2016年秋、「細・軽・靱」という新コンセプトのもと4年ぶりとなるモデルチェンジを果たした新「TOURNAMENT ISO AGS」。鮮烈なデビューから約半年が経った今春、このダイワ磯ロッドの最高峰に3つのアイテムが追加になりました。今回はトーナメントが打ち出す新たな「一品一様」のご紹介です!

 

 

「一品一様」のトーナメントに

“新たなるこだわり”

 

 細身で軽く、そして粘り強さとしなやかさを併せ持つ「細・軽・靱」という新コンセプトを掲げてデビューした新『TOURNAMENT ISO AGS」。発売から早、半年が経ようとしています。カーボンソリッドの「メガトップ」を配したスタンダードタイプと、SMT(スーパーメタルトップ)を搭載した競技タイプ、2つの仕様で構成されるラインナップは「一品一様」。アイテム個々の用途や使用状況を踏まえ、それぞれが独自の設計によって組み上げられています。

 まさに個性の集合体ともいえる「TOURNAMENT ISO AGS」に、この春、新たなアイテムが3モデル加わりました。これから新アイテムを紹介させていただくわけですが、その前に新「TOURNAMENT ISO AGS」の基本的な仕様についておさらいしてみましょう。

 先述したように、新「TOURNAMENT ISO AGS」の基本コンセプトは「細・軽・靱」というブランクス構想にあります。かつて“トーナメント調子”と呼ばれたものは「細・軽・ピン」。細身で軽く、シャープな調子が伝統的に受け継がれてきました。しかし時代は移り変わり、張りのある竿で魚の動きを封じていくやり取りから、竿の粘りで魚の引きをいなすことで大物を釣り上げるスタイルが主流になりました。

 曲がりが魚の引きに追従し、竿を矯めたぶんだけ起き上がってくる粘りを有していること。大きく曲がり込むことで魚を怒らせず取り込みが早くなるうえ、細ハリスでも大物が取り込めるようになる。そんな、しなやかでありながら粘り強い調子を目指したのが新「TOURNAMENT ISO AGS」です。

 新「TOURNAMENT ISO AGS」で初めて魚を掛けた人のなかには、スッと胴に入ってくる曲がりに驚くかもしれません。しかし、ここからが新「TOURNAMENT ISO AGS」の真骨頂。曲げても曲げても弾力を失わず、グッと矯め込んでいるだけでスーッと魚が浮いてくるのです。この不思議なフィーリングは「硬い竿=パワーがある」という認識が間違いであることを教えてくれるはずです。

 「SVFナノプラス」素材を用いた新設計のブランクスを、ダイワは「粘靱ブランクス」と名付けました。しなやかさと粘り強さ、この相反する要素が両立したブランクスは細ハリスで大型を取り込めるだけでなく、身体への負担が小さいため、より少ない腕の力で素早く魚を浮かせることが可能です。

 風切り抵抗の小さい細身のブランクスは振り込みを楽に行え、軽さは腕への負担を軽減し、操作性を向上させます。持ち重りの小ささはダイワが独自に開発したカーボンフレームガイド「AGS」の恩恵です。軽量のAGSは穂先のレスポンスや感度の向上にも貢献しています。

 新「TOURNAMENT ISO AGS」は、魚を獲ることに重点を置いたダイワ渾身の一竿です。そこに加わった3つのアイテム。次からはそれぞれの特徴と使いどころをご説明しましょう。

 

今春追加発売となった「TOURNAMENT ISO AGS 1号-53」「同1.75号-50」「同2号-50」。一品一様の設計思想を受け継いだ「獲るための竿」です。

大きく曲がり込むことで魚を怒らせず、細ハリスでも大物が取り込めるのが新「TOURNAMENT ISO AGS」です。しなやかでありながら粘り強い調子を目指しました。

ブランクス素材は「SVFナノプラス」を採用。パワーの向上、軽量&細身化に貢献しています。

 

 

粘靱ブランクスがフィネスを変える!

