ロックフィッシュとは、カサゴ、アイナメ、メバル、ソイ類など、根を棲み家にする魚の総称です。悪食で、落ちてきたものをとりあえず口に入れようとする魚が多い。下顎が上顎より発達しており、いわゆる受け口になっているのが特徴。
名前の通り、ロックフィッシュは、日中は堤防の消波ブロックの隙間や海底の岩床にできた穴などに潜んでいます。ただしメバルだけは、根の上や海藻の周辺に、頭を上にした姿勢で群れています。
一般的なハリ数は3本です。枝スを結ぶ手間があるので、ビギナーは市販の堤防根魚仕掛けを購入しよう。どうしても根掛かりが多くなるので、仕掛けは多めに用意しておきましょう。 | 甲殻類から小魚まで何でも食べるロックフィッシュ。エサはバラエティに富んでいるが、もっともポピュラーなのはアオイソメで、タラシを1〜1.5cmにして使います。イカや魚の切り身は、チョン掛け。オキアミはハリの軸に沿ってまっすぐ付けましょう。 |
海底に潜む魚を仕留めるなら、胴突き仕掛けがベストです。オモリが仕掛けの一番下に位置するので、ポイントを直撃できます。底を取りやすく、確実にエサを底に送れ、さらに仕掛けがピンと張っているのでアタリも取りやすいメリットがあります。 釣り方は、ロックフィッシュが潜む石や岩の隙間を見つけながら釣り歩くスタイルです。隙間を見つけたら仕掛けを下ろし、オモリが底に着いたらじっと待つか、オモリを持ち上げては落とすを繰り返す“リフト&フォール”で誘いましょう。 魚は、落ちてくるエサを待ち構えているし、頭上でフワフワと漂うエサに必ず反応します。 少し沖目を見て、黒い塊のような場所を見つけたらチャンスです。黒く見える場所には根があり、ロックフィッシュが潜んでいる可能性も高い。チョイ投げして、同様に足元まで探ってみましょう。 |
根掛かりに強い仕掛けとはいえ、底を攻める釣りです。もし根掛かりしたら、立ち位置を変えてロッドを何度か左右に振ったり、アオってみましょう。それでも取れなければ、ロッドを置いて道糸を強めに引いて、すかさず緩めます。ハリスの反発力で根掛かりが取れる場合があります。 |
この仕掛けを“穴釣り仕掛け”と呼ぶ。胴突きに比べると、エサのアピール力は落ちますが、根掛かりは激減します。しかも堤防の切れ目など、より細かい場所を攻められるなどメリットが多いので、覚えておきましょう。 誘い方は基本的に胴突きと同じで、こちらは底まで落とさず、中層や岩の上でエサをフワフワ漂わして誘うのも効果的です。 |
エサを食ったと同時に、根の際やエグレの巣穴に突っ走るカサゴやアイナメ。このファイトは強烈でしばらく楽しみたいところだが、アワセた後は、すかさず引き上げ、根から魚を離しましょう。巣穴に入られたら大ピンチ。エラを張って、岩にがっちりとへばりつかれると、もうアウトです。アワセはバシッと引き抜くように。そして一気に巻き込みましょう! |
オモリの真下にハリがセットされている“ブラクリ”を道糸に直結(クリンチノット)して攻めるのが、この釣りのミソです。
ブラクリはオモリの形状が独特で、根掛かりしにくいのはもちろん、ゆらゆらと落下するシステムです。動くエサに興味を示すアイナメには、誘いがキーポイント。このブラクリなら果敢に攻めることができます。他のロックフィッシュ同様、魚を寄せて釣る方法ではないので、防波堤を歩きながらポイントを根気よく探り、釣果を伸ばしましょう。
アイナメを仕留める最大のコツは、道糸をピンと張らないことです。常に糸フケを作った状態で、エサの食い込みをサポートしてあげます。アイナメは実に臆病で、違和感を持つと1度食いついたエサでも吐き出すことがあります。確実に仕留めるなら、道糸が引かれてからアワすこと。これを覚えておきましょう。 イソメ類の中でも、岩イソメは実績が高く、好釣果が期待できます。タラシを1〜1.5cmにして付けましょう。アオイソメは1本付けが基本です。 |
ロッドの穂先をチョンチョンと動かしながらリールを巻くボトムパンプ。オモリを弾ませながら岩などの障害物を回避できるうえ、仕掛けをフワフワと漂わせながら誘える必殺技です。時に大きくシャクって、フォーリングでエサを見せるのも効果的です。 |