Hemibarbus barbus
コイ目コイ科
方言: |
キツネゴイ、カワゴイ、サイ、サイゾウ、スイ、カワザイ、セイクロ、ヘバチゴイ、ヒバチゴイ、マジカ、キョウシラズ、ミゴイ、ミゴ、アラメゴイ |
北海道を除く日本の全土に分布しているが、九州や四国の南部には少ない。湖産アユの放流にともなって各地に生息域を拡げ、湖沼や河川の中下流などのほか、汽水域にも多く見られる。
4月から6月ごろ、中流の砂礫底に産卵。その数は5万から10万個にも及ぶ。ほぼ周年にわたって釣れるが、産卵期から産卵後にかけてはあまり積極的に餌付かず、最盛期は晩秋から冬にかけて。とくに寒さが厳しくなると深みに落ちて群れを作るので、その時季が絶好の狙い目となる。
似鯉というくらいで全長は60cmほどにも達する淡水の中型魚だが、上アゴが尖った独特の顔が不細工なせいかあまり人気が高まらない。そのためアユ、ヘラブナ、コイ釣りなどの外道として釣られる程度だったが、最近では専門的に狙う釣り人も増えつつある。
ウキ釣り、ミャク釣り、ぶっ込み釣り、吸い込み釣りのほか、掛け釣りやルアー、フライなどで狙うのもおもしろい。
ポイント
川の流れのゆるやかなトロ場や淵、落ち込みの馳け上がりなど、やや深みがポイントで、小石が多くて水のきれいなところが狙い目だ。
釣り方
細長く突き出した口で底にある餌を吸い込むようにして食うため、餌が必ず底に密着するようなタナ取りが欠かせない。また口が大きいため、大きめのハリに大きな餌を付けると食いが良い。大物狙いにはコイのぶっ込み仕掛けがぴったり。中小物にはオイカワやヘラブナ用をワンランク丈夫にしたものでいい。
エサ
食性は雑食性で小魚、川虫、藻エビ、蒸したイモなどにも良く食うが、大型にはドジョウ、中型にはドバミミズや小魚、小型には藻エビや川虫が最適。汐入のポイントではイトメにも良く食い、スプーンやスピナーなど小振りのルアーにも敏感に反応する。
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