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すっかり朝晩も涼しくなった10月20日(土)。穏やかな陽気に恵まれた秋晴れの中、山形県山形市の千石の池でダイワへら試釣会が開催されました。
早朝6時から熱心な東北のへらファンの皆様が続々と集結し、発売直後の話題の新製品「玄むく」を中心に「龍聖」「DAIWA HERA X」など思い思いの竿を手に中央桟橋を中心におもいおもいの釣り座へ散っていきます。

一方、肌寒い気温とは裏腹に千石の池のへらはまだまだ活性が高いようで、浅ダナ両ダンゴに水面がザワツキ、ウキが馴染まないほどの様相。前日竿を出した今回のメイン講師、生井澤テスターによると、「ベース4」単品を手水で軟らか目に手揉みして少し長めのハリスで追わせるようなパターンで非常に良く釣れたとのこと。
7時から9時までの試釣タイムは浅ダナから底釣りまで、皆さんおもいおもいの釣り方で竿の感触を味わっていただきました。

 

そして9時からはお待ちかねの講習会タイム。
今回は当日のサプライズゲストとして参加された池澤テスターのこれからの時期に活躍するうどんセットのバラケと注目のダンゴ餌「ベース3」「ベース4」の使い方について、水槽を使った実践的な内容の講習会が行われました。

当日の大まかな内容を簡単にまとめると、

池澤流うどんセットのバラケ
○基本ブレンド
 「ペレ匠顆粒」  120cc
  水        240cc
 ⇒約5分吸水させる

 「鬼武者」    240cc
 「若武者」    240cc
 「ペレ匠ダンゴ」 240cc
 ⇒麩の粒子を潰さないように掘り返すように均一に混ぜる。
  麩に水が浸透するまで10分ほど馴染ませてから使うのがコツ。
  あとは手水で調整しながら釣っていく中でバラケ方、抜き方を調整してベストなセッティングを探る。

○調整1 抜き系へ調整
  ベースに手水を打って
  「ブレンド2 クロス」
  をブレンド。
○調整2 ゆっくりブロック系バラケへ調整
  ベース餌に手水を打って
  「ブレンド3 グル麩」
  をブレンド。
  調整のコツは絶対に練らないこと。
  ブレンドシリーズ4種はセット用バラケの調整エサとして最適とのことです。

続いて自らが開発に深く携わったベースシリーズのダンゴ餌について
「ベース 3」
 すり切りカップ3に対して水1で均一に水が廻るようにエサを馴染ませる。
 

「ベース 4」
 すり切りカップ4に対して水1の標準作り。
 少し固ボソに仕上がるので魚の活性を見ながら小分けして手水で調整して使う。
 「ベース 4」は流行りのライトペレ宙用として中尺以上の竿のイメージが強いが今シーズン製品を使いこんで浅ダナ用のペレット系ダンゴ餌として魚が沸くような活性時の短竿メーターで非常に有効だったそうです。

一通りエサの講習が終わったところで今度は生井澤テスターによる竿の説明。
今年発売の「DAIWA HERA X」、そして東北初お披露目となった「玄むく」についての特徴が説明されました。
特に「HERA X」に関しては調子的に近い「荒法師 武天」との違いなど普段では聞けない話をされていました。

さて、講習会が終わるとお待ちかねのミニバトルの競技説明です。
当日は千石の池さんの釣況を踏まえ、
1、 競技時間は12:00~14:00の2時間
2、 釣り方は自由
3、 エサは当日配られるエサもしくはダイワエサ最低1品ブレンド
4、 フラシは20枚まで、及び10kgカット。2フラシ目からは1kgマイナス。

エントリー選手にはキャップと講習会で説明のあった「ベース3」もしくは「ベース4」が全員に配られ、12時までのエサ合わせタイムのスタート。
短時間勝負ということでほとんどの選手が浅ダナの両ダンゴか、うどんセットでセッティングをつめています。
生井澤テスターと池澤テスターも精力的に桟橋をまわり、ウキの動きをみながら各参加者にアドバイスをおくります。
こういった普段なかなか聞けないような質問やアドバイスを気軽に受けられるのも試釣会の魅力のひとつです。

そしていよいよ上位5名に与えられるファイナルの出場権を掛けたミニバトル2時間の勝負!とは言ってもそこは試釣会、和気あいあいとした雰囲気の中で一斉にエサ打ちスタートです。

時間帯か、それとも各参加者の真剣な雰囲気がへらにも伝わっているのか?午後からはナジミ際にはサワリが出るも、ウキが入ると落とさない典型的な喰いシブリでシビアなエサ合わせが要求される状況に突入。一気に真剣モードにシフトチェンジです。

いち早くライトな両ダンゴセッティングに変えられた選手と、喰い渋りを予想してセットで入った選手が数を伸ばしていました。
そしてあっという間に2時。全員が事務所に集合しての結果発表。
結果を見てビックリ!なんと5位の選手が同重量で3名いらっしゃるという接戦でした。

