DAIWA
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SKIPPING
Extreme 温故知新的テクニック、スキッピングのすすめ。

最近のオフショアキャスティングゲームは、マグロ、ヒラマサ、ブリ、GTなど、ほとんどが俗にダイビング系などと呼ばれるジャークベイトを使ったパターンが主流になっている。

キャストしたら、竹ぼうきで地面を掃くがごとく、ロッドの比較的スローな動きで水面直下を泳がせるのが特徴。なぜこのやり方が流行っているかといえば、当然よく釣れるからにほかならない。

場合によっては、船中全員がこのパターンで終日通していることもある。このため、最近オフショアの世界に入ってきた人の中には、ジャークベイトの釣りがすべてで、「GTって、ポッパーでも釣れるんですね」なんて信じられない声が聞こえてきたりもする。

なにも否定する気は毛頭ない。しかし、ジャークベイトがいつでもどこでもどんな魚にも通用するわけでないこと、別なパターンや別のルアーが存在することくらいは知っておいてほしい。

スキッピングというテクニックがある。まだ日本にソルトルアーと呼べるようなものがないころ、カツオやメジを釣ろうとすれば、メタルジグをフルキャストし、ただひたすら水面をスキップさせるよう速引きするという方法があった。というよりこの方法しかなかったといった方が正しい。

その後、このパターンのためにジグミノーが開発され、それなりの実績は上がった。しかし、シーバスのシンキングペンシル同様、リトリーブの抵抗がないものは認知されにくいのが実情。

普通にリトリーブしてもまともなアクションは望めないので、単に泳がないダメルアーとして片付けられやすいのだ。こうして、スキッピングパターンともども次第に忘れられていく。

しかし、「最終的に決め手となるのはスピードなんだよね」と力説するのは村越正海。確かに、いくらキャスティングで攻めて反応しないナブラでも、トローリングにはヒットが連発するケースがある。全速力でリトリーブしても、しょせんボートにはかなわないのだから、やはりスピードがカギとなった例といえるだろう。

結局、定着することのなかったスキッピングのようなスピードパターンだが、効果があるのは間違いなく、スキッピングという言葉は知らなくても、偶然このテクニックにたどり着くこともある。

「12〜13年前、メタルジグを水面直下で泳がせ、ワラサを釣っていたときのことです。キャストをミスして、ジグがナブラの真ん中に飛んで行っちゃったんですよ。直撃すると群れが沈んでしまうので、着水する前に慌ててベールを戻し、高速で巻き始めたんです。そしたら、水面をピョンピョン跳ねて戻ってくるジグにガバッとワラサが食いついてきたんです、びっくりしましたね」

ルアービルダーでもある西野成彦は、それからこのパターンにハマり、ジグのほかにミノーなども自作して試してみたという。そんな試行錯誤の結果に生まれたのがオーバーゼアースキッピング。

世に出るタイミングとしては悪くない。なぜなら、シンキングペンシルやジャークベイトなど、リップのないルアーに対してルアーマンの抵抗がなくなっていること。そして、ハイギヤのリールや高強度のPEラインなど、タックルの進歩により、スピード勝負のパターンに有利なアイテムが揃ってきたことも見逃せない。

このルアーが最も効力を発揮するのは、ターゲットがシラスなどの小型ベイトを捕食しているとき。他のルアーにはまったく見向きしなくても、水面上をスキッピングさせると、細かい泡がベイトのイミテートにシンクロするのか飛び出してくるケースが多い。もちろん、普通サイズのベイトの場合も、ターゲットが表層のベイトを意識している限り、キャストする価値は大いにある。

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スキッピングは温故知新ともいえるテクニックなので、組み合わせる推奨タックルと使い方を紹介しよう。

ターゲットがイナダ、カツオ、メジなどなら、ロッドはソルティガドラド メーターオーバー83S・F、リールはソルティガ 3500HにPEライン2号。セットするのはオーバーゼアースキッピング110S。

ヒラマサ、ブリなどの大物には、ロッドがソルティガドラド キャスティングブルーバッカー77S・F、リールはソルティガ 4500Hか5000HにPEライン4号。ルアーはオーバーゼアースキッピング130S。

ナブラを攻略するときは、ナブラの進行方向を読み、群れを直撃しない場所にキャストする。その際、なるべく山なりではなく、ライナーで投げることが重要。

ルアーがまだ空中にある状態、着水寸前にベールを戻してリトリーブを開始するのが理想。あとはロッドを立て気味にし、シェイクしながら高速でリールを巻く。ルアーがテールを振り、水面を逃げ惑うトビウオのような動きをしていればOK。

バイトしてもかまわず、そのままのペースで巻き続け、ティップにガツンと重みが加わったところで合わせを入れてファイトに移る。

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スキッピング釣法解説
常にルアーの動きを一定にするために、キャスト後の自分から遠い位置では高いロッドポジションを保ち、大きなトゥイッチでアクションさせる。リトリーブを続けて自分から近い位置までルアーが寄ってきたら、ロッドのティップを下げて細かいトゥイッチに切り替える。さらにキャスト後の着水直前にリールのベールを返してリトリーブするテクニックを身につければ急速浮上でチャンスは拡大する。
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スキッピング用おすすめタックルセッティング例
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