ダイワへら試釣会(ひだ池)

寒さも一段と厳しくなってきた師走の12月1日(土)、中京地区をはじめ関西からも多くのへら師が集う愛知県豊田市のひだ池にて「ダイワへら試釣会&ミニバトル」が開催されました。
曇りのち晴れの天気予報がはずれ、時折小雨がパラつく寒い一日でしたが、中京エリアでは今年最初で最後の試釣会ということで熱心なへら師の皆さんが静岡、大阪からも駆けつけて大いに盛り上がりました。

まだ夜が明けない早朝6時前から続々と参加者が集合、6時30分の開園と共に当日用意された100本近いダイワへら竿から好みの竿、興味のある竿をそれぞれ携えて桟橋へ向かいます。
新製品の「玄むく」をはじめ、「龍聖」「HERA F」の注目度が特に高かったようです。
ひだ池は丁度、新べらが放流されたばかりということで、普段の釣りを想定した中~短尺のセット用、釣り座に応じた13~16尺の底釣り、そして沖狙いの長尺とどの釣り方でも釣果が望める試釣会向けの状況との情報でしたが、当日は急な冷え込みと多くのへら師が桟橋に乗った影響とで予想以上の喰い渋りとなり朝一はかなりスローな釣況となりましたが、1時間ほどたった頃からパターンを掴んだ人はコンスタントにアタリを出していきます。
前日入りしてしっかり試釣し、池の状況を把握して試釣会にのぞんでいただいた池澤幸誠テスターは精力的に桟橋をまわり、各参加者のウキの動きをみながら竿の説明とエサ使いなどについてアドバイスしていただきました。

当日のスケジュールは
6:30~
 試釣用ロッド貸し出し開始
 それぞれの釣り座で各自自由に試釣。
9:30~10:00
 池澤FTのエサ教室
 ミニバトルルール説明
10:30~11:30
 試釣&エサ合わせタイム
11:30~14:00
 試釣会ミニバトル
14:30~
 表彰式&お楽しみ抽選会

池澤テスターのエサ教室はどんな釣り方でも釣れるひだ池の状況から
・浅ダナウドンセットのバラケ
・段底のバラケ
・シルキーマッシュグルテンの使い方

についてユーモア満点の軽快なトークで参加者の笑いを誘いながらの楽しい講習となりました。特に前日試釣での実証済みで説得力抜群の新製品「シルキーマッシュグルテン3」を使った両グルの底釣りについての講習に参加者は興味深々、その内容を要約すると、
1:ひだ池のように周りが広葉樹で紅葉が綺麗な池の場合にはこれからの時期底に落ち葉が 多く堆積する傾向がある。
2:そんな中でこの後底に落ち着く新べらを攻略するには両グルテンの底釣りが有効だが通常の底釣り用のグルテンでは重くて落ち葉に埋まってしまい、喰いアタリが出せない。
3:軽くて開く「シルキーマッシュグルテン3」にへらの寄り具合に応じて繊維がしっかりしている「シルキーマッシュグルテン2」をブレンドすることで軽くて、マッシュが抜けながらしっかり待てる新べら対応の底釣りエサになる。
4:釣り方のコツは底釣りとしては少し長目のハリスで追わせながらソフトに着底させること。倒れ込みで新べらを誘い込み、落ち葉の上に乗ったエサを喰わせる。

エサ教室終了後に当日のミニバトルルールが発表されました。
どんな釣りでも釣れる状況なので、釣り方は自由。
ただし当日参加者に好みで1袋配られた「鬼武者」「DZ地底花」「シルキーマッシュグルテン3」のいずれか1品を必ず使用することとなりました。
上位入賞者5名には1月に茨城県のへら学の森泉園で開催されるミニバトルファイナルの出場権が与えられます。

時刻はAM11:30、バトル間際になってようやく雲は切れてはきたものの、冷たい風が吹く中(周囲が森に囲まれたひだ池は比較的風には強い釣り場で、後で聞いたところ平野部はもっと荒れた天候だったらしい。)での2時間半のバトルスタート!
やはり普段からエサが打たれている桟橋奥の方がへらの密度が高いようでその中でも試釣、エサ合わせタイムを通してそれまでの高活性地合いから喰い渋りの冬場の地合いへと対応ができた選手がポツポツと竿を絞る姿が目立ちます。
検量はひだ池ルールに従い、1フラシ15枚または10kg以内で検量。検量したフラシのへらを放してから再スタートです。
ラスト1時間前で選手から検量の声が掛り、8kg代の検量。
後半はやはりウドンセットの選手が優位な状況下、それを底釣り組が新べらで追う展開となり検量は100g単位の大接戦となりました。

結果はチョウチンウドンセットで桟橋下の大型を中心に重量をかせぎ、唯一途中検量を行った兵藤選手が勝利。その他の上位入賞者も浅ダナ、段底、チョウチン、長竿とバランス良く選出されました。
表彰式では池澤テスターから当日の釣り方などのインタビュー内容にを熱心に聞き入り、大会後も自分の釣座で釣りを再開される参加者も多く、中京地区のへら師の熱心さを感じられる試釣会でした。

ミニバトルの成績(敬称略)
優勝:兵藤 敏雄(10.9kg)
準優勝:橋本 俊彦(7.4kg)
3位:深津 紀幸(7.0kg)
4位:二村 亮雅(6.7kg)
5位:浅岡 忠信(6.1kg)
ミニバトルファイナルへのエントリーは上位5名の中でお仕事の都合で辞退者が出たため、
繰り上げで6位の稲垣選手までがファイナル出場権を獲得しました。 

2023年9月

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