「TOURNAMENT ISO AGS 1号-53」

 

 最初にご紹介するのは、ラインナップ中で最もライトな「TOURNAMENT ISO AGS 1号-53」。口太狙いでは1.25号や1.5号を好んで使う人が目立ちますが、同じ口太でも中小型が中心の釣り場や、黒鯛(チヌ)と口太が混在する場所、大型の黒鯛(チヌ)が釣れるフィールドなどでは1号が活躍します。

 ときとして1〜1.2号といった細いハリスを結ぶこともある1号竿なので、ハリスに負担を掛けない柔軟な調子であることは確かです。しかし、「軟らかい竿=弱い竿」でないことは、ここまで新「TOURNAMENT ISO AGS」を知った方なら容易に察しが付くでしょう。

 曲がりながらも粘る粘靱ブランクスのポテンシャルは、1号という軟竿だからこそ発揮されるといっても過言ではありません。ただ軟らかいだけの竿では、魚に引っ張り回された挙げ句に根ズレでバラすのがオチですが、新「TOURNAMENT ISO AGS 1号-53」は、グッと曲げ込んでからが本領発揮です。不意に食ってきた大型メジナや50cmオーバーの大型黒鯛(チヌ)でも余裕を持って対処できるはずです。

 

ラインナップ中で最もライトな「TOURNAMENT ISO AGS 1号-53」。口太と黒鯛(チヌ)が混在する釣り場や、年無しクラスの大型黒鯛(チヌ)を狙うときに活躍します。

穂先〜2番節の遊動ガイドまではカーボンフレームのAGSを装備。繊細な穂先の調子を引き出し、感度の向上や持ち重りの軽減にも貢献します

X45」「V-ジョイント」といったダイワ独自のテクノロジーもふんだんに盛り込んでいます。「ESS」設計により重量を抑えつつブランクス全体がムラなくパワーを発揮します。

リールシートはスクリュー式の「トーナメントハンプシート」を採用。リールのガタつきが小さいうえ、美観の向上も付与しています。

エンドグリップは鮎竿や渓流竿で好評を得た新感触の滑り止め加工を施しました。ヒジが滑りにくく、安定したロッドワークが可能になります。

3番節の元部から4番節にかけては、ラインのベタ付きを軽減する「ICガード」を配しています。雨天でも快適に釣りを楽しめます。

 

 

粘りとパワーに操作性をプラス

「TOURNAMENT ISO AGS 1.75号-50&2号-50」

 

 新「TOURNAMENT ISO AGS 1.75号-50」と『同2号-50』は、大型口太や尾長、真鯛を主なターゲットとするパワーロッドのショートバージョンになります。1.75号、2号ともに5.3mの設定がありますが、5mはこれと切り離した独自の設計がなされ、「一品一様」にこだわった造りになっています。

 5.3mより30cm短い5mは、バランスを考慮して2番節はパワーを持たせつつも3番節をやや柔軟にして、竿全体でしっかりと負荷を受け止める設計になっています。こうすることで5mならではの高い操作性を維持しつつ、粘靱ブランクスの粘り強い特性を効果的に調子へ反映しているのです。

 5m竿は、取り回しが軽いこと以外に磯際を攻めやすいという利点があります。1.75号や2号は四国西南部の磯のように、磯際で大型尾長が食ってくるフィールドで威力を発揮します。尾長は口太よりもスピードがあります。一気に竿にくるアタリも多く、ちょっとした対処の遅れがバラシにつながることも少なくありません。こんな近距離線ではやや短めのレングスが活躍します。磯際でエサを食った尾長が一気に突っ込んだとき、5.3mでは伸されてしまうところ、ストロークの短い5mならばしっかり起こすことができ、次の対処に早く移れるのです。もちろん、沖の潮スジで食わせても竿全体で引きをいなす、新たなトーナメント調子が存分に発揮されます。

 新「TOURNAMENT ISO AGS 1.75号-50」と『2号-50』は“攻めの短竿”です。離島遠征のメインロッドとして、近場での夢追いロッドとしてお役立てください。

 

