ダイワへら試釣会(三国池)

 同園の超快活女将、鈴木和子マネージャーとのふとした会話から生まれたのが、この「へら試釣会&ミニ大会」。それから早7年 全国で150回以上の開催を重ねてきました。まさにそのレジェンドの地 三国池 当日も晴天に恵まれ、池澤幸誠をホストに、和やかにスタートを切りました。試釣竿は、現在絶好調の「DAIWA HERA X」から「枯法師」までの全アイテムを取り揃え、皆さん盛んに竿を取り替えながら楽しんでおられました。三国池といえば長竿のイメージがありますが、当日は短竿でのウキの動きもよく、メーター近辺のタナが一番魚の反応が良かったようです。

 それを受けて、当日のエサ教室のテーマは「初夏~盛期の両ダンゴ戦略」。昨年発売し、好評を得た浅ダナ両ダンゴスペックの「BASE1・BASE2」そしてこれらと抜群に相性の良い「BLEND1 FIX・BLEND2 CROSS」の使い方の説明。基本使いと昨年1シーズン使い込んだ上でのその応用について、池澤が細かく説明。事務所に集まった参加者は、熱心に聞き入っていました。

池澤の解説は以下の通り。
「今。単品使いが趨勢のようなイメージが走ってるけど・・・・この釣りの本懐の部分って、その日の釣況を読んで釣り方を自分なりに分析してヘラとの折り合いをつける。そのプロセスが楽しと思うんだ。その際たるものがエサ合わせじゃいかな。複雑にする必要はないけど、へら師の性として絶対にブレンドしたくなる。それなら単品でも十分行けて、且つそれで詰まったときに適切な補助エサを備える。こんな考えが現実に即していると思うし、まさに我々のこの新餌シリーズに込めたコンセプトなんだ」
1:BASE1 ×FIX
麩も粗め 軽く開くタイプ イケイケの速攻の釣りに向いている。粘りが出たときや、更に軽いタッチにしたいときは BLEND1 FIXを差していくと効果的。
★単品使いも,ブレンドも 粉3:水1
2:BASE2×CROSS
少し重さを持たせてタナまで入れて釣り込む落ち着いたタイプの釣りに向いている。浅ダナ仕様を謳っているが短竿チョウチンまで十分カバーで゛きるポテンシャルを持っている。持ちすぎと感じた時、開かせたい時は BLEND2 CROSSを差していくと効果的。混雑時最初からCROSSを配合する手もある。
★単品使いも、ブレンドも 粉3:水1
池澤の語りは実に論理的で且つ聞いていて愉しい。軽い茨城訛りで聞き手を巻き込んでのエサ教室は、一見の価がある。みな大納得のエサ教室であった。

 午後の「ミニ大会」当然のことながらダンゴ縛り。魚に活性があるので、2時間といえども、釣る人はかなり釣果
を伸ばしそうな雰囲気だ。開始までの2時間のエサあわせタイム 短竿のメーター 長竿の沖打ちと各々が、釣況を愉しそうに探っている。

 三国池の楽しみの1つは昼食。ご本業か゛淡水魚の養殖業ということもあり、三国のうなぎはへら師にはつとに
有名。これを楽しみに訪れる常連も多い。他のメニューもバリエーションに富み、オーナーの細かな心使いとともに、心なごませてくれる。
ミニ大会開始の12:00が迫ってきた。気温もグングン上がり、完全に両ダンゴの時合いになってきたようだ。それまで和気あいあいの雰囲気が「開始1分前!!」のアナウンスとともに、一気に静寂になり、緊張感が走る。いつもの光景だが、へら師魂ここにありだ。来年一月のファイナルバトル進出をみな密かに狙っている。

 12:00ジャストスタートのホーンが鳴らされた。張り詰めている。遊びだけど遊びじゃないのだ。

最初に絞り出しだしたのは、やはり短竿のメーター組 BASE1とFIXのコンビで、カン!カン!カン!の理想的なウキの動きで、いきなり入れパクモード。ただ型もやはり一段落ちるので、数を伸ばすことが必須だ。2時間この時合いを維持できるか。一方長竿組は、ペースはゆったりだが、沖打ちは一様に型が良く、数は伸ばせなくとも、目方は稼げる。長竿組みは、BASE2を基本に「入れて返してツン」の安定時合いの落ち着いた釣りを展開している。いい対比だ。面白い勝負になってきた。そう 忘れてはいけない底釣りで勝負している輩もおられる。三国の常道 19尺のペレット系の両ダンゴ。決まれば型も揃い抜け出す可能性もある。このミニ大会の面白いところは、各回ごとに時期・釣り場等を考慮した「テーマ=縛り」を設けている点。一日通すとなれば苦痛だが、2時間限定だと逆に燃えるというチョイM的な点も受けている。
すーっと涼風がたった14:00 熱戦は幕となった。池全体が一気に緩む光景もなかなかほほえましい。
さて結果・・・・ 1位は2時間 9尺メーターの速攻両ダンゴ(BASE1+FIX)で釣り切った 金田広宣さん 15kg超の釣果は立派の一言。

ファイナルバトル進出者は以下の5名の方
1位 金田 広宣 さん
2位 久保園 基 さん
3位 鈴木 弘  さん
4位 滝本 弘  さん
5位 荒木 一郎 さん
皆さん 力強く ファイナルバトル参戦を誓ってくれた。1月の痺れる泉園での健闘を祈りたい。

2023年9月

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