ペアバトル集合写真.jpg陽光・薫風 蒼い空 天候に恵まれた5/30(土) 「ダイワへらペアバトル2015」が千葉県柏市の「清遊湖」で開催された。

参加選手は定員(75ペア/150名)を超え、暑く熱い闘いが繰り広げられた。

使用桟橋は中央桟橋両面と南桟橋。順位はペアの釣果総重量で競われ、ペア同士は離れて着座する当て番制で行われた。勝つためには戦略と刻々の情報の把握も必要な内容だ。

AM7:15火蓋が切られた。前日までのバクバク状態から一転、前夜の冷たい雨、人的プレッシャーのためか開始まもなくは思ったほど竿が立たない。30分を経過したあたりから魚も選手も落ち着いたのか竿が立ち始める。俗に言うモーニングサービス。清遊湖の傾向としてAM9:00までが一つの山となることを知っている選手はスタートダッシュを決めるべくエサ打ちに力が入る。

枯法師・月光・・そして春に限定発売した「聖 春色」のピンクが目立つ。9時を過ぎると気温はじりじり上がりパラソルの華が咲く。攻め方はスタート当初は各々思惑よろしく長竿の沖狙いの方も見られたが、経過とともに短竿セットの浅ダナかチョウチンが大半を占めるようになった。それでも「俺はダンゴにこだわる」と信念を通す方もおり、皆それぞれの楽しみ方で競技に望めるのもペアバトルならではの光景といえる。

今回は気温がピークにさしかかるAM11:00より30分間の一斉休憩を設け、しばし緊張が一瞬ふっと抜ける。ここで清遊湖の美しい景観がやっと目に入る・・・といった感じだ。お弁当をほおばる選手、情報交換に余念の無い選手などさまざまなスタイルで休憩時間をすごした後、AM11:30 リスタート! 

不思議なものだ・・この30分間ブレイクで池全体の空気感が変わった。ピッと張りつめた中に何となくのゆったり感。いい雰囲気だ。

ペアバトル風景.jpg

初夏を思わせる陽気の中でのバトル

気温はさらに上がり30度を越えた。このあたりから、トーナメンター達が他を離しにかかる。釣れる時間帯の釣り込み、釣れない時間帯の拾い方・・1dayトーナメントのコツ。この釣れない時間帯に労を惜しまず目先を変えて丁寧に拾っていくことが最終的に大きな差になることを彼らは熟知している。先にも言ったが、今回の席次はペア二人が共に好ポイントに入ることがないように設えられている。それでも釣果をまとめてくるところはやはり鍛えられている。涼風が立ち始めたPM14:00、 6時間半にわたるバトルの終了のホーンか鳴った。

ホッーという吐息が木霊する。全員が暑い中最後まで釣り切った。感謝である。

さて検量 最高は5フラシ(12kgカット 15枚目安) 平均は2フラシ程度の釣果。慎重に検量・ペア合算を

行った結果。

1位 上杉 拓  山村 慎一 ペア  総重量 60.05kg

2位 大田 武敏 天笠 充  ペア  総重量 44.50kg

3位 柴崎 誠  根本 浩延 ペア  総重量 44.50kg

なんと2位が同重量という希有な結果に。

ペアバトルらしく、リーダー同士のジャンケンで当該順位となる。

釣る人はどんなシチュエーションでも釣り込んでくる。予想以上の渋さで浅ダナウドンセットを選択したペアが上位を独占する結果となった。 

表彰台.jpg

上位5ペアの表彰

 

上位表彰に続いて今日参加いただいた8名の女性へら師(最高釣果 中島真弓さん 11.40kgは立派!)への謝意表彰。そして盛り上がりのお楽しみ抽選会と沢山の笑顔の中での閉会となった。

ダイワへらペアバトル2015 上位20ペア成績

 

順位

氏名(敬称略)

氏名(敬称略)

ペア総重量(㎏)

1

上杉  拓

山村 慎一

60.05

2

大田 武敏

天笠 充

44.50

3

柴崎  誠

根本 浩延

44.50

4

中島 崇博

小野 恵介

39.75

5

種家 太一

岩本 勝

35.25

6

鈴木 博之

益子 達也

34.65

7

斉藤 治身

佐藤 幸男

33.15

8

伊藤 泡舟

伊藤 幸子

32.25

9

水内 順

高橋 克彦

30.30

10

鈴木 則之

横澤 光隆

30.00

11

渡辺 秀一郎

安倍 慎次

29.25

12

岩波 裕治

関亦 雅広

29.50

13

青木 克悦

なかぐき しんご

29.15

14

鈴木 淳一

松本 雄次郎

29.10

15

中島 真弓

緒方 浩一

28.85

16

百合草 貴史

百合草 大貴

27.50

17

松田 義信

今野 正明

27.30

18

荒井 裕紀

遠藤  重幸

27.05

19

岩崎 遥

川村 義行

26.90

20

伊藤 ゆたか

福田 俊之

26.50 

 