新「TOURNAMENT ISO AGS 1.75号-50」と『同2号-50』はショートタイプのパワーアイテム。大型口太や尾長、真鯛狙いなどにおける主軸ロッドです。

5mは5.3mとは全くの別設計。ダイワが掲げる一品一様のこだわりが凝縮されています。

1.75号、2号ともに5本継で、穂先〜2番節の遊動ガイドまでカーボンフレームのAGSを搭載しています。双方とも軽量&高感度のメガトップ仕様です。

ダイワが世に送る本気の黒鯛(チヌ)ブランド「銀狼」。全国の黒鯛(チヌ)釣りに対応するべく、ロッドやリールはもちろん、エサや周辺アイテムに至るまで、トータルな布陣を構築しつつあります。今回はこの春にデビューする道糸、ハリ、配合エサの3アイテムをご紹介しましょう!

 

 

当社比15倍の耐摩耗性で根周りを攻略!

「銀狼ガンマ1500」

 

 まずご紹介するのは、道糸用ナイロンライン「銀狼ガンマ1500」。昨秋に先行発売された「アストロン磯ガンマ1500」の黒鯛(チヌ)仕様で、磯の黒鯛(チヌ)釣りで多用される1.35、1.65、1.85号の3アイテムは、それぞれ180m、170m、150mと、「銀狼LBD」のスプールに下巻きなしで収まる長さでパッケージングしています。

 「銀狼ガンマ1500」の特徴といえば、なんと当社比で約15倍という驚異的な耐摩耗性にあります。この数値を実現したのは、「NANODIS1500」という特殊技術。

 一般的なナイロンラインは、ナイロンチップを添加剤とともに加熱して糸状にし、加熱と延伸を数回繰り返すことで直線強力や粘りといった糸質を決定します。延伸し終わった糸にはナイロン分子が綺麗に整列しており、この分子と分子の隙間に様々な添加物が浸透した状態にあります。「銀狼ガンマ1500」に使用している耐摩耗性向上剤も、添加物のひとつです。

 「NANODIS1500」は耐摩耗性向上剤をより細かくしてナイロン分子間に浸透させる技術です。添加剤の粒子を細かくすることで分子間へムラなく分散させることができ、糸質が安定するとともに耐摩耗性をはじめとする強度をより高めることが可能になります。スプーリングは糸潰れが極めて少ない平行巻きを採用しています。

 「銀狼ガンマ1500」は耐摩耗性を重視したラインでありながら、結節協力も非常に高い最先端の道糸用ナイロンラインです。とりわけ黒鯛(チヌ)釣りは、沈み根周りやミゾ、藻場、カケアガリといった障害物の周辺を狙う釣りです。ときとして強引なやり取りを要求される釣りであるため、根ズレに強いというだけでも大きなアドバンテージになるといえるでしょう。

 カラーはピンク50cm+ブラック20mの黒鯛(チヌ)専用のマーキング仕様。全遊動や沈め探り釣りにおいてはラインの走りで鮮明にアタリを取ることができます。黒鯛(チヌ)場にありがちな白濁した海面でも見やすく、逆光時のギラついた海面にも溶け込みにくいので、非常に見やすいとテスター陣からの評価も上々です。

 

銀狼ガンマ1500」は「アストロン磯ガンマ1500」をベースとして黒鯛(チヌ)専用にチューンした道糸用ナイロンライン。1.35、1.65、1.85号の3アイテムは「銀狼LBD」をはじめとする1.85号150巻きのスプールにピッタリ収まります。

「NANODIS1500」によってナイロンの分子間に耐摩耗性向上剤がムラなく浸透し、当社比約15倍という驚異的な耐摩耗性を実現しました。

視認性が高く、逆光に溶け込みにくいピンクカラーを採用。50cmごとに20cmのブラックマーキングが入り、ラインの動きでアタリを取る釣りにも向いています。

パッケージの保護フィルム止めシールは号数表示シールとしても利用できます。リールのスプールに貼っておくと便利です。

 

 

 

驚異の貫通力で掛けた魚を逃さない!

