Gnathopogon caervlescens
コイ目コイ科
本来は琵琶湖の特産種だったが、稚アユに混じって各地に繁殖。三方湖、諏訪湖、山中湖などを中心に西日本方面に分布する。
モロコの仲間は多く、イトモロコ、デメモロコ、スゴモロコなどがいるが、モロコ属はホンモロコとタモロコだけ。関東地方ではモツゴを含めたこれらをクチボソと総称するが、釣られるのはほとんどがモツゴやタモロコなどで、ホンモロコはきわめて少ない。
ともに口辺に髭を持つがホンモロコのほうが短くて体形もスマート。またタモロコの縦走帯は濃青色だが、ホンモロコのそれは淡い青色をしている。
食性は動物性で、プランクトン、水生昆虫、環中類、小型甲殻類などを食い、最大級で15cmに達する。
産卵期の3〜4月ころ、岸辺の浅場や細流、それにつながる池などに乗っ込んできて大集団で産卵する。湖岸ではその様子を競っていると表現するが、その光景はまさに壮観だ。
2月下旬から釣期が開幕。産卵の終盤までが最盛期だが、この時季は春モロコ、昇りモロコ、子持ちモロコ、乗っ込みモロコなどと呼ばれる。産卵を終えるとほとんどは沖に移動し、冬季は水深30〜40mの深場で越冬するが、そのまま湖岸の池などに残って秋から冬に掛けて釣れるものを居残りモロコと呼ぶ。
ポイント
湖岸のアシやヨシ、藻などの生え際、捨て石、倒木、乱杭などの周りが好ポイント。小川の流れ込み付近も良く、桟橋の先端も見逃せない。
釣り方
餌が底からわずか上を保つよう、浮き下を正確に調整するのが決め手。チョンチョンと変化した後、ウキが消しこまれるが、ここで早アワセをしたり、強くアワセたりするとハリ掛かりしない。竿先を下げて糸を送り込み、軽く竿を立てるとアワセが効く。
エサ
赤虫や小振りのミミズが最適。小さめの餌を選び、1、2匹をチョン掛けにして刺す。
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