Repomucenus richardsoonii
スズキ目ハタ科ウバウオ目ネズッポ科
方言: |
ネズッポ、ノドクサリ、ガッチョ、テンコチ、ネバゴチ、ヌメリゴチ |
メゴチという和名を持つ別種があるが、ネズッポ科の魚の総称としてメゴチの名称が広く使われている。また本種の標準和名がノドクサリからネズミゴチに変更されたため混然とした印象がある。
分布域は広く、日本各地の沿岸一帯にごく普通に見られる。釣期はほぼ1年中で、産卵期は3月から6月。体長は15cmほどに成長する。
押しつぶされたような顔は不細工で体中は粘液に覆われ、さらに後頭部の両脇には鈎型をした1対の棘があって扱いにくい。そのうえ投げ釣りでも船釣りでも、キス釣りの外道として嫌というほど簡単に釣れるので人気が低いが、本種を認定している競技団体もあり、また食味の点でも本命のキスをはるかにしのぐという人が少なくない。
海底に貼り付くようにして餌を探していて、餌を見つけると吸い込んで食うため、呑み込まれるのが欠点。釣り上げたら手でつかんだりせず、メゴチバサミで挟んでハリ外しを使うのが賢明だ。
味が良くたくさん釣れるのだから、降ろし方さえ覚えてしまえば持ち帰る楽しみが増す。背ビレの最後部の付け根に出刃を当て、そのまま頭の方向に動かして背ビレを削ぐ。頭の手前で出刃を真下に降ろして切断するが、首の皮1枚を残しておくのが決め手。魚体をひっくり返して中骨を出刃で抑え、頭を尾のほうに引っ張るとスルリと皮が剥ける。意外と簡単で、馴れれば1分間に何尾もできる。
ポイント
水深50mくらいまでの砂泥地に群れているが、専門のポイントを探す必要はなく、キス釣り場やカレイ釣り場で簡単に釣ることができる。
釣り方
餌を付けて仕掛けをキャストしたり海底に降ろしたりしたら、そのまま放置しておくと良い。キスを狙うときは仕掛けを引くスピードをやや速めにするが、あまり動かさないほうが良く食う。
エサ
アオイソメ、ジャリメ、ゴカイなどキス釣りとまったく同じで良い。
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