もはや40年近く前のダイワグラスへら竿。実は私も小遣いを貯めて昔日買った竿。懐かしくて振らせてもらった。この竿の後「世紀」「兆」などカーボンの時代を迎える。釣竿の進化が如実にわかる。ほとんどの方が風の影響も考え床釣り。「渋いわー」とぼやきも出るが、働きべらの多い同池ウキは良く動いている。ポツリポツリであるが竿は絞られる。

 

ここで・・池澤の釣りを見てみる。1号桟橋外向き 21尺で2本半の共エサの床釣り。両グルでスタートしたが、フワフワするだけで落とさない。右からの風流れがあるため、アンカーの意味も込めてグルダンゴに変更、決めアタリが出だしたと。理想的な位置でカチッと落としている。池澤の長竿使いは一見の価値がある。決めた投餌点を外さない綺麗な落とし込み。この釣座もかなり右にかけ下がる地底であったが、アタリ返すナジミ幅のピンスポットにキッチリ打ち込んでいた。ちなみに決めてみせたグルダンゴのブレンドは以下の通り。

①     底釣りダンゴ 30cc

②     基本底    30cc

③     極グルテン  30cc

④     水      90cc   粉材:水  1:1のわかりやすいもの 是非お試しを・・・

 

さて 関東で好評だった「振込みコンテスト」設定条件は同じ。さすが関西 開始早々どんどんチャレンジャー登場。終始賑わいを見せた。

 

ポツリポツリ(驚!48cmのモンスターもあり)の釣況は続く。この日の底釣りは型が細かく目方が伸さない。2フラシが数名、接戦ではある。ここで11時の一斉休憩に入った。池澤の釣座・振込みコンテストと桟橋に会話の花が咲く。このゆったり感がこの大会の良いところ。

午後の部の開始。関東大会ではここで激変があったが・・・その気配はなさそうだ。拾っていく展開が続く。午後はやはり風が更に強くなり渋くなる・・というか風が止むとアタルという感じ。さすがに送り込みが厳しく、豪快にタスキ振りの方も。これができること自体、長竿の使い手であることの証でもある。未だ2フラシ以上の人はいない展開、15㎏~16㎏が優勝ラインと見えてきた。そのまま14時のタイムアップをむかえる。ホっーとこぼれる吐息。大会の主旨を汲み、朝、持てる長剣を最後までささやに納めず振り続けてくれた皆さんに感謝である。

結果は予想通り 16.35kgを釣った手塚氏。向かい風の中15尺のメーターセットでの勝利であった。上位3名は同じ16kg台 僅差であった。

和気あいあいの表彰式 盛り上がりのお楽しみ抽選会。終始和やかなムードの中、大会は閉幕した。

 

 2会場にご参加の皆様、厳しい条件の中、奮闘いただきありがとうございました。心より感謝、御礼申し上げます。我々はこの11月初の連休を「ダイワのへらイベントの日」として、今後もへら師の皆様の琴線に添える趣向の大会等企画して参ります。ご期待下さい。

 集合写真.jpg

去る6月21日(土)、宮城県の管理釣り場宮城弁天池にてダイワへら試釣会が開催されました。

薄曇りの無風という、この時期としては最高の釣り日和といえる天候のもと、地元宮城は勿論、東北中の熱いへら師の皆様が集結。100本以上の試釣用ダイワ最新へら竿が用意された他、「へら専科」でおなじみの田口力也テスターのエサ教室やミニバトルなどのイベントも開催されて和気あいあいとした雰囲気の中、思い思いのスタイルで一日を楽しまれました。

 エサ教室はこれからの時期の両ダンゴということで2タイプが紹介されました。

パターン1:カッツケから1mの浅ダナ両ダンゴ

       「ダンゴ道 撃 インパクト」:3

       「ダンゴ道 極」        :1

               水                  :1

をベースエサとして調整は小分けして使う。

             ・水面にへらが沸かない時、喰い渋り

        「ダンゴ道 極」の比率を2にする。

      ・エサが持たない時

        「ダンゴ道 撃 インパクト」の比率を多くする。

      ・それでも持たない時

        「ブレンド3 グル麩」を追い足す。

 パターン2:ライトペレット系万能両ダンゴ

        「ベース 4」:4

         水       :1

      *ペレットが吸水するのに少し時間が掛るのでしばらく置いて使う。

              ・ウケが出ず、すんなり馴染んでしまう時

        「ベース 4」                :3

        「ブレンド1 フィックス」  :1

         水               :1

        につくり直してみる。

           それでも駄目ならば「フィックス」を更に追い足していく。

       ・持たない時

                      ベースエサに「ブレンド3 グル麩」を追い足し

         ながら調整。

エサ教室.jpg

田口テスターのアドバイス

両ダンゴで重要なのは出来るだけシンプルにすること。

ベースエサを決めたら、活性をみながら小分けして手水を打って、粘る(持つ)エサと開く(軽い)エサを手水で調整しながら釣ること。

そして悩んだら迷わずベースエサに戻す。

釣り風景.jpg

一方ミニバトルは当初の浅ダナもしくはペレ宙優位の予想に反して、底釣り組が大活躍。

結果2時間で12.4kgを釣り上げたタジマ ヒロノブさんが優勝しました。

75  76  77  78  79  80  81  82  83  84  85

2025年4月

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