 

 

 ダイワ長竿バトル2014 関東 関西大会レポート         

 沖ぶちに立つウキが一節チャ!と入る。心震える瞬間。長竿でしか味わえない至福。「ダイワへら長竿バトル2014」が生また由縁である。片やはじめての試みでもある。その心配をよそに、参加者は瞬く間に集まり、へら師の琴線に呼応できたことに先ずはホッとする。そしていよいよ本番!関東・関西2会場の模様を内水面チーム豊田がレポートいたします。

<Day1 11/1(土)関東大会 羽生吉沼 岩手・榛名桟橋 143名> 

晴天が一週間続くことは稀だ。ついてない!・・朝から窓打つ雨音、しかも寒い。「これは皆さん家出るの萎えるなー」と半ば覚悟して吉沼に向かう。しかしさにあらず 駐車場には既に多くの車。慌てて受付のセッティング。15分繰り上げて受付開始。長蛇の列だ。143名の出席を頂く。欠席の7名の方も事前に連絡があり、出欠を問わず皆さんの真摯さに心打たれた。

 

 釣座は完全当番制 やはり吉沼名物「岩手桟橋」に注目が集まる。この大会に向け3回の新べら放流がおこなわれた。吉沼の新べらは岩手の外向きに付く。それも沖の逆かけ上がりに。これはへら師衆知のこと。ただそこを狙うには最低24尺以上を振ることが必要。ギャンブルだ。開会式は放送で。7:15競技スタート。

 

雨足の弱まる気配はない。釣り方は沖宙と底釣りに2分されている。16尺位のチョウチン両ダンゴが良いとの前情報もあったが、これだけ長竿が並ぶとチョウチンはきついとの読みであろう。賢明である。目を凝らさずともそこかしこにゴールドの竿が目立つ。聞けばこの大会のために「HERA FX」を購入いただいたの由。ありがたい。1時間経過したあたりから釣果が刻まれだす。ベストテンその半数以上が底釣りだ。渋い証拠。ゲームとしは面白いが。エサは両グルテン・グルダンゴと軽めのエサが良いようだ。ただ魚の足は速くアタリは続かないと。痺れる。桟橋的には榛名桟橋の内向きが安定している。この大会は「量目競いのリアルバトル」である。しかし、長竿のなせる業か・・皆さんの所作がゆったり見える。優雅な光景だ。

 

さて、今回ひとつだけイベントを企画した。「振込みコンテスト」言うなら「長竿使いの腕みせてくれ!!」である。21尺1本・落とし込みでウキの立つ位置にタライを設置し、そこに見事 IN!させてみて!だ。使用竿はFXを用意した。これが中々難しく・・・それ故皆さん逆に熱くなり盛り上がる。愉しい憩いの場となった。11時より40分の一斉休憩。中間結果はまだ底釣り組が上位を占めている。「渋くて愉しいね!」と。「長竿好き=渋好き=M」この公式は成立するな(笑)

このインターバルを境に釣況(順位)に変化が出てきた。沖宙組が伸してきた。特に岩手桟橋外向き。ギャンブル岩手に魚が回ったか!この釣座は壁向い、魚道の行き止まり、一旦魚が入りだすと、突然アタリ出し、足を止めて時合いになることがままある。特に沖宙はその傾向。来たか!? 午後になり雨は小康状態に。釣りやすくなった。釣り方に関わらず竿の立つ姿が明らかに頻繁に。こうなると回転の速い沖宙が強い。相変わらず岩手の時合いは落ちていない。底釣り組がベスト10からこぼれていく・・・。大逆転のムードだ。最後の30分全体の食いが落ちたがこの勢いのまま14時競技終了を迎えた。ミラクル岩手なるか!!