ミニバトル結果
1位:時田 光章 選手 
2位:工藤 勇雄 選手
3位:手塚 春貴 選手
4位:佐藤 知昭 選手
5位:菅 宏和 選手
   高橋 幸太郎 選手
   伊藤 秀一 選手
*ファイナル出場権は菅選手が獲得

上位表彰の後はお待ちかねの抽選会!そして最後には生井澤テスター、池澤テスターからのウキのプレゼントを掛けたジャンケン大会で大いに盛り上がりました。

これからどんどん寒くなってくる山形ですが、野釣りができなくなる真冬でもへらぶな釣りが楽しめる千石の池はむしろこれからがシーズン本番!まだまだ熱い東北の試釣会でした。

 

 

この秋一番の冷え込みに見舞われた10月13日(土)、群馬県太田市の金山湖へら鮒センターで「ダイワへら試釣会」が開催された。エサ教室講師は地元太田在住のダイワフィールドスタッフ・関根邦彦さんだ。

 薄暗かった空が明るくなるのはすっかり遅くなり、5時50分近くになってから。しかし予報によると天気はよくなること間違いなしとのことで、誰かの(誰だ!?)日頃の行いがよいということで、担当者一同まずはほっと胸をなで下ろす。
 それにしても寒い、寒すぎる! つい1週間前まで半袖で汗を流していたのがウソのようで、長袖にブルゾン、ウインドブレーカーなどを着てもまだ身体は温まらない。それもそのはず、午前6時過ぎの時点で気温は14℃。
 金山湖は池の周囲を小高い丘に囲まれている。「日の光が差し込むのが8時過ぎなので、まだしばらく寒さは覚悟してください」と関根さんがヤサシイ言葉を投げかける。そんな中、早速釣り場入り口付近にスペースを設け、竿の貸し出しをスタートした。

 参加した方々の注目はこの秋デビューのニューロッド「玄むく」だ。“最も和竿に近く、カーボンでしか実現しない竿”と形容されるこの竿は、速い回転でエサを打ち、ヘラブナを素早く引き寄せて取り込むトーナメント仕様ではない。むしろゆったりと手で腕で魚の感触を体感する遊び心を純粋に追求するへら竿である。
 試釣会では初披露の新製品を振ってみようと、熱心なファンによって続々と「玄むく」が貸し出されていく。金山湖のメインポイントといえる浮き桟橋では竿13尺までの規定になっていることもあり、短竿8~10尺がすぐに品切れの状態になってしまった。
 1時間ほどを経過して参加者に「玄むく」の感想を聞いてみると、「軟らかいと思ったが、むしろしなやかという感じ」「魚が掛かったときの感触が竹に近くて楽しめる」「想像以上にパワーがあるのには驚いた」等々の答えが返ってきた。振っていただいた方の多くは満足の様子で、まことに嬉しい限り。

 9時30分からのエサ教室で関根さんが紹介したのは、これからの寒期の定番であるタナ1~2mのウドンセットに的を絞った。自宅から持参した電子レンジを使い、ウドン作りを実践。普段は見ることができない細かい部分までじっくり見つめる真剣なまなざしを浴び、質問が飛ぶ。
 関根さんの熱演はさらに続き、今度はバラケエサの作り方を解説した。ブレンド・作り方は、
ペレ匠顆粒――――120cc
水――――――――240cc
 スポンジ状になるまで完全に水を吸収させる。目安は約5分、真冬は約8分。
鬼武者――――――360cc
 指を熊手状にして20~30回かき混ぜる。
速攻かっつけ―――120cc
 全体に絡めて出来上がり。

 正午からは恒例の2時間勝負の「ミニバトル」が参加者26名で行われた。この日のルールはエサ教室終了時に全員に配られた「鬼武者」を必ず使うということだけで、あとは両ダンゴ・セットともにOK、タナも自由とした。この時間になると太陽は高い位置になり、今度は一変して暑くなってしまい、パラソルを差す人も出てきた。


 釣り場の特徴から浅ダナを狙う人が多く、エサを落とすポイントは湧いてきたヘラで水面直下は真っ黒になっている。この層をいかに通過させて食わせるかが勝負の分かれ目になりそうだ。当初は冷え込みの影響で食い渋るかと思われたが、結果は予想以上に釣れた感じだった。
 午後2時に競技終了、自動検量機なのでスムーズに集計は終了し、成績発表。トップの工藤弘光さんは竿9尺、タナ1mを両ダンゴで攻めて2時間で25枚という立派な好成績で優勝を果たした。両ダンゴのブレンドは、「鬼武者」1+「BASE1」1+「ペレ匠顆粒」1+「ペレ匠顆粒デカ粒」1+水1.5というもの。タッチは硬めだった。

 ミニバトル成績は以下の通り(敬称略、単位㎏)。
 優勝=工藤弘光11.02/2位=吉野一重9.96/3位=増田行夫8.4/4位=斉藤英昌8.27/5位=関口治彦7.88
 5位までが来年1月のミニバトルファイナル大会への出場件が与えられるが、3名が辞退されたため、関口裕斗さん、渡辺浩一さん、小見信雄さんが繰り上げでノミネートされた。 

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