へら試釣会(三川フィッシュパーク)

「裏の山の霧が晴れないと・・やまねーな 今日は一日このままだ!」常連氏がつぶやく・・・・
5/11(土) 止まぬ雨、まして肌寒い。
そんな中 中京の熱いへら師が三川FPに集った。

試釣会ホストは、生井澤 聡。長躯駆けつけた。
三川FPは、長良、木曽、揖斐の三大河川に挟まれた愛知県海津市に拠し、豊かな水の利、心行き届いたホスピタリティー、釣り人が愉しみ、和める環境を存分に有したすばらしい池である。

6時スタート!!! の予定もさすがの雨足に、いきなり事務所待機を余儀なくされる。が、並んだ試釣用新竿の話しで盛り上がる。

皆さんの注目はやはり「玄むく」「聖」。「玄むく細っ!!」・「魚の型からしてもこのくらいの調子が、こっちには向てるな」等。それよりもなによりも皆さん早く桟橋に出て振りたい気分満々である。少し小止みになった7時前、各位お気に入りの竿を手に桟橋に向かう。一斉にテントの花が咲いた。

へらの活性は高く、浅ダナ、チョウチンともすぐに竿が立ち始める。セットであれば相当釣り込める時合いだ。竿の感じを掴むには最良のシチュエーション。皆さん愉しそうに竿を絞っている。何回も竿換えする方も多数。

ひとしきり、各竿の釣味を堪能いただいたところで、もう1つのテーマ「エサ」である。講師はもちろん生井澤。彼はどんな釣りでもこなすが、本旨は「できうる限り共エサでへらと対峙する」というポリシーの持ち主。事実その理論・技術は近年成熟の域にある。
今日の題材は昨年発売した「BASE」「BLEND」シリース゛の紹介である。彼は前日早々に三川FP入りし試釣を行っている。その結果、手ごたえを得た短竿(11尺)チョウチン両ダンゴで使用した「BASE3」と「CROSS」のエサ使い中心にエサ教室を進めた。

<各エサの特性> ・BASE3 しっとりネバタッチ。しっかり持つ深ダナチョウチン用ダンゴ。
単品 3カップ+水1カップ・BLEND2 CROSS エサを開かせることが最大使命のブレンド専用エサ。

少量で効果は絶大<生井澤ブレンド> BASE3 300cc+CROSS60㏄+水120㏄。比率にすると 2.5 : 0.5 ; 水1となる。
実は前日の試釣で彼は、これよりも更に開く配合(BASE3 240cc+CROSS120㏄+水120㏄)である程度の時合いを掴んだ。ただ天気も良く平日で空いていたにも係わらず、へらの活性は低く、いわば雨待ちのような状態であったという。

そして当日 へらにとっては待望の雨。活性が上がり、アタックも強いことを把握し、開きを抑えたブレンドで時合いを掴んだというわけである。どの釣場でも単品でバッチリ決まるという事は稀。またへら師の性は、「自分風味」のエサ使いがしたい。「へら師はブレンドする」を前提に開発されたのが、このシリ-ズなのです。

故に「BASEシリース゛」はそれそれ特徴が明確。そして「BLEND」シリース゛は、ほんの少量で元エサのタッチを変えるポテンシャルを持っています。このマトリックスの中でエサ合わせを楽しみながら、ご自分が満足できる時合いを演出して欲しいのです。という生井澤の説明に「絶対混ぜるよなー」 「混ぜないと気が済まん!」とこのエサのコンセプトを納得して聞いていただいた。

説明終了後も生井澤を囲んだエサ談義に花が咲いたのはいうまでもない。

昼近くなっても雨足は弱まる気配はない。本来は午後2時間のミニ大会を予定していたのだが、なんとも競う雰囲気はなし・・・昼飯に上がって来られた皆さんと相談の上、「このままのんびりやろうよ!」に決定。イベント締めの15時までこのまま好きなように愉しむことに。なんともまったりとした和み時間が流れる。

15時一応の中締めということで、桟橋で皆さんと軽く手を打ち 打ち上げとなりました。「雨は仕方ないよ・・愉しかったよ またやってよ」と仰っていただいた事・・・ただただ感謝です。ありがとうこざいました。

帰り道の車窓・・・ふと見上げた裏山は、心持ち霧が晴れていました。

2023年9月

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