12月15日(土)、埼玉県狭山市の狭山へら鮒センターで「ダイワへら試釣会&ミニバトル」が開催されました。
 2012年度の試釣会としてはこの日が最終回。何の不運か、この時期まさかの雨印の当日。「ミニバトルが終わる時間までなんとか雨が降らないでもらいたい…」というスタッフの願いが通じて、途中からはら青空ものぞき、雨にたたられることなく愉しい試釣会になりました。
 狭山へら鮒センターは創業40年を超える老舗中の老舗。周囲を森林に囲まれた佇まいは、それだけで癒されます。そのムードが人気で熱心に通うファンは多く、竹竿派も多く、更に釣そのものの難易度も高くへら師心をくすぐる貴重な池なのです。言うなれば、今回リリースされた「玄むく」にピタリの池。当日も朝からその試釣を楽しみにしていたという方々が次々に参加いただきました。感謝。
管理事務所内で竿の貸し出しを開始。先にも述べたように、この池はに竹竿愛好者が多く。予想通り和竿に近い味わいを再現したニューロッド「玄むく」に集まります。すごい注目度だ。


 

その他では、「一度どんな感じなのか試してみたかったんだよ」と、全く対極にある「X」「F」を借りられる方も。掛け調子はもちろん振り調子、エサ打ちの感覚やバランスもご自身で体感していただきたい。各位、期待を胸に貸し出し竿を手にし、釣り座へ向かって行かれた。
皆さんそれぞれに落ち着いたところで
9時30分から恒例の「エサ教室」を開講する。講師はおなじみの浜田優フィールドテスター、先の「ダイワへらマスターズ2012全国大会」でも歴史に残る名勝負を繰り広げ、惜しくも準優勝。ただその卓越した実戦的釣技は健在だ。


 教室のテーマは厳寒期の釣り方に的を絞り、以下の4パターンが解説された。
1.段差の底釣り
2.バランスの底釣り(セット)
3.両グルテン(シルキーマッシュグルテンシリーズ応用)
4.ステックウドン(STU)ソフトライト(新製品紹介)
  (1)段差の底釣りのバラケ
     ペレ匠顆粒1カップ120cc+底釣りダンゴ60cc+水2カップ240ccで水を完全に吸収するまで放置し(冬場は約10分)、鬼武者120cc+BASE2を120cc加える。ここにもう一品、、エサを持たせたい場合はBLEND1FIXを120cc、反対にバラケさせたい場合にはBLEND2CROSSを120cc、どちらかを加えたら指を熊手状にしてかき混ぜてベースエサの出来上がり(このバラケは今回の2012マスターズ予選~決勝まで通したパターンです)
    最初は硬ボソに作り、手水で調整していった方がよい。始めから軟らかめに作ると経時変化でペトッとしてしまう。ハリ付けの大きさは人差し指の頭大。大きすぎるとウワズリの原因になる。
  (2)バランス底釣りのバラケ
     ペレ匠顆粒120cc+基本底60cc+水240ccで水を完全に吸収するまで放置し(冬場は約10分)、鬼武者120cc+BASE2を240cc加えて指を熊手状にしてかき混ぜてベースエサの出来上がり。食わせはグルテン(シルキーマッシュグルテン2もしくは極グル単品を使う)
  (3)両グルテン
     I  :底釣り/シルキーマッシュグルテン1を60cc+水60ccで軽くかき混ぜて、水を十分に吸収したら出来上がり。
     II :21尺底釣り/シルキーマッシュグルテン1を60cc+シルキーマッシュグルテン2を60cc+水150ccで軽くかき混ぜて、水を十分に吸収したら出来上がり。
     III:タナ2本ぐらいまでの宙釣り/シルキーマッシュグルテン3を120cc+水100~110ccで軽くかき混ぜて、水を十分に吸収したら出来上がり。エサ持ちをよくしたい場合にはシルキーマッシュグルテン2をブレンドするとよい。
     シルキーマッシュグルテンは国産マッシュを厳選して使っているので、嫌な粘りが出にくく、どのタイプもサラッとしていて手離れがよく、非常に使いやすくまた、使い切れるのが特徴。ヘラはグルテンの粘りに非常に敏感で、粘りが出たグルテンには途端に反応しなくなる。このあたりがグルテン使いの肝ですね・・・特に宙は。
  (4)ステックうどん(STU)ソフトライト・ステックウドン押し出し器 紹介
    昨冬、旋風を巻き起こしたSTUの厳寒期仕様。全体に柔らかく軽く仕上げられ持ちもいい。メーター・チョウチンがイメージですが、段底でも十分ハリ持ちする粘りを持っています。柔らかい分ステックからの押し出しもスムーズ。
 また、同時に発売された「ステックウドン押し出し器」を使えば簡単にスルッとウドンが押し出せます。これも優れものだ。クワセエサの1カテゴリーとしてかなり充実してきた感あり。「あくまでもうどんある」ということが、このシリーズの最大のコンセプト。この冬是非お試しあれ(6mmのみ ホワイト・イエロー 6本入り ¥580)

