黒鯛(チヌ)竿のフラッグシップにこだわりの2アイテムを追加!銀狼王牙AGS1.2号-57&ビッグワン53

乗っ込みシーズンもいよいよ秒読み段階。3月も半ばを過ぎれば、各地から朗報が聞こえてくることでしょう。春は大型狙いの絶好期。巨チヌを仕留めるチャンスは誰にでもあります。記録更新を狙う夢多き釣り人に、頼れるニューアイテムのご紹介です!

 

 

 

銀狼史上最強の

“剛の竿”が誕生!

 

 50cmを超える大型黒鯛(チヌ)のことを『年無し』と呼びます。何年生きてきたかわからないほど、大きな個体という意味です。黒鯛(チヌ)の大きさと年齢の関係には諸説ありますが、そのうちの一説によると、40cm前後に成長するのに約10年、50cmクラスに育つまでには20年以上を要するとのことです。

 人間の20歳といえばまだヤンチャな人もいますが、過酷な自然の中で暮らす魚の場合、バカでは20年も生き抜くことはできません。黒鯛(チヌ)も年無しクラスになれば、学習を重ねて賢くなっています。食わせてからのパワーもケタ違いです。それも岩の陰や海藻の奥で食ってくるものだから、取り込みにくさもカイズクラスとは雲泥の差です。人間の浅知恵など通用しない相手なのです。

 だから釣り人も頭を使います。どんな仕掛けを使い、どこで食わせ、どこで取り込むか。ここまで念入りにシミュレートしても、ハリスを飛ばされることがあります。食わせた黒鯛(チヌ)は50cm、いや60cmオーバーの巨チヌかもしれません。

 知恵や技で獲れない魚に対しては、もう力で立ち向かうしかありません。しかし、黒鯛(チヌ)竿は繊細さや趣きが重視される特殊な磯竿であるため、超大型を想定して取り込むことを徹底的に追求したアイテムが、ありそうでなかったといえるかもしれません。事実、ビッグママで知られる対馬の浅茅湾や五島列島福江島の玉之浦湾などで、70cmオーバーの巨チヌを真剣に狙う人たちは、磯竿の2号クラスを使っていたようです。

 玉枠から魚体がはみ出るような大物を釣りたい。日本記録級の巨チヌを仕留めたい。そんな釣り人の願いであった“剛の黒鯛(チヌ)竿”が、銀狼ブランドの最高峰である『銀狼王牙AGS』 に追加されました。

 追加アイテムは2本。「藻切りスペシャル」とのペットネームを持つ『銀狼王牙AGS1.25号-57(以下、藻切りSP)』、そして60cmオーバーの強引を難なくいなす『銀狼王牙AGSビッグワン(以下、ビッグワン)』です。今回は、技だけでは獲れない大物を仕留める、ストロングな銀狼をご紹介しましょう。


 

 

最高峰の名に恥じない

豪華スペック!


 『藻切りSP』は、1.2号クラスでは初めてとなる5.7mの長尺アイテムです。もともと強めの号数に、5.3mから40cm尺がプラスされたことでコントローラブルなやり取りが可能になるうえ、海藻帯や沈み根などの障害物をかわしやすくなります。

 『ビッグワン』は銀狼シリーズで最もパワーを有するストロングアイテムです。磯竿換算で1.5号+αの強さがあり、60cm、果ては70cmオーバーの記録級と真っ向勝負を挑めることに加え、真鯛や大型メジナ(グレ)にも余裕で対応します。

 銀狼王牙AGSはダイワ黒鯛(チヌ)ロッドの最高峰であり、『藻切りSP』『ビッグワン』ともに、仕様とスペックは最高水準です。特徴の最たるものといえば、やはりAGS(エアガイドシステム)でしょう。

 AGSはダイワが独自に開発したカーボンフレームガイドのこと。ラインの通りがスムーズで、何より軽量であることが最大のメリットです。ガイドの重さは調子に関係するものですが、特に細くて柔軟な穂先はその影響を大きく受けます。過度に重いガイドは穂先の繊細さを損ねてしまううえ、穂先は手元から離れた位置にあるため、テコの原理でコンマ数gの重量差がかなりの持ち重りと感じてしまいます

 その点、AGSはチタン以上に軽量なので軽快そのもの。穂先も軽さを重視してカーボンソリッドのメガトップを採用し、繊細かつシャープな調子に仕上げました。

 ブランクス素材は低樹脂&高反発のSVFカーボンを使用しています。柔軟でしっかりと曲げ込める調子でありながら曲がりの抜けもスピーディーで、魚に反撃の隙を与えません。