「D-MAX銀狼チヌSS」

 

 銀狼ブランド初となるチヌバリが「D-MAX銀狼チヌSS」。“SS”とはダイワがこだわった表面処理加工“SaqSas(サクサス)”の略です。ハリの表面に施したフッ素系特殊ブレーディング加工によって滑り抵抗が軽減し、黒鯛(チヌ)の硬い口周りにもスッと立ち込みます。

 先行して発売された「D-MAXチヌSS」はヒネリが入っており、黒鯛(チヌ)釣りをはじめ船釣りなどにも使える汎用仕様、「D-MAX銀狼チヌSS」は伊勢尼をベースとしたヒネリ無し形状で、より黒鯛(チヌ)釣りを意識した設計となっています。チモトのラインロック加工によって結び目が回り込みにくく、平打ちのハリ軸は細身でもネジレなどの変形に強いという特徴があります。「D-MAX銀狼チヌSS」をテストした木村公治テスターによると、「ラインロックによってハリスがズレにくい」「50cmオーバーの大物を掛けてもビクともしない強度」「1尾掛けても鋭いハリ先が飛びにくい」とのことです。

 このたびデビューしたのは、中軸でハリ先がやや内側へ入ったマルチタイプで、ハリ外れによるバラシが非常に少ない設計になっています。黒鯛(チヌ)の硬い歯に当たってもハリ先が飛びにくい高強度フックは、これから迎える乗っ込みの大型狙いでも大いに活躍してくれることでしょう。

 

銀狼ブランド初となるチヌバリ「D-MAX銀狼チヌSS」。“SaqSas(サクサス)”によって刺さり性能が高められ、丈夫なハリ先は黒鯛(チヌ)を続けて掛けてもビクともしません。

形状は伊勢尼をベースとしたクセのないヒネリなしタイプ。ややシワリ気味のハリ先により、ハリ外れによるバラシを防ぎます。

 

 

グリシンの旨味で黒鯛(チヌ)を寄せる!

「銀狼アミノXチヌ激旨」

 

 

 最後は最新の配合エサである「銀狼アミノXチヌ激旨」。そのネーミングのとおり旨味成分がたっぷりと含まれており、開発のコンセプトもズバリ「集魚性」です。「銀狼アミノXチヌ激旨」には、これまで多くの実績を残してきたアミノXに加え、グリシンが豊富に含まれた鰹節を配合しています。

 グリシンとは、グルタミンやアスパラギンなどに並ぶアミノ酸の一種。鰹節からも連想されるようにグリシン自体が旨味成分で、魚類にも有効であることがわかっています。「銀狼アミノXチヌ激旨」はアミノXとグリシン、ダブルの旨味で黒鯛(チヌ)を寄せ、食性のスイッチを入れる攻撃的な配合エサといえるでしょう。

 ヒシャク離れがよく遠投が可能なうえ、高比重でしっかりと縦に効く配合で、濁り効果も高いのが特徴。濁りを好む黒鯛(チヌ)の警戒心を解き、エサへの興味を煽ります。押し麦やトウモロコシ、カキ殻といった大きめの粒子も含まれているので、視覚によるルアー効果も期待できます。

 単体で使用して集魚効果を高めるのもよし、他の配合エサとブレンドして好みのタッチを作るもよし。「銀狼アミノXチヌ激旨」の登場により、コマセ配合の強力な選択肢がひとつ増えたと言ってもよいでしょう。

 

「銀狼アミノXチヌ激旨」は、アミノXとグリシン、ダブルの旨味成分で黒鯛(チヌ)を寄せる攻撃的な配合エサです。

優れたヒシャク離れで遠投も意のまま。高比重でしっかりと縦に効き、強い濁りによって黒鯛(チヌ)の警戒心を解きます。

 

「銀狼王牙」「銀狼」に続く第三の銀狼としてダイワ黒鯛(チヌ)ロッドの裾野を固める『銀狼 冴』。現代の黒鯛(チヌ)釣法にくまなく対応するワイドなラインナップに、4.5mのショートアイテムと5.7mのロングアイテムが追加リリースされました。

 

 

実釣で冴える強靱な粘りと腰。

「銀狼 冴」に4.5m&5.7mを追加!