 どのブレンドも浜田テスターの釣り場での実戦経験に基づくものばかり。解説の内容は分かりやすく、参加者には大いにためになったことと。質問も多数飛び出し、教室は外の気温とは反対にヒートアップするばかり。予定時間をオーバー。参加者には解説したエサの中から一品が手渡された。後半のミニバトルモードに突入!!!

 

正午からは参加者23名による競技時間2時間のミニバトルをスタート。ルールは釣り場の規定に準じた形で宙釣り、底釣り自由とした。
 秋を感じる間もなく、どこの釣り場でいち早く冬の超食い渋りの状態に突入している。ここ狭山へら鮒センターも例外ではなく、気温は8度。当然ヘラの食いはよくない。 それでもポツポツ絞る姿が目立ったのは、自由釣りエリアに入った方々。午後2時に納竿し、検量の結果、優勝は自由釣りエリアでタナ1mの宙をバラケにウドンのセットで攻めた緒方浩一さんが獲得しました
「午前中、あまりにも釣れないので場所移動をして正解でした。アタリが多かったのにはびっくりしました」と、念願のファイナル大会出場を決めてうれしそうな笑顔だった。
浜田テスターからは「寒くて食い渋りのきつい時期を迎えましたが、釣り方を工夫しながら冬の釣りを頑張っていきましょう」と講評があり、表彰式に続き賞品抽選会でにぎわい、イベントは終了しました。

 

 ミニバトル成績は以下の通り(敬称略、単位㎏)。
  優勝=緒方浩一4.2/2位=中島真弓4.2/3位=永石宗治3.3/4位=森本正夫3.0/5位=大島2.4
 2013年1月のミニバトルファイナル大会(茨城県・へら学の森泉園)へのエントリーは、2位中島さんと5位大島さんが出場辞退のため、6位棚橋芳夫さんと7位平田逸朗さんが繰り上げで選ばれた。
 表彰式、閉会式を終えて最後は賞品抽選会があり、今年最後のへら試釣会は終了した。
 さて、残るは、各池のミニバトルを勝ち抜いた精鋭による「ダイワミニバトル王座決定戦」2013年1月26日(土)
 於 へら学の森泉園。こんな厳冬期の大会・・・・それも東西各池の精鋭集合。故に誰が勝つか全くわからない。メジャートーナメントとは一線を画す、「色々な引出しと忍耐」が要求それる。吹雪の中の闘いとなった第1回筑波白水湖大会。極寒 氷点下の闘いとなった第二回 同泉園大会。それでもめげずに、闘い抜き「キツかったけど面白かった」と微笑んでくれた選手方々の顔が目に浮かぶ。今年はどういう闘いになるか・・・・1/26日大注目です!!!

2012年試釣会にご参加いただいたヘら師の皆様、また絶大なご協力をたまわりました各池関係者の皆様にこの場をかりまして、深く御礼申し上げます。
 

寒さも一段と厳しくなってきた師走の12月1日(土)、中京地区をはじめ関西からも多くのへら師が集う愛知県豊田市のひだ池にて「ダイワへら試釣会&ミニバトル」が開催されました。
曇りのち晴れの天気予報がはずれ、時折小雨がパラつく寒い一日でしたが、中京エリアでは今年最初で最後の試釣会ということで熱心なへら師の皆さんが静岡、大阪からも駆けつけて大いに盛り上がりました。

まだ夜が明けない早朝6時前から続々と参加者が集合、6時30分の開園と共に当日用意された100本近いダイワへら竿から好みの竿、興味のある竿をそれぞれ携えて桟橋へ向かいます。
新製品の「玄むく」をはじめ、「龍聖」「HERA F」の注目度が特に高かったようです。
ひだ池は丁度、新べらが放流されたばかりということで、普段の釣りを想定した中~短尺のセット用、釣り座に応じた13~16尺の底釣り、そして沖狙いの長尺とどの釣り方でも釣果が望める試釣会向けの状況との情報でしたが、当日は急な冷え込みと多くのへら師が桟橋に乗った影響とで予想以上の喰い渋りとなり朝一はかなりスローな釣況となりましたが、1時間ほどたった頃からパターンを掴んだ人はコンスタントにアタリを出していきます。
前日入りしてしっかり試釣し、池の状況を把握して試釣会にのぞんでいただいた池澤幸誠テスターは精力的に桟橋をまわり、各参加者のウキの動きをみながら竿の説明とエサ使いなどについてアドバイスしていただきました。

