はじめての釣り入門
DAIWA
20.カワハギをいろいろな探り方がオーケーの胴突き仕掛けで釣る
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カワハギはこんな魚

名前の由来は、ザラザラした表皮がかんたんに剥がせることから付きました。独特のおちょぼ口で、エサを吸い取るように食べます。アタリを出さずにエサを取るので“エサ取り名人”のニックネームも持っています。

ポイントはココ

水深20m前後の砂地に点在する岩礁帯に棲息。基本的には海底に落ちている甲殻類やイソメ類などのエサを、頭を下げてつつくように食べる。この習性を利用した釣り方もあります。

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爆釣へのアプローチ
使用タックル&仕掛け
画像 8の字結びの箱掛けクリンチノット外掛け結び

カワハギ釣りはハリ先が重要で2〜3匹釣ったらハリス交換しましょう。ハリス止めに差し込むだけの簡単作業ですが、ハリの向きは必ず上にすることを忘れないように。

エサとエサ付け

一般的なエサはアサリの剥き身だが、目指す船宿で購入可能か事前の確認をしておこう。イソメ類を使う時はチョン掛けでタラシを2cm程度です。

剥き身のつけ方
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1.水管からハリを刺します。
2.ハリをヒネってベロに刺す。ベロを縫い刺しても良い。
3.最後はワタに刺し込んで終了です。
集中してアタリをキャッチ! エサ取り名人のカワハギを3種類の攻略法でゲット!!

エサをかすめ取るのが上手なカワハギ。つまりこの微妙なアタリを、いかに取るかがカワハギゲームの醍醐味です。

カワハギは、ヒットパターンがその日によって違い、さらに時間によっても変わる。これに気付かないと釣果に差がでますが、パターンさえ覚えれば楽勝です。いち早くパターンを読んでリズムよく釣って数を伸ばしましょう。

アタリを取るには、まず底付近にいる派手好きなカワハギを集寄(集魚板)を使って寄せ、エサを見せることから始まる。ここでは3種類の実績ある釣り方を紹介です。

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釣り座のセッティングとエサにひと工夫を!

エサを頻繁に付け変えるカワハギ釣り。釣り座は、船べりに洗濯ばさみでタオルを止め、その上にエサを小分けして置くようにセッティングです。こうすることで、エサの水分やヌメリをタオルが吸ってくれて、エサ付けがしやすくなり結果、手返しが早くなります。

イラストのようにエサに粗塩を振りかけて、ヌメリを取って絞めておくと、さらに使いやすいので実践しましょう。

基本の聞きアワセ

活性が高いカワハギは、聞きアワセで難なく釣れます。落ちてくるエサを見ているし、食い気もありますから。

探り方は、オモリが底に着いたら、ゆっくり仕掛けをロッドで持ち上げて、アタリを確認(聞くと言う)しましょう。ロッドを上げきったら、再度仕掛けを落とし、もう一度探るのがセオリー。お腹がすいているカワハギは、エサに突っ込んできて、追いかけながらついばむのでアタリがバッチリでます。何度か探ったらエサをチェックです。

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叩き釣り

聞きアワセ釣りにプラスして攻めるのが「叩き釣り」。カワハギをイライラさせてからエサに食いつかせるテクニックです。

仕掛けを投入して糸フケを取るまではみな、前と一緒の作業。その後、オモリを海底に着けたままの状態で、竿先を小刻みに上下に揺らす。10〜20回くらい揺らします。ピタッと動きを止める。そして仕掛けを聞き上げると、見事、アタリが出るって技。海底のイメージは、イラストの通りです。

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爆釣へのアプローチ2 タルマセ釣り

こちらも聞きアワセと併用する。基本的にカワハギは、底に落ちているエサを頭を下げてつつくようにして食べる。この習性を利用してアタリを出させる戦法です。

仕掛けが着底して、糸フケを取ったら、竿先を下げて、集寄の重さを利用して仕掛けを海底にタルマセ(はわせる)ます。カワハギがもっともエサを食べやすい下向きの状態にして、ついばませます。その後10〜15秒たったら、おもむろに竿先を上げて仕掛けを立てる。この時にアタリは出ます。

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注意! 潮が速い時のタルマセは厳禁!!

タルマセ釣りは、潮が速い時には行わないこと。仕掛けが流されて、岩礁帯に絡まる恐れがありますからね。

ハリ掛かりが悪い時は・・・

ハリを小型にして対応すると、一気にハリ掛かりがよくなることを覚えておきましょう。また、エサ自体も、ワタだけにするなど、小さくすることを試すこと。釣果アップするはずです。