 

 こだわりの黒鯛(チヌ)専用のブランドが『銀狼』。シリーズの中核となるスタンダードモデル『銀狼』にはじまり、シリーズのフラッグシップ『銀狼王牙AGS』、そして第三の銀狼としてシリーズの裾野を固めるのが『銀狼 冴』です。

 『銀狼 冴』は発売から1年ほど経過した現在、コストパフォーマンスの高い本格的黒鯛(チヌ)ロッドとして市場で高評価を得てきました。一般的なミドルクラスに位置づけされるアイテムながら細部までこだわった作りが、ビギナーからベテランまで幅広く支持されている理由なのかもしれません。

 『銀狼王牙AGS』はトーナメントシリーズにも匹敵するスペックを備えたダイワ黒鯛(チヌ)ロッドのフラッグシップモデル。中核モデルの 『銀狼』はシャープでありながら曲げ込むほどに粘る伝統的な黒鯛(チヌ)調子が特徴です。『銀狼 冴』はブランクスの過度な反発力を抑え、細身に仕上げたことで、掛けた黒鯛(チヌ)を暴れさせず、じっくりと引きを味わいながら浮かせる絶妙な調子が自慢です。

 そんな『銀狼 冴』に、この冬、新たに4.5mのショートアイテムと5.7mのロングアイテムが加わりました。それぞれの特性と使いどころを説明する前に、『銀狼 冴』に投入されたテクノロジーをおさらいしてみましょう。

 

X45

 ±45°の斜行繊維カーボンシートでブランクスのネジレを防ぐ補強構造です。黒鯛(チヌ)竿のような細身の軟調ロッドほどネジレが生じやすいもの。X45で各部を強化することによって、しなやかでありながら重い仕掛けをキャストしても軌道がブレません。

 

●メガトップ

 高感度&高強度のカーボンソリッド穂先・メガトップを全アイテムに採用。細径で柔軟、ハイテーパーが特徴で、カーボン穂先特有の手に響く感度はもとより、穂先に表れる視覚的感度も大幅に向上した。これにより穂先先端部がキュッと曲がるため、「アタリ」の 情報を自分の目でダイレクトに確認でき、沈め探り釣りや全遊動釣法においても精度の高い攻めが可能です。

 

V-ジョイント

 節の継ぎ目に生じる剪断変形を抑えるダイワ独自の強化構造です。X45との相乗効果で、しなやかな調子が穂先から元竿まで途切れません。

 

●チタンフレームIMガイド(穂先〜2番固定ガイド)

 優れたライン放出性能を誇る楕円SiCリングを配したチタンフレームIMガイドを、1〜2番節の固定ガイドに搭載しています。軽量のチタンガイドは持ち重りを軽減し、穂先の感度としなやかさを最大限に引き出します。

 

 ブランクス素材はHVFカーボン。『銀狼王牙AGS』に採用しているSVFカーボンよりも樹脂量が多い素材ですが、余分な反発力を抑えたマイルドな調子を作りやすい素材です。こんな特性を活かして粘りとしなやかさを高めたロッド、これこそが『銀狼 冴』なのです。

 では、次からは新アイテムについて詳しくご説明しましょう。

 

 『銀狼 冴』に追加された1号-45と1号-57。これまでの黒鯛(チヌ)の不足を補う短竿と長竿です。

ブランクスの剛性を補い、不快なネジレを抑える「X45」。ネジレやすい軟竿だからこそ剛性が必要です。

穂先は軽量で高剛性の「メガトップ」を全アイテムに採用。ちょっとしたラインテンションの変化を自分の目でダイレクトに確認できます。

節の継ぎ目部分はV-ジョイントで補強。しなやかな調子が穂先から元竿まで途切れません。

1〜2番節の固定ガイドまでは優れたライン放出性能を誇る楕円SiCリングを配したチタンフレームIMガイドを搭載しています。

リールシートは軽量のトーナメントホールドシートを採用。シンプルですがリールのホールド力は良好です。

グリップエンドにはヒジがズレにくい滑り止め加工を施しました。

3〜4番節には縦方向と周方向に突起を設けてラインのベタ付きを防ぐICガードを採用しています(3番節は周方向のみ)。

 