幸いにも雨足は弱まり表彰式は何とか外でできそうだ。

最終結果 優勝は榛名桟橋中央で、1日コンスタントに浅ダナを攻めた斉藤氏。23.35㎏/32枚は見事であった。2位 3位の方も榛名桟橋内向きを宙で攻めた。残念ながらミラクル岩手ならず・・4位に止まる(いきなりアタリだし枚数は伸びたが型が揃わなかったと後談) しかし大物賞 1522gは岩手外向き24尺底釣り。名物桟橋の面目を保つ。

 

小雨の中 表彰式 お楽しみ抽選会等 和やかに進行し。初の「長竿・愛」の大会は閉幕した。

<Day 2 11/2(日) 移動 東京⇒大阪>

羽生吉沼の雨中決戦を終え・・・夜明けの中央道を一気に大阪に向かう。皮肉にも好天だ。冠雪の富士、一面の紅葉・とりあえず綺麗。ひたすら水藻FCに向う。大阪市内を抜け大阪湾岸を走り、岸和田を降りる。昼過ぎに現地着。明媚な釣場は健在。水は昨年より落としているそうだ。打ち合わせを済ませ投宿

<Day.3 11/3(月祝)ダイワ長竿バトル関西大会 水藻FC1号・2号桟橋 59名 >

昨年同日の枯法師クラシックは雨だった。今回は晴天・・が風が強い。釣座は右からの横風。若干のフォローなので竿振りは思ったほどの苦痛ではない。関東から池澤幸誠がホストとして駆けつけた。

 

この釣場の常道として床釣りなら竿一杯(12~15尺)か短竿チョウチンがメイン。沖宙や沖底は余りしないという。いわば無理を言っているのである(笑)15尺のオンパレードになるかと思いきや・・・そこは「長竿・愛」のメンバー。内向きは既定一杯の18尺 1号外向きは21~24尺がずらりと並ぶ。そこに異彩が一人・・・「弧峰18尺振出」もはや40年近く前のダイワグラスへら竿。実は私も小遣いを貯めて昔日買った竿。懐かしくて振らせてもらった。この竿の後「世紀」「兆」などカーボンの時代を迎える。釣竿の進化が如実にわかる。ほとんどの方が風の影響も考え床釣り。「渋いわー」とぼやきも出るが、働きべらの多い同池ウキは良く動いている。ポツリポツリであるが竿は絞られる。

 

ここで・・池澤の釣りを見てみる。1号桟橋外向き 21尺で2本半の共エサの床釣り。両グルでスタートしたが、フワフワするだけで落とさない。右からの風流れがあるため、アンカーの意味も込めてグルダンゴに変更、決めアタリが出だしたと。理想的な位置でカチッと落としている。池澤の長竿使いは一見の価値がある。決めた投餌点を外さない綺麗な落とし込み。この釣座もかなり右にかけ下がる地底であったが、アタリ返すナジミ幅のピンスポットにキッチリ打ち込んでいた。ちなみに決めてみせたグルダンゴのブレンドは以下の通り。

①     底釣りダンゴ 30cc

②     基本底    30cc

③     極グルテン  30cc

④     水      90cc   粉材:水  1:1のわかりやすいもの 是非お試しを・・・

 

さて 関東で好評だった「振込みコンテスト」設定条件は同じ。さすが関西 開始早々どんどんチャレンジャー登場。終始賑わいを見せた。

 

ポツリポツリ(驚!48cmのモンスターもあり)の釣況は続く。この日の底釣りは型が細かく目方が伸さない。2フラシが数名、接戦ではある。ここで11時の一斉休憩に入った。池澤の釣座・振込みコンテストと桟橋に会話の花が咲く。このゆったり感がこの大会の良いところ。

午後の部の開始。関東大会ではここで激変があったが・・・その気配はなさそうだ。拾っていく展開が続く。午後はやはり風が更に強くなり渋くなる・・というか風が止むとアタルという感じ。さすがに送り込みが厳しく、豪快にタスキ振りの方も。これができること自体、長竿の使い手であることの証でもある。未だ2フラシ以上の人はいない展開、15㎏~16㎏が優勝ラインと見えてきた。そのまま14時のタイムアップをむかえる。ホっーとこぼれる吐息。大会の主旨を汲み、朝、持てる長剣を最後までささやに納めず振り続けてくれた皆さんに感謝である。

結果は予想通り 16.35kgを釣った手塚氏。向かい風の中15尺のメーターセットでの勝利であった。上位3名は同じ16kg台 僅差であった。

和気あいあいの表彰式 盛り上がりのお楽しみ抽選会。終始和やかなムードの中、大会は閉幕した。

 

 2会場にご参加の皆様、厳しい条件の中、奮闘いただきありがとうございました。心より感謝、御礼申し上げます。我々はこの11月初の連休を「ダイワのへらイベントの日」として、今後もへら師の皆様の琴線に添える趣向の大会等企画して参ります。ご期待下さい。

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2024年11月

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