Parasilurus asotus
コイ目ナマズ科
ウナギに似ているが、ウナギのように体長がなく、ずんぐりとしている。頭部は縦扁、目は小さく、口は大きい。成魚は2対のヒゲがあるが、幼魚のときはこれが3対ある。日本全土の温水域の流れが緩やかな河川や湖沼に生息。夜行性で動作は不活発。昼間は岸近くの草や障害物の影に身を潜め、夜になると活動する。夜間は昼とは違って素早い動きでエサを追う。
ユーモラスな顔に似合わず、カエルや小魚を襲う川のギャングである。昔からの釣り方として生きたカエルをエサにした「ポカン釣り」という方法があったが、これは水面を泳ぐカエルを下からナマズが襲うときの音からきたもので、実際、ナマズがバイトするときの音は激しい。しかし、最近はこの方法はあまり行われず、ルアーが主流となっている。
産卵期は5〜6月。細流や水田などの浅場の水草の根元などに産み付ける。水温が上昇する晩春から晩秋までが活動期で、冬になると水の温かい場所の泥のなかに穴を掘って越冬する。
ナマズの仲間で琵琶湖特産のビワコオオナマズは最大体長は1mを越える。稀少種のためビワコオオナマズはリリースが原則である。
ナマズはウナギと同じく美味だが、体全体がぬるぬるしているため、料理しにくい。頭に釘を打ち、蒲焼きにするのがベスト、天ぷらもいける。
ポイント
ナマズは緩い流れのある大川の淵などに多い。
釣り方
朝有の薄暗いときがチャンス。水草などの障害物の近くをトップウォータープラグで狙う。
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