当日のスケジュールは
6:30~
 試釣用ロッド貸し出し開始
 それぞれの釣り座で各自自由に試釣。
9:30~10:00
 池澤FTのエサ教室
 ミニバトルルール説明
10:30~11:30
 試釣&エサ合わせタイム
11:30~14:00
 試釣会ミニバトル
14:30~
 表彰式&お楽しみ抽選会

池澤テスターのエサ教室はどんな釣り方でも釣れるひだ池の状況から
・浅ダナウドンセットのバラケ
・段底のバラケ
・シルキーマッシュグルテンの使い方

についてユーモア満点の軽快なトークで参加者の笑いを誘いながらの楽しい講習となりました。特に前日試釣での実証済みで説得力抜群の新製品「シルキーマッシュグルテン3」を使った両グルの底釣りについての講習に参加者は興味深々、その内容を要約すると、
1:ひだ池のように周りが広葉樹で紅葉が綺麗な池の場合にはこれからの時期底に落ち葉が 多く堆積する傾向がある。
2:そんな中でこの後底に落ち着く新べらを攻略するには両グルテンの底釣りが有効だが通常の底釣り用のグルテンでは重くて落ち葉に埋まってしまい、喰いアタリが出せない。
3:軽くて開く「シルキーマッシュグルテン3」にへらの寄り具合に応じて繊維がしっかりしている「シルキーマッシュグルテン2」をブレンドすることで軽くて、マッシュが抜けながらしっかり待てる新べら対応の底釣りエサになる。
4:釣り方のコツは底釣りとしては少し長目のハリスで追わせながらソフトに着底させること。倒れ込みで新べらを誘い込み、落ち葉の上に乗ったエサを喰わせる。

エサ教室終了後に当日のミニバトルルールが発表されました。
どんな釣りでも釣れる状況なので、釣り方は自由。
ただし当日参加者に好みで1袋配られた「鬼武者」「DZ地底花」「シルキーマッシュグルテン3」のいずれか1品を必ず使用することとなりました。
上位入賞者5名には1月に茨城県のへら学の森泉園で開催されるミニバトルファイナルの出場権が与えられます。

時刻はAM11:30、バトル間際になってようやく雲は切れてはきたものの、冷たい風が吹く中(周囲が森に囲まれたひだ池は比較的風には強い釣り場で、後で聞いたところ平野部はもっと荒れた天候だったらしい。)での2時間半のバトルスタート!
やはり普段からエサが打たれている桟橋奥の方がへらの密度が高いようでその中でも試釣、エサ合わせタイムを通してそれまでの高活性地合いから喰い渋りの冬場の地合いへと対応ができた選手がポツポツと竿を絞る姿が目立ちます。
検量はひだ池ルールに従い、1フラシ15枚または10kg以内で検量。検量したフラシのへらを放してから再スタートです。
ラスト1時間前で選手から検量の声が掛り、8kg代の検量。
後半はやはりウドンセットの選手が優位な状況下、それを底釣り組が新べらで追う展開となり検量は100g単位の大接戦となりました。

結果はチョウチンウドンセットで桟橋下の大型を中心に重量をかせぎ、唯一途中検量を行った兵藤選手が勝利。その他の上位入賞者も浅ダナ、段底、チョウチン、長竿とバランス良く選出されました。
表彰式では池澤テスターから当日の釣り方などのインタビュー内容にを熱心に聞き入り、大会後も自分の釣座で釣りを再開される参加者も多く、中京地区のへら師の熱心さを感じられる試釣会でした。

ミニバトルの成績(敬称略)
優勝:兵藤 敏雄(10.9kg)
準優勝:橋本 俊彦(7.4kg)
3位:深津 紀幸(7.0kg)
4位:二村 亮雅(6.7kg)
5位:浅岡 忠信(6.1kg)
ミニバトルファイナルへのエントリーは上位5名の中でお仕事の都合で辞退者が出たため、
繰り上げで6位の稲垣選手までがファイナル出場権を獲得しました。 

76  77  78  79  80  81  82  83  84  85  86

2024年11月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30