 もうひとつの特筆点は、感性領域設計システム「ESS」を採り入れていることです。ESSとは曖昧な人間の感覚を数値で解析し、ブランクスデザインに反映する技術です。ひと口にパワーといっても、ロッド全体が均一に機能していなければなりません。一部分が強いと他に負担が掛かってしまい、素材が持つ反発力をフルに引き出せないからです。過度なパワーを抑え、弱い部分を補完する。これがESSというテクノロジーです。

 その他、VジョイントX45ICガードなど、ダイワのロッドテクノロジーが満載です。詳しくは製品ページや、当「磯NAVI」で前回取り上げた『銀狼 冴』部分をご覧ください。

 では、次からは『藻切りSP』と『ビッグワン』の特性が生きるシチュエーションをご説明しましょう。

 

1〜2番節には軽量のAGS を配置。メガトップとの相乗効果が軽快な振り調子を約束します。3番節以降は糸絡みしにくいIMガイドを採用。

銀狼王牙AGS』は全アイテムがESSで設計されています。体感的な強さを感じられるかはわかりませんが、最もその効果を感じているのは魚かもしれません。

ブランクスの各部をX45で補強。ブランクスの持つ反発力をロスなく引き出します。

縦方向と周方向に畝状の突起を設け、不快な道糸のベタ付きを抑えるICガード。雨中でもストレスなく竿を出すことができます。

銀狼のイメージロゴが配された節の摺り合わせ部分。ここは曲がり込むと最も変形しやすい部分ですが、Vジョイントで補強することで変形や潰れが抑えられ、パワーもスムーズに伝達されます。

リールシートはブランクスとの段差をなくし、手の平とのフィット感を高めたトーナメントホールドシートを採用しています。ゴールドのワンポイントが映えます。

 

 

小手先の技では獲れない魚を

本気で獲りにいく!
 

 『藻切りSP』の持ち味は、1.2号の強さと5.7mの長さが生み出すプラスαのパワーと「魚のコントロール性」にあります。たとえば、乗っ込みシーズンは磯周りが藻だらけになりますが、多少不利な場所で黒鯛(チヌ)を食わせたとしても、竿の長さで藻場をかわし、一気に浮かせて取り込むことができます。『藻切りSP』は基本的にストロング仕様のロッドですが、5.3mと比較すると長いぶん反発がマイルドになるため、魚が暴れにくいという利点があります。

 また、大きな藻場やカケアガリ、沈み根などの向こう側で食わせたときなど、その場で竿を絞り上げることができない場面では、竿を立ててやんわりと穂先を曲げ、魚を優しく吊るようなイメージで有利な場所へ誘導するやり取りも可能です。この竿をテストした木村公治さんは、このコントローラブルな釣り方のことを「ラジコン釣法」と言いますが、5.7mの長さは穂先の位置を高くできるため、より魚を容易に誘導することができるとのことです。

 活性が低く深場から動きたがらない魚に対しては、ハリスを長く取ってゆっくりエサを見せることができるのも長尺ロッドならではのメリットといえるでしょう。

 『ビッグワン』は、文字どおりの大物専用ロッドです。開発コンセプトもロクマル攻略を念頭に置いたものであり、高知県の宿毛、長崎県の五島列島や対馬、三重県の尾鷲といった大物場で、通常の黒鯛(チヌ)タックルでは獲れない魚を仕留めるための竿と思っていただいて差し支えありません。障害物に突っ込む巨チヌの走りをいなし、頭をこちらへ向けたら一気に寄せる剛の竿です。

 ストロング仕様とはいっても、調子はグレ竿と一線を画します。ともすれば根に張り付かれてしまうメジナ(グレ)狙いでは、曲がりの支点がスピーディーに移動する抜けの良い調子が使いやすいのですが、『ビッグワン』はあくまで黒鯛(チヌ)竿であり、強くはあっても全体が曲がって負荷を受け止める調子を与えています。魚が暴れにくい理由はここにあるのです。スムーズに胴まで曲がり込む調子であるため、黒鯛(チヌ)以外に真鯛狙いにも向いています。

 『藻切りSP』『ビッグワン』ともに、細仕掛けを用いた通常の黒鯛(チヌ)釣りでは、まず出番はないでしょう。しかし、この竿でなければ獲れない魚は確実に存在します。夢は勝手に訪れるものではありません。強く望み、自分の手で取りに行くからこそ掴めるのです。


『藻切りSP』と『ビッグワン』はパワフルでありながら魚のコントロール性にも優れたロッドです。不利な場所ではあえて竿を曲げないやり取りが有効。穂先がわずかに曲がる程度でもやんわりと魚を動かせます。

2016年4月

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