 

軽さと機動力が光る

銀狼 冴1号-45

 

  『銀狼 冴1号-45』は、銀狼シリーズで最も短い4.5mのショートロッドです。その特徴の最たるものは何と言っても「軽さ」です。自重は100gを切る98g。尺が短いぶん持ち重りが軽減されるので、一般的な長さの5.3mと比較すると、体感上はさらに軽く感じるはずです。腕力のない女性や子供でも楽に取り回すことができます。

 4.5mという長さから3ヒロ以上の長ハリスを使う釣りでは扱いにくい部分もありますが、たとえば秋のカイズシーズンなど2ヒロ未満の浅場を狙うようなときや、黒鯛(チヌ)が浅ダナまで浮いてエサを食うときなどハリスを長く取る必要がない状況では、短竿の機動力が存分に発揮されるでしょう。短竿は感度の面でも長竿よりはるかに有利です。

 また、当サイトのコラム「磯釣行記」の2017年1月アップ分でもご紹介しているとおり、背後に崖や木々が迫っていてバックスペースが狭い場所などでは、コンパクトに振り切れる短竿が役立ちます。

 長ハリスが多用される昨今の黒鯛(チヌ)釣りにおいて、4.5mというショートロッドはメインを張るロッドにはなりにくいアイテムですが、サブとして持ち歩くには心強い1本になってくれるはずです。

 

バックスペースが狭い釣り座ではコンパクトに振り切れる短竿が活躍します。

11.長竿のようなストロークはありませんが、左右へ竿を切り返すアグレッシブなやり取りを楽しめます。

 

 

強靱な粘りでタメ切る

銀狼 冴1号-57

 

 「長竿釣法」は、近年ダイワが提案する攻略スタイルのひとつ。一時は重いという一点で隅に追いやられた長竿ですが、魚がスレてタナが深くなったことや、長ハリスで自然に付けエサを落とす、あるいは障害物をかわして獲りにくい魚を獲るといった攻めが脚光を浴びるにつれ、長竿が再び注目されるようになりました。その一環としてデビューしたのが『銀狼 冴1号-57』です。銀狼シリーズでは『銀狼王牙1.2号-57』に続くロングアイテムになります。

 長竿の利点は、何と言っても障害物の回避性能です。足下からハエ根が張り出している場所、底根が荒い場所では、ロッドワークなどのテクニックで魚を取り込むことはできますが、釣り場環境によってはそれにも限界があります。このような場所では物理的に優位に立つことが最も手っ取り早いといえます。その手段のひとつが「長竿」。長竿は左右に寝かせるだけで容易に根をかわすことが可能です。

 それともうひとつ、足場の高い場所では穂先を海面に近づけることができるので、道糸が受ける風の抵抗を最小限に抑えることができます。強風下において取り回しだけを考えるなら短竿が有利ですが、的確なライン操作を考慮すると長竿に軍配が上がります。「強風だからこそ長竿」。こんな解釈がようやく定着してきました。

 これ以外にも、長ハリスを使えるので自然に付けエサを落とせる。節が長い、つまりクッション部分が長いことから細ハリスを使うことができ、タメも効きやすい、といったメリットがあります。

 長短のロッドを使い分けることで、様々な釣り場環境に対応することが可能になります。 『銀狼 冴1号-45』と 『銀狼 冴1号-57』は、釣りの精度を高め、黒鯛(チヌ)釣りの楽しさをより引き出してくれるロッドといえるでしょう。

 

足下も障害物を楽に買わせるのが長竿の魅力。取り込みにくい魚には、長さという物理的な手段で対抗するのが最も効果があります。

長竿は遠心力を利用して軽い仕掛けを遠投することが可能